デスゲームが軸のドラマだけどほっこり⁉デスゲームを“つくる”立場である日向亘と美山加恋が見た撮影現場とは
2024年10月24日に放送開始のドラマ「デスゲームで待ってる」。「ドラマとマンガの同時展開」で進むこの物語で初主演、主人公・戸村匠真を演じる日向亘と戸村の同僚・木野まどかを演じる美山加恋。二人が見る“デスゲーム”の現場とは。
■ふたりの初共演作となる「デスゲームで待ってる」で成長を感じ中⁉
——10月24日より放送がスタートするドラマ「デスゲームで待ってる」にご出演のお二人ですが、まずは役どころを教えてください。
日向 僕が演じる戸村匠真はもともと放送作家としてテレビ局で働いていたのですが、パワハラや時代錯誤な仕打ちを受けたあと、とある事件をきっかけに業界から追放されてしまったのですが、そこで梅澤美波さんが演じる秋澤和と出会ってドリーミアに入らせていただきました……って、あらすじか!
美山 主人公だからあらすじになっちゃうよね(笑)。
日向 戸村はすごくものづくりに対する熱意が誰よりも強いし、そこに対する愛情や、自分が生み出した企画を最後まで遂行するという意思の強さのある人です。それからいろんなことに柔軟に対応できる人物なんじゃないかと思っています。
美山 私が演じる木野まどかは日向くんの話していたドリーミアというデスゲームを作っている会社で働いている小道具担当の女のコです。ものづくりをすることが好きだけど、そんなにバリバリと働く気があるわけではなくて、マイペースに働いている女のコです。口数がすごく多いわけではないですが、人のことは好きだし、ドリーミアの人たちのことも大好きな仲間想いな一面というギャップもあります。
——そんなお二人ですが、お互いの印象をお聞かせください。
美山 日向くんを初めて見たのがデビューのときの「太陽は動かない」だったんです。
日向 マジっすか⁉ 嬉しい!
美山 そのときの印象は「すごく鋭い目をしている人だな」というものでした。複雑な男のコという役どころもあったかと思いますが、すごく素敵なお芝居をするなと思いました。今回のドラマまで共演したこともお会いしたこともなかったので、初めてお会いしたのですが、「太陽は動かない」から成長しすぎていてびっくりしました。あの頃はあどけなくて子供という感じでしたし。こんなに大人になって、という驚きと、それでもまだ年齢はハタチということにここまでの6年という時間のなかでさまざまな経験をして頑張ってきたんだな、と感じました。
日向 僕も美山さんのことは、大先輩ですし、存じあげていました。今回初めて共演できるということでとても楽しみにしていました。事務所内でも近いようで遠い存在でもあった美山さんなので、まだお会いしたことがなかったことが不思議なくらいお話だけは耳に入ってきてもいたんです。自分が初めて主演として立たせてもらう現場でご一緒できることは心強さもありますし、現場でも美山さんや濱津さん、波岡さんがいてくださるシーンは安心感があります。時に細かい指示や難しい指示もなんなくやってのける美山さんを見ていると尊敬をします。
■デスゲームを制作する会社・ドリーミアの撮影現場は和気あいあい!
——様々な作品に出演されているお二人ですが、こと「デスゲームで待ってる」の撮影現場ならではの面白いことはありますか?
日向 台本で読んでいてもデスゲームのシーンでは「ここはどういう方法なんだろう」みたいな、想像だけではわからないところを現場で「こうなるのか!」と答え合わせができたときがすごく面白いんです。きっと視聴者の人たちも同じように楽しんでもらえると思います。
美山 撮影が始まる前はファンタジーな部分も多いので、どんなふうに現実として向き合えばいいのかと考えてはいたんですけど、いざ撮影に入ると作品の世界観がすごくしっかりしているので、迷わずデスゲームの世界観に入り込めるんです。それは見ている方も同じく感じてもらえるんじゃないかなって思います。
——ネタバレなしですが、注目して欲しいところをお聞かせください。
日向 復讐劇でありデスゲームをテーマにしているので緊張感やシリアスな部分も出てきます。ドリーミアに行くと明るくのんきな人たちがあんな怖いゲームの準備をしているんですよね。そのギャップは面白いと思います。ドリーミアの人たちとの会話劇のほっこりするところとデスゲームのシリアスさ。緊張と緩和が絶妙な塩梅で織り交ぜられているので、そこは楽しみにしてもらいたいです。
美山 逆に私は緊張感のあるシーンをやっていない、ドリーミアで裏方として働いているので、ピリピリな撮影を見ていないんです。そのギャップは私も放送を楽しみにしたいです。あとキャストのみなさんもさまざまな分野からいらっしゃるので、その面白いキャスティングも話題になると思います、作品の世界観を盛り上げてくれると思うので、期待していてください。
■2024年の経験を活かして役者としての幅を広げる2025年にしたい
——いよいよ2024年最後の放送期となります。まもなく終わる2024年、振り返るとどんな時間でしたか?
