18歳・日向亘、「仮面ライダー」の次は妻夫木聡、藤原竜也らと共演「本当に毎日が刺激的です」
1月8日(日)より、TBS系日曜劇場『Get Ready!』がスタートする。
主演に俳優・妻夫木聡、演出を堤幸彦氏が務める本作は、生きる意味を問いただす異色の医療ヒューマンドラマ。1話完結の完全オリジナルストーリーで展開していく。通称「エース」と呼ばれる波佐間永介(妻夫木聡)が率いる、正体不明の闇医者チームには、藤原竜也、松下奈緒と、豪華キャストが揃っているが、そこに肩を並べるのが今回インタビューする日向亘だ。
2021年から1年間放送された『仮面ライダーリバイス』で、ライダーに抜擢された勢いそのままに、話題作への出演が決定。緊張と楽しさが入り混じった、“いま”の声をお届けする。
■「すごい現場に居させてもらってるんだな」
「まさか、仮面ライダーの次が日曜劇場という人気ドラマの出演とは思わなかったです。さらにその中でも、メインキャラクターじゃないですか。まだフワフワした気分でいます」
開口一番、率直な心境を語ってくれた日向。闇医者チームのメンバーで、“スペード”と呼ばれる若き万能ハッカーを演じる。
「僕自身は全然機械が得意じゃないんですけどね(笑)。そもそも、“ハッカー”なんて、漫画とかアニメとか、創作の世界でしか見たことがなくて、割と誇張されているような感じがするので、あまりそういったイメージに引っ張られすぎないように、自然な演技を心がけています」
先ほども説明したように、ドラマの核となるのは、妻夫木聡はじめ、数々の作品に出演してきた先輩たちばかり。そんな中でも、「撮影現場では大先輩の3人に囲まれて緊張する反面、その緊張すらも楽しんでいるような様子」(プロデューサー・武藤淳氏)と、期待感を寄せられている。
「いやあ、本当に毎日が刺激的です。皆さん、どんなシーンにおいても臨機応変に、かつ真摯に向き合っているっていうのを見て、自分も真似していきたいなあって……まだまだ難しんですけど。とにかく『あ、すごい現場に居させてもらってるんだな』っていう瞬間の連続です」
■芝居が楽しくて仕方ない
昨年8月、仮面ライダー生誕50周年記念作品としてスタートした『仮面ライダーリバイス』の1年間にわたる放送が終了した。またデビューして間もない中での長期作品。それが「役者・日向亘」を大きく成長させた。
「達成感はめちゃめちゃありますね。1年間、逃げずに最後まで走りきれたっていうのは、ものすごく自信になりました。いい出会いがあって、一人の人間としても成長させてもらえて、『かけがえのない作品だった』と言い切ることができます。始まったころは、今よりも身長がちっちゃかったな(笑)」
1年前に、この『リーズンルッカ』でインタビューした際には「俳優が“天職”だと思っています」と、少し照れながら語っていたが、いまではそうした恥じらいも見せず、歩むべき道をしっかりと認識して日々を過ごしている。
「いま、お芝居が楽しくて仕方がなくて、好きな時間は家で音楽をかけながら台本を読んでるとき。撮影までに、『こうすれば面白いかな』と自分の想像を膨らませることができるのが楽しいんですよね。傍から見たら自分に酔ってるみたいですけど(笑)」
いよいよスタートする『Get Ready!』。日向自身、「闇医者チーム」以外のキャストと絡むことがないため、今後の展開は、視聴者と同じように読めていないところが多いという。
「最後までチームの正体がバレないで終わる可能性もありますからね。これからどうなってくのかなっていうのは気になりますが、ひとまず僕は先輩方の足を引っ張らないよう、目の前のお芝居に向き合っていこうと思います!」
【リーズンルッカ’s EYE】日向亘を深く知るためのQ&A
Q.「音楽をかけながら台本を読む」とありましたが、どんなジャンルがお好きなんですか?
「ジャズ……とかオシャレなことを言いたいんですけど、歌詞を口ずさみたいので、邦ロックとかが好きなんですよね。誰とか指定しているわけではなく、Spotifyでランダムに聴いてたりします。ちなみに、いまめちゃくちゃレコードが気になっていて、来年は趣味って言ってるかもしれません(笑)」
Q.それこそ、昨年は「漫画を読むこと」や、「御朱印集め」が趣味として語られていましたが、そこから増えましたか?
「『仮面ライダーリバイス』で銭湯を経営する家族の息子をやったので、サウナに行くようになりました。1人でも行くぐらい好きなんですけど、有名どころというよりは、おじいちゃんばっかりのローカルな雰囲気のところがいいですね。もともと地元が群馬県で、草津温泉に家族で旅行したり、近所のスーパー銭湯みたいなところに父親と行ったり、“お風呂系”には縁があるみたいです」
<編集後記>
“恐れを知らない”という慣用句がある。主に少年・少女の行動に対して用いられる表現で、どこか無鉄砲な印象も受ける。「緊張すらも楽しんでいるような様子」という撮影現場の声もあるように、彼の場合においてもそうした言葉を使いたくなるが、会って話してみると違うことがわかる。“現場を楽しもう”という前向きな姿勢が常にある人なのだ。18歳にして、その状態を保ち続けられるのは相当なことだが、大人の世界に交じって1年間の撮影を経験している。ここからの成長具合を想像すると……恐ろしい。
<マネージャー談>
カメラが回っていないときは共演者の方やスタッフのみなさんと談笑していて持ち前の人懐っこさを発揮!
控え室にいる時間は少なく、よくスタジオ内を徘徊していますね(笑)
取材・文/東田俊介
写真/まくらあさみ
ヘアメイク/佐々木麻里子
スタイリスト/五十嵐 堂寿