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「THE カラオケ★バトル」“室蘭の歌姫” 竹野留里が歌手デビュー 作詞初挑戦の相棒は意外なグルメだった

“室蘭の歌姫”の相棒はシュークリームと油そばだった!?民謡日本一を4度獲得し、テレビ東京の『THE カラオケ★バトル』では2度の優勝を果たした“室蘭の歌姫”こと竹野留里が、first Single『四季花鳥/華つづり』をリリースした。作詞作業に約3か月かけたという力作の発売を「我が子が旅立っていくような感覚」で見守る初々しい竹野に単独インタビューを実施した。

■作詞初挑戦の奮闘

この日は奇しくもfirst Single発売日当日。SNSでは「カッコいい!」などと早速CDをゲットしたファンからのリアクションが溢れた。竹野は「私自身も作詞初挑戦ということで物凄く頑張って考えた分、『四季花鳥/華つづり』が世に放たれるのは、我が子が旅立っていくような感覚があります。沢山の人に聴いてもらいたいという思いでいっぱい」と祈るような面持ちだ。
 
『四季花鳥』で目指したのは和ロック。地元・北海道室蘭にある約100メートルに渡る絶壁が連なる名所「金屏風」で歌唱トレーニングをしていた学生時代に想いを馳せながら、和歌なども参考に作詞した。「地元の風景や自身を鼓舞する想いを胸に、北海道から日本全国へと歌手として羽ばたいていきたいという決意や覚悟を込めて作りました」と狙いを明かす。
 
カップリング曲『華つづり』は、ここまで自分を育ててくれた両親への感謝を綴ったバラード。酔っぱらうと両親に宛てた手紙を書いてしまうものの、渡せずじまいという竹野は「せっかくの機会なので歌詞にしたためて歌にしようと思いました。でも親が聴くと思うと恥ずかしくてなかなか進みませんでした」と苦笑い。「華」はステージに立つ際に必ず頭に付ける母手作りの花飾りを指し、「つづり」は渡せずじまいの手紙を意味しているという。
 
ちなみに両親は『四季花鳥』については感想をくれたそうだが、『華つづり』についてはスルー。「私が恥ずかしがることはわかっているので気を使って感想は言ってきません。私からも絶対に聞きません。だって恥ずかしいじゃないですか!親に対してこんな気持ちを持っていたのかと思われたりしたら嫌です!両親への感謝を歌詞にしておきながら…私ってツンデレなのかもしれません」と赤面する。

■奮闘に力をくれた意外過ぎるグルメとは?

作詞初挑戦に加えて、2曲ともにパーソナルな想いを綴るという簡単ではない作業。3か月の奮闘に力をくれたのは、なんとシュークリームと油そばだった。「私はシュークリームなどの甘いものが大好きで、考え事をするときに甘いものを食べてしまう癖があります。悩みながら夜中にシュークリームや普段は食べないカップ麺の油そばを食べながら作詞する行為を3か月ほど続けた結果、3キロも太ってしまいました」と反省するも「この曲を聴きながらシュークリームや油そばを食べると作詞に苦戦した日々が鮮明に蘇ります」と思い出グルメに挙げている。
 
そんな奮闘を通して得たものは、歌手として広がった表現の幅。「一つのフレーズを何時間もかけて考えて生み出すという経験をしたので、今までも意味を考えていたはずの歌詞の単語一つにしても、これはどういう思いで作詞されたのだろうか?と考えて歌うようになりました。今では上手に歌うこと以上に、歌詞をどのように伝えて歌うべきなのかを意識しています」と実感を込める。

■『四季花鳥/華つづり』をカラオケで上手く歌うコツ伝授

高校時代にはテレビ東京『THE カラオケ★バトル』にてトップの称号「U-18四天王」として活躍した。果たして『四季花鳥/華つづり』をカラオケで上手く歌うコツはあるのだろうか?
 
まずは『四季花鳥』。竹野は「民謡のテクニックが入っている曲なので民謡を習っていただければベスト!」と笑いつつ「金屏風に棲む絶滅危惧種のハヤブサをイメージして、鳥になった気持ちで大空を飛ぶような気持ちで歌ってほしいです。ハヤブサを思い浮かべながら民謡を習ったら完璧です」とアドバイス。そして『華つづり』は「大切な誰かのことを思い浮かべて歌ってほしいです。自分ではなく、誰かに向かって歌う。それを意識していただければ」と歌詞の世界観重視を強調している。 

【リーズンルッカ’s EYE】竹野留里を深く知るためのQ&A

Q.竹野さんならではの歌唱前のルーティンはありますか?

A.喉の調子が悪い時は、スロートコート茶にボイスケアのど飴、龍角散、蜂蜜を混ぜた特製ドリンクを作ります。それを持って仕事に行こうとしたら、空港の保安検査所で没収されたことがあります。特製過ぎて危険物と勘違いされたようです(笑)。

Q.竹野さんは歌手、女優、そして作業療法士の三刀流ですが、今後目指したいものはありますか?

A.ミュージカル女優として『レ・ミゼラブル』に出ることが今の夢です。役としては色々とありますが、憧れているのはエポニーヌです。それに私は昔からアニメが大好き。2.5次元舞台にも興味があります。夢を実現できるよう、これからも頑張っていきたいです。

<編集後記>

お母さん手作りの華飾りを頭に付けて、上品な和服姿でインタビューに応じてくれた竹野さん。しかしその大人びたファッションとは裏腹に、面白いことがあると表情をくしゃくしゃにして豪快に笑う無邪気なキュートさがあるお方でした。その笑い声も4歳からの民謡歴のなせる技なのか、とても耳心地がいい。そしてご本人のノリも抜群。発声の様子を実際に見せてくれたり、ユーモアある返答を交えてくれたり、サービス精神も旺盛。根っからのパフォーマーであることがわかるインタビューとなりました。持って生まれた明るい表現力をミュージカル舞台で発揮する日も近い!?

<マネージャー談>

この取材の後にYouTubeでの生配信を実施した際、サプライズでご両親からのお手紙とお母様手作りの花飾りを配信中にプレゼント。大号泣で「華つづり」はまともに歌えませんでした…。このサプライズの仕掛け人はお母様。数日前に、「CD発売の記念に髪飾りを作ったので会社に送ればYouTubeライブのネタになりますか?」とご連絡を頂きまして…最高の親子だなと思いました。

<取材の裏側はこちら!>

◆「竹野留里CD発売記念イベント」
日本民謡協会ホール(東京都品川区南品川6-8-20)
6/24(土)13:00〜
会場販売限定CDお渡し会あり
 
【チケット販売中】

※「会員登録せず予約・購入へ」の項目よりご購入下さい。
 
◆ 【竹野留里ショップ】

【配信・ストリーミングサービス】

【プロフィール】
竹野留里(たけのるり)
4 歳から民謡を始め、様々な大会で入賞。民謡日本一の称号を数々獲得。現在は「民謡アンバサダー」も務める。 高校時代、テレビ東京『THE カラオケ★バトル』に多数出場し 2 度優勝。2017 年「U-18 四天王」。 現在は作業療法士として病院勤務をする傍ら、プロ民謡歌手の他、俳優としてドラマ、CM、舞台に出演中。 2023 年、サウジアラビア「リヤドシーズン」でも民謡歌唱を披露するなど国際的にも活躍。
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<オフショット>


取材・文/石井隼人
写真/夢菜 -YuMe-

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