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妄想恋愛トークにキラキラ感なし!?デビュー10周年突破YEARで年女・優希美青に迫る

得意の妄想力を発揮してウサギならぬネズミを大熱演!?女優の優希美青が、テレビ東京で現在放送中の連続ドラマ『それでも結婚したいと、ヤツらが言った。』(水曜午前1:00)で、ネズミ一家の次女チュル美とそのチュル美に乗り移られるホールスタッフの淡島芹奈を好演している。年女の優希にとって2023年はデビュー10周年突破YEAR。早くもデビュー20周年に向けてのアイドリングを始めている優希が見据える未来とは

■警察犬に続いて2度目の動物役挑戦

『それでも結婚したいと、ヤツらが言った。』は、ネズミ視点で描く新感覚のウエディングドラマ。ネズミ役というまさかの斬新設定に「ネズミを演じることなんて…今後一生ないだろうと思います」と驚く優希だが、動物役は実は2度目というビックリなキャリアを持っていたりする。
 
かつてBSテレ東の連続ドラマ『W県警の悲劇』(2019)では警察犬役を演じたことがある。「その時にも『もう動物を演じる機会もないだろう…』と思いましたが、今回まさかのネズミ役ということで驚きました。二度あることは三度あるとも言うので、また動物役が来るのではないかと思っています」と期待を込めて笑う。
 
その3度目に演じてみたい動物として興味があるのは、自身の干支でもある“ウサギ”だ。「周囲からはウサギのような性格だと言われることが多くて、干支がウサギであることも納得されます。ウサギだったらナチュラルな演技ができそう」と自信あり!?曰くウサギに似ている性格として「寂しがり屋で休日になるとすぐに友達に連絡。一人でいるのが苦手で、いつも時間ギリギリまで友達と遊ぶ」と自己分析する。
 
そんなウサギ女子がどのようにネズミを演じたのか?「最初はネズミっぽさって何だろう?とイメージが掴みづらかったけれど、ネズミの耳をつけた瞬間にネズミになりました。芹奈は人間であり性格もチュル美とは違うので、その違いを出せるように工夫を凝らしました」と一人二役ならではの面白みを感じている。

■超現実的恋愛トークで3時間盛り上がる

交友関係は広く浅くではなく、狭く深くタイプ。中でも13歳の頃に知り合った元E-girlsの山口乃々華とは映画『私がモテてどうすんだ』(2020)の共演を経て親友関係に発展したという。
 
「お互いお酒好きで、コロナ前は週1回のペースでお互いの家を行き来していました。仕事の相談をしたりすると『大丈夫!できるよ!』と背中を押してくれます。あとは…妄想恋愛トークで盛り上がります」。
 
妄想恋愛トークという気になるワードが飛び出した。お互い20代前半だけに、さぞかしキラキラしたトークが展開されるのかと思いきや「好きな男性にお金を貸して返って来なかったらどうするか?とか、物凄く現実的かつ実用的な妄想です。それだけで3時間は語れます。あとは恋愛ドラマを見ながら、こういう男性はありか?なしか?というテーマで盛り上がったりして。まったくキラキラしていませんね…」と照れ笑い。

■『スカウトキャラバン』グランプリから早10年

優希は13歳当時の2012年に『第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを獲得。そこから朝ドラ『あまちゃん』、映画『GOZEN -純恋の剣-』、『NO CALL NO LIFE』などと作品を重ねて俳優としてのスキルを磨いてきた。
 
優希にとってこの10年は、初心を貫徹した継続の時間だったと言える。「デビューしたときから『長く続けることは大変だけれど重要だ』と言われて、漠然と『10年後もこのお仕事を続けていたらいいな』と思っていました。途中で心が折れそうになった時もありましたが、そのたびに頑張って続けようと。そんなことを経て考えてみると、あっと言う間の10年であり、10年続けられたことに対するホッとした気持ちがあります。そしてここから10年後も頑張っていきたいと改めて思います」とネクストステージ出発への区切りがついたと感じている。
 