日向 あっという間でした。個人的には10代から20代になった年でもあったので、大人としての自覚を持って、今までよりは甘えてはいけないという意識で進んできました。大人として過ごせた時間だったと思いますし、楽しかったです。
美山 今年のはじめに作品のために10キロ近く痩せたので、そこから「今年はちょっと違うかも」と思い始めた幕開けでした。いろんな作品にゲストなどでも出演させていただいて、今までやってきたのとは違う、ちょっと悪い役も演じる機会がありました。私も27歳なので、30歳が見えてきてもいるなかでいろいろなチャレンジをさせてもらえるのは楽しかったです。プライベートでは韓国に留学をしたのですが、20代のうちにプライベートでほかの国に行きたいという目標をひとつ達成もできて、いい時間を過ごせたなと思っています。
——そして来る2025年は役者としてどんな年にしたいですか?
美山 出来ることはなんでもやりたいです。今年、まだやったことのなかったような役、作品にたくさん出会えたことで自分の表現の引き出しも増えたと思いますし、こんな美山加恋は見たことがない、と思ってもらえる機会も作れましたから、そこからさらに広げていきたいです。あとは20代最後の年になるので、もうちょっと大人にならないといけないなと思います。
日向 来年はお仕事を通じていろいろと挑戦をしていきたいです。普通じゃできない役やしっかり準備をして臨むような、大きく変わる、なにかを取得するような変化を経て作品に臨むような、自分をぐっと成長させられるように向き合っていきたいです。
【リーズンルッカ’s EYE】日向亘&美山加恋を深く知るためのQ&A
Q.食欲の秋です。秋の食べ物で好きなものを教えてください。
A.
日向「サンマです。小学生のときに実家でサンマを焼いたら、煙がすごいことになってしまったことがあります(笑)それから家ではサンマを食べなくなってしまったのですが、僕自身はサンマが大好きなので、食べたいです。目黒にはサンマ祭りがあるという話を聞いたのでぜひ参加したいです」
美山「コーヒーが好きなので、秋限定のブレンドの豆が楽しみです。割と深めなものが増えてくると思うので、それを買うのが楽しみです。普段から豆で買ってきて、手動のミルで自分で挽いて淹れるので、秋のブレンドをゆっくり楽しみたいです」
Q.お忙しいお二人が体調管理に欠かせないことを教えてください。
A.
日向「手洗いうがいです。基本が大事だと思っています。あとは加湿もするように心掛けています。これから冬に入っていったら乾燥にも気をつけたいです。あと空気の入れ替えもしっかりするようにしています。シンプルだけど、日々気を付けることから体調管理をしていきたいと思っています」
美山「喉から風邪をひきやすいので、たまにマスクをして寝ることもあります。あとは私も換気をしっかりするようにしています。犬を飼っているので、空気の入れ替えは大事にしています」
<編集後記>
『デスゲームで待ってる』撮影の空き時間でのインタビューとなったこの日。撮影現場で取材場所にやってきたお二人は劇中のデスゲーム制作会社ドリーミアの作業着姿でした。「ものづくりの現場」と言わんばかりのそのスタイルからは「デスゲーム」の緊張感はなく、お二人の言葉通りのアットホームな雰囲気があり、ドラマでのギャップがどれほどあるのか楽しみになりました。
<日向亘マネージャー談>
初めての単独主演作品とのことでクランクイン前は緊張もしていた様子でしたが、ドリーミアメンバーを始めスタッフの皆さまがとても優しく、和気あいあいとした雰囲気の中で毎日とても生き生きとしていました。日向だけ早く撮影が終わってしまう日は「寂しいな、帰りたくないな…」とこぼすほど(笑)そんなチーム感が伝わる作品になっていると思いますのでぜひお楽しみください。
<美山加恋マネージャー談>
他の現場ではなかなか機会がない「アドリブ」をこの現場でやりたい!と毎日試行錯誤していました。濱津さん、波岡さんからたくさんの刺激をいただいたようです。ドリーミアでのツナギ姿は本人もお気に入り。コンビニに行く姿は作業員そのものでした。テンポ感もキャラクターも見ていて楽しいドラマの予感です!お楽しみに!
<撮影の様子はこちら!>
取材・文/えびさわなち
写真/上村窓