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「入学者の集い」に出席するまでの思いがけない遠い道のり

数十年のブランクを経て果たした大学進学。
通信制の放送大学では入学前から学習を始められてしまうこともあって、区切りとしても「入学者の集い」には参加したいなあとぼんやり思っていました。

特別履修生だった武蔵大学のガイダンスでも概要が掴めたし、終わった後、学内を歩いたり、図書館ツアーに参加したりも面白かった。

ところが、すごく単純なことなのに、意外に困難?な道のりだったので、記録として書いておこうと思います。(もしかしたら誰かの役に立つかもしれないですしね)

学生生活の栞に記載を発見

入学の手続きをして学費を振り込むと「学生生活の栞」が届きます。通信制の仕組みを理解するためのガイダンスで、いままでざっくりとしかわかっていなかった流れの詳細が載っている、いわば大学生活の取説。私はこういうものを読むのが好きなんです。

その中に、入学者の集いについての記載もありました。

「開催については学習センターにより異なりますので、参加を希望される方は所属学習センターにお問い合わせください」

さらに、資料などの事前準備もあるので早めに…とあります。

早速電話しました。仕事のせいか、電話で問い合わせることにあまり抵抗がない。それに、こういうことって日々の仕事に追われて、いつの間にか忘れてしまうので、気になった時にとっととはっきりさせておきたいわけです。

大学というのはどうやらあまり親切設計にはなっていなくて、こちらから動かないと何かを逃すこともある、というのは武蔵大学での経験でも学んだところ。

学習センターに電話する

ところが電話が早すぎたようで(2月の終わり)、まだ詳細は決まっていない、HPに記載するまで待ってほしい、とのこと。

いつ頃決まるのかだけでも知りたいなあ(だって、定期的にチェックするなんてできないし)と思い、明るくナイスな口調を保ちつつ(ここ大事)ぐいぐい質問してみると、3月中旬には……というお返事でした。

お知らせももらえるということでしたが、なんとなく歯切れも悪い。決まってないことをうっかり言えないっていうことだと思うけど。

「3月中旬」とは

次なる疑問は3月中旬って具体的にはいつなんだろう、ということですが、まあだいたい15日前後から遅くても20日くらいかな。そう思って15日ぐらいから毎日学習センターのサイトと、念のために大学の「システムWAKABA」もチェックします。

しかし、待てど暮らせどお知らせは出ない。

あまりチェックしすぎて表示されないといけないので、キャッシュクリアをしてみたり。

なんでこまめにチェックしたかというと、所属予定の学習センターの前回のお知らせを見たところ、会場での出席は先着100名となっていて、せっかくなら実際にセンターで出席したいじゃないですか。うっかり見過ごして、定員オーバーになっちゃったら悔しい。

出席したいなあとぼんやり思っていただけなのに、こうなると是が非でも出席したくなってくる。人間の心理ですよね、これ。

開催日予想

早めに知りたい、というのにはもう一つ理由がありました。仕事があるので、スケジュールを調整しておきたい。会社勤めではないので、土日だってしっかり休めるとも限りません。

そこで次善の手段として、前年やそれ以前の開催日をちょいと調べて予想することに……。

いくつか見てみると、入学者の集いは週末に行われるらしい。どうやら4月に入ってすぐではなくて、次の日曜の線が濃厚、ということで4月9日(日)、きっと午後から。そう予想して仮に(勝手に)日程を確保しました。

ただ、他の学習センターもチラッとみてみたら、土曜のところや4月初めのほうも見かけたので、やはり必ずというわけでもないみたい。なので、参考にしたい方はあくまで自己責任でお願いしますー。

コロナの影響もありそうな気はしますが(オンラインにするかどうかとか…)、フリーランスの私だけではなく、勤め人でも土日休みではない人やシフト制の人もいると思うので、日程だけでも早めに発表してくれるといいですよね……。