一時期は演技に対する苦手意識が芽生えてしまったこともあり「自分の読解力の足りなさから、役を理解して演じることに不安を覚えるようになって、自分がイメージしたものを撮影現場で否定されたらどうしようと悩んでばかりでした。楽しいよりも、苦しいという気持ちが先行していました」とマイナスな感情に襲われた。

■苦手意識をガラッと変えた少女漫画原作の映画

そんな思考をガラッと変えてくれた出会いがある。映画『ママレード・ボーイ』の廣木隆一監督だ。「ひたすらに『もう一回』とテイクを重ねる手法で、なぜ『もう一回』と言われているのかを自分で考えなければならず、悔しさも芽生えました。それと同時にセリフの言い方ひとつにしても、監督から指示を受けるのではなく自分で考えて色々なパターンを出すことの楽しさにも気づきました。怒られてばかりだったものが、徐々に褒められることも増えて」と変化を明かし「私は褒められて伸びるタイプです!」と冗談めかしながらも声を弾ませる。
 
13歳の優希が今の未来の自分を見たら何と言うだろうか?優希は「う~ん」としばし悩みながら「きっと『頑張って良かったね!』だと思います。ここまで来られたのは今のお仕事が楽しいから。私は性格的に毎日同じことをするのが苦手。この仕事は毎回現場も違うし、役柄も違う。そういう意味では性格的にピッタリの職業。13歳の私も『辞めなくて良かったね!』と言ってくれるはずです」と確信している。
 
2023年の抱負は、具体的かつかなり貪欲だ。「アクションもやってみたいし、医師役もやってみたいし、年齢的にも色気のある大人の役に挑戦したい。今までにやったことのないような役を演じたいです。大人のラブストーリーをいただけたら、その時は妄想恋愛で培った想像力ですさまじい恋愛を演じてみたいです」とオファーを待ち望んでいる。

【リーズンルッカ’s EYE】優希美青を深く知るためのQ&A

Q.自慢できることはありますか?

仕事で遅刻をしたことがありません。母親の影響で常に10分前行動を心掛けているからかもしれません。仕事で遅刻をしないのはごく当たり前のことかもしれませんが…。

Q.癒しの時間はなんですか?

アニメ『名探偵コナン』を見ることです。どんなに忙しくても、睡眠時間を削ってでも見ます。それが私の癒しであり、ストレス発散法です。逆に一日に一回見ないと気持ちが下がるくらいです。

Q.となると夢は『名探偵コナン』への声優出演ですね?

それは昔からの夢です。一時期は『名探偵コナン』の声優ができたら引退すると思っていたくらい(笑)。さすがに引退は大袈裟ですが、いつか必ず出演したいと思っています。30歳になるまでには成し遂げたい、最大の夢です。

<編集後記>

23歳になっても13歳の頃の無邪気さは変わらないという優希さん。インタビュー中はマスク越しでもわかる無邪気な笑みを常に浮かべていて、名前に偽りなく優しい方。オンライン上でのインタビューあるあるのフリーズが3度起こっても「ホント2度あることは3度ある、ですね!」とハプニングも面白さに変換してしまう無邪気さあり。そんな周囲を柔らかくする無邪気さを武器に、より一層大きく羽ばたいていただきたいものです。

<マネージャー談>

この取材を通して、仕事を始めてから10年をむかえての新たな目標に向かう強い気持ちを改めて感じる事ができました。
廣木監督の撮影現場では、自分との戦いだったと思いますが、現場も緊張感につつまれ、OKが出た時に自然と溢れ出てきた涙は忘れられません。
転機の一つとなった作品だと思いますし、得たものも多く、素敵な出会いになったのだと思います。
マネージャーとしても、一緒に歩む中で毎日色んな感情をもらっています。
これからも、出会いを大切に、15年、20年たった時にまた『頑張って良かったね』と笑顔で自分に言えるよう、
楽しみながら、一緒に一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
そして、見たことの無い『女優・優希美青』をどんどんおみせしていきたいです。

【プロフィール】
優希 美青(ゆうき みお)
1999年4月5日生まれ、福島県出身。第37回ホリプロタレントスカウトキャラバ2012グランプリ。2013年映画「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」で映画初主演。以降、多数の映画やドラマに出演中。
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取材・文/石井隼人
写真/村松巨規
 
 


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