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過去と今、そして未来も映す小西詠斗の『水鏡』
2021年に発売したファースト写真集『瞬間』から5年目の2025年。
セカンド写真集『水鏡』を発売する小西詠斗。撮影は台湾で敢行。
異国感溢れる街並みや雄大な自然の中での表情刻む一冊について聞く。
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■あどけなさを残しつつも見せる大人の表情
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——2作目となる写真集『水鏡』が完成しました。今回の写真集のテーマを教えてください。
小西 ファースト写真集の撮影から5年が経ったので、成長した僕を見せられたらいいなと思いました。5年を経て、そのときにはできなかった表情や出すことのできなかった表現を写真でみなさんにお届けできたらいいなと思って撮影に臨みました。やっぱり5年前の僕は、あどけなさもありますし、子供っぽい部分がすごく多かったと思うんです。そういう部分も残しつつ、大人びた表情やカチッとした写真でふり幅を見せたいと思いました。
——2作目だからこその洋服のセレクトなどはありましたか?
小西 衣装を選ぶのはすごく大変でした。普段の僕は、無難なものを選んでしまうことが多いんです。シンプルで、着こなしやすいようなものを選びがちで…。変わったデザインの服や着慣れない色は、着こなせているのかが不安になってしまうのですが、今回は敢えて攻めたデザインや色の服も選ばせていただきました。
——特に新しさを感じられたのはどの衣装でしたか?
小西 海辺で撮った写真で着ている紫の衣装です。しかもこのときは髪型も、襟足にエクステで髪を足したことで、今までにやったことのないスタイリングになりました。その衣装は挑戦だったな、と思いました。5年が経ったからこそ、今の年齢ならいけるのではないかと思ったので、そんな想いをちゃんと写真として残せたことが嬉しかったです。
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■雨男の本領発揮⁉ 台湾でも撮影ではアメフラシ。
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——今回、撮影は台湾だったとのことですが、思い出深い撮影場所を教えてください。
小西 全部楽しかったのですが、特に思い出に残っているのは海での撮影です。それから夜の市場ですね。海はすごく綺麗でした。実は海での撮影はあまり機会がなかったので、景色を眺めながらの撮影は気持ちがよかったです。市場にはいろいろと遊べる場所もあって、見たことのないようなゲームがあったり、景品のあたるゲーム屋台も面白かったですし、射的をしたりしました。写真として映える色味もあって、気持ちが躍りましたし、すごくはしゃいじゃいました。日本にはこういう場所はないな、と思いましたし、すごく楽しかったです。でも僕、雨男なんですよ。
——なんと。
小西 ファンのみなさんはご存知なのですが、僕がイベントを開く日はいつも雨が降るんです。この写真集の撮影に関しても、すごく雨が降りました(笑)。それもまた今ではいい思い出です。雨をうまく“演出”として使った写真もありますし、僕らしくていいかなって思っています。その雨の写真、色味もすごく綺麗なんです。深い緑の中での白い衣装の雰囲気がすごく情緒がある感じで。「台湾まで撮影に来て雨か!どれだけ雨男なんだ!」とも思ったのですが、だからこそタイトルも水にちなんだものにしました。でも一瞬だけ撮影中に晴れ間が出たんです。それが夕陽と共に撮っている写真なのですが、すごく綺麗な空の色が嬉しかったです。
——その『水鏡』。表紙、そして裏表紙の写真について、どうしてこの写真に決めたのかを教えてください。
小西 表紙の写真はすごく好きです。ファースト写真集と並べていただくとよくわかると思うのですが、20歳のときには絶対に出せない表情なんですよね。普段は「この5年でそんなに変化があったかな?」と思うこともありますが、並べて見ると顔が変わっているな、大人になっているなって思いました。それから裏表紙の写真については表紙とは対称的に柔らかい雰囲気で、どちらかといえば可愛らしい衣装で可愛いスタイリングで、対称的になっていてすごくお気に入りです。
——特に「ここを見て欲しい」というポイントを教えてください。
小西 写真は全部がお気に入りですが、今回は121問の質問に答えるコーナーもあります。それだけの量の質問に答えたことがなかったので、大変でしたが、本当にたくさんお話をさせていただきました。それを読めば僕のことがもっと深くわかるのではないかと思いますので、楽しみにしていただきたいです。あと直筆でみなさんへのメッセージや今の自分の想いを書いた、手紙のようなページもあるので、ぜひ受け取っていただきたいです。そしてなによりファーストから成長した僕を感じてください。
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■役者として真摯に役と、作品と向き合う2025年にしたい
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——2024年はどんな時間でしたか?