再び学習センターに電話する

さて、20日を過ぎてもお知らせは出ません。開催はどう考えても4月上旬だろうから、さすがにちょっと間際過ぎないだろうか。

ということで2度目の電話をしました。

電話に出た方、遅くなって申し訳ないとしきりに謝ってくださるんですが、いやいやあなたが悪いわけではなくて…… という思いを抱えつつ、話は全く変わらぬことを確認して電話を切ることに。

この時点ならさすがに決まっていると思われる日程だけでも教えてくれても良いと思うけど(私だけでなくみんなに)、この融通の効かなさ。これが大学というものなんだろうか。

3月24日(金)。あと1週間で入学です。……やっぱり遅くないか?

「入学者の集い」のご案内

翌日の土曜日、Twitterのアカウントでお知らせが出ました。(センターのサイトのお知らせ欄にも)

あれれれ、発表前日に問い合わせちゃったのか、というのと、明日発表とわかってて、それでも言えないところへまたぐいぐい聞いちゃったか、というのと。

そして今回は残念ながらオンラインのみ。それなら定員も何もなかったね、と思いながらリンク先の申し込みフォームから申し込みました。

開催日はドンピシャ、予想が当たりました。
(オンラインなら厳密に日程調整しなくても大丈夫だったんだけど!)

急に続々届く「入学者の集い」のご案内

週が明けて3月27日(月)。今度はハガキでお知らせが届きました。

月曜日に届くってことは、今の配達ルールから考えて先週、私が電話した頃にはとっくに投函されてたってこと……。それならもっと早く発表しても良いような気もするし、ネットを見ない人にも公平を期すなら、逆に開き直って週明け発表でも良いような気もするし。それとも遅くなってしまったので、中をとって(?)土曜日発表にしたのか。どうでもいいっちゃいいけど、職業病なのか、こういうタイムスケジュールのようなものは気になってしまう。

まあ、でもとりあえず申し込みは済ませて、一つクリアできたからよかった。

と思ったら、今度は4月に入ってメールでお知らせが来ました。学生証を取り行った翌日です。

だったらTwitterとかハガキの前に、最初にメールくれれば良い話なんでは!順番…… と思い、ここまでくるとちょっと笑ってしまう。でも同時に、申し込みフォームで申し込んだあれ、ちゃんと届いてるんだろうかと不安にもなりました。そういえば確認メールも何も来なかったし。

ただ、ここまでで、なんとなくわかったので、本当に間際になって当日のリンクが来なかったら問い合わせれば良いか、とそのまま静観することにしました。ひとまず予定はできたしね。オンラインなら直前でもなんとかなるでしょう。

しかし、企業相手のスケジュール感や段取りに慣れきった者にとっては、高校や専門学校を卒業して久しいけど学校ってこんなんだったっけ?と、逆カルチャーショックでした。いろんな世界(業界?)があるってことで、ある意味面白いんだけど。

入学者の集い

さて、リンク先メールは、今までの謎進行がなかったかのように普通に届きました。学生用のメルアドではなく、申し込み時のアドレス宛。式次第や同窓会、クラス会の資料も届きました。

当日は時間が来ると始まって、予定時間の少し前に終わりました。全て予定通り。

学長の挨拶や先生方からのメッセージ、続いて同窓会、クラス会の説明。つつがなく終わったあとは休憩を挟んでガイダンス。

オンラインらしく、ピンポーンと配達の人が来て中座しちゃったり、少し緊張感に欠けたものの、先生方のお話の中にはあえて厳しいことをおっしゃるくだりもあり、身が引き締まる思いもありました。

成人式も出なかった私が思いもかけず、妙に一生懸命になって出席した入学者の集い。終わってしまえばなんてこともなかったけど、これから少しばかり孤独な道に突き進むことを考えると、やっぱり出席して良かったかなと思います。

できれば現地で同じ立場の皆さんと、空気感を分かち合いたかった気もしますけど、こればっかりは仕方ない。


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