小西 必死に、すべてに対して全力で駆け抜けられたのではないかと思います。仕事に集中していたからか、本当にあっという間に感じました。
——印象に残っている作品はありますか?
小西 「タカラのびいどろ」です。すごく大きな反響もいただきましたし、新しく僕を知ってくれた方も増えて、イベントに足を運んでくださる方も増えました。僕なりにドラマの撮影にもまっすぐ、真剣に取り組んでいたので、大きな反響をいただけて嬉しかったです。
——最近のお仕事のお話でいくとカレンダーイベントもありました。
小西 本当にたくさんの方に来ていただけました。海外からの方もいらっしゃって、感謝の気持ちでいっぱいです。僕とお話をする時間ですごく楽しんでくださっている姿を見ると、こんなにも嬉しい瞬間はないなといつも強く思います。
——では2025年はどんな年にしたいですか?
小西 責任感をしっかりと持った大人になりたいと思っています。まだまだなりきれてはないと思うので。最近では現場で年下の方とも出会うようになったのですが、すごく刺激を受けますし、負けられないなと思います。初心を思い出させてもらっていますし、頼もしい先輩になれたらいいなと考えてもいます。役者としてもまっすぐにお芝居をしていきたいです。これまでは可愛らしい役も多かったのですが、僕自身とはかけ離れたような役もやってみたいですし、僕の今の年齢感でなければできないような役も大切に演じたいと思っています。どの仕事、どの瞬間も気を抜かず、手を抜かず、真摯に取り組んでいきたいです。進化し続けたいと思うので、変わり続ける姿を見て、一緒に成長を楽しんでもらえたら嬉しいです。
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【リーズンルッカ’s EYE】小西詠斗を深く知るためのQ&A
Q.冬の定番・鍋の具材で欠かせないものを教えてください。
A.僕は海鮮鍋がすごく好きです。広島出身なのですが、牡蠣が大好きなこともあって、ぜひ鍋には牡蠣を入れたいです。小さい頃から牡蠣をたくさん食べてきました。「一番好きな食べ物は?」と聞かれたら「牡蠣」って言っちゃうくらいです。そんな牡蠣を大量に入れた鍋にしたいですね。ちなみに牡蠣はどの味の汁にも合います。個人的には、豆乳鍋もいいなぁ、と思います。すごくクリーミーになると思うので、おすすめです。
Q.2024年に見た映画、アニメ、マンガで一番面白かったものを教えてください。
A.「忘却バッテリー」です。すごく面白いです。今、改めてはまっています。最初は現場で誰かに「面白いよ」って勧められたんです。それで「見てみよう」と思って見始めたらすごく面白くて。何も考えずに見られる作品が好きなんです。あとは「斉木楠雄のΨ難」とかも好きです。
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<編集後記>
写真集を見ながら「この撮影のときは……」と楽しそうにお話をしてくださる小西さんが印象的だった取材となりました。特に「台湾のこの場所ではこんなことがあって」と思い出を話しながら「また行きたいなぁ」とため息交じりの声に撮影がどれだけ充実した時間だったのかが伝わりました。ファンのみなさんにもぜひ聖地巡礼で台湾のロケ地を巡っていただき、そのため息の本質に触れていただきたいです。
<マネージャー談>
台湾での写真集撮影の初日、「こんなに雨が降るなんて本物の雨男だね!」と大笑いしたことが思い出されます。台湾は素敵な場所がたくさんあったので、雨だからこそ見られた景色もあったように思います。
ファースト写真集から5年が経ち、皆さんに成長した姿を感じていただけるよう、小西も試行錯誤しながら作り上げました。
小西らしいセカンド写真集が出来上がったと思います。早く皆さんにご覧いただきたいです!
そして本人も話していたように、2024年は全力で駆け抜けた一年になったと思います!
2025年も成長し続ける姿を皆さんにお見せできるよう、精進します!
<撮影の様子はこちら!>
【プロフィ-ル】
小西 詠斗(こにし えいと)
2000年1月21日生まれ。広島県出身。2019年俳優デビュー。同年には「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」で堀川国広役に。以降多数のテレビドラマ、舞台に出演してきたほか、情報番組のレポーターも務めるなどマルチに活動している。近作に「『進撃の巨人』-the Musical-」のアルミン・アルレルト役、「タカラのびいどろ」の中野大進役、ミュージカル「黒執事」~寄宿学校の秘密2024~のシエル・ファントムハイヴ役など。
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取材・文/えびさわなち
写真/林将平
スタイリスト/津野真吾(impiger)
ヘアメイク/Hyo