ネットブックを現代復帰させよう!〜現代の低スペックPC編:Manjaro Linux LXQt Edition〜
どうも、最近毎日投稿を目指している故に適当になり始めてきている気がします。
ネットブックの定義って難しいのですが、私の中では「その時代で最低限のスペック(快適さは度外視)」のノートPCだと思っています。今回のノートPCも2016年台のPCですが、スペックとしては本当に最低限ですのでネットブックとして扱っていいでしょう。
1.スペック
neofetchで表示したシステムで見ると、本当に最低限のスペックであることがわかります。Celeron N3050は世代だけで見ればSkylake世代ではありますが、N系列のモデルって元々Atom系統から派生したものなので…お察しのとおりです。まとめると、
Model: ASUS R206S(E202SA)
CPU:Intel Celeron N3050 2Core2Thread 2.16GHz
Storage:Samsung SSD 128GB
Memory:DDR3 2GB
これも前に紹介したTransbookと同じようにビックカメラかヨドバシの家電量販店のリネーム品だと思われます。発売こそ2016年ではあるものの正直最低限Windows 10が動くかなあ…みたいなスペック。
2.軽量のLinuxディストリビューションってどういうのが良いんだろうなあ
Linuxのシステム自体は普通に軽く、CUI環境下ではWindows 95とかのマシンでもある程度動くほどらしいのですが、やはり現代においては「GUI(デスクトップ環境)上で快適に動くこと」、これが求められています。当たり前ですが、デスクトップ環境はバージョンによっては(現行のWindowsには及ばないものの)重い…というのも普通にあります。
例えば現在のUbuntuではGNOME3やUnityを採用しています。これらのデスクトップ環境ってメモリ使用量が他のものより大きいため、これらを「軽量」と評するのは少し無理があります。同じようにKDEもGNOME3よりかは軽いのですが、それでもリッチなデスクトップ(Plasmaとか)だと重い感じ。でも前に紹介しようとしたQ4OSはKDEベースのTrinty(TDE)もしくはKDEなんですけど、メモリ使用量は後述のLXQtやLXDEとかXfce並なんですよ。ココらへんはウィンドウマネージャも絡んでいます。
それを踏まえて軽量なLinuxディストリビューションについて考えてみましょう。前述のGNOME3ベースのデスクトップ環境は重いため、それら派生のCinnamon、Budgieなどは選択肢から外すことにします。またMATEも最近だとあまり軽量とは言えない(体感)ので今回では少し外します。また、とても軽量なLinuxディストリビューションとして知られるTiny Core LinuxやSlitazは、他のLinuxの中でも特殊なシステムなので省かせていただきます。正直軽さという面ではこの2つには勝てないと思っているのですが、如何せんインストールが結構めんどくさいので…
それらを考えると、TDE、LXQt、LXDE、Xfceあたりを搭載しているものを選ぶのがオススメかと。でも個人的にXfceとLXDEを搭載したXubuntuとLubunutu(といっても18.10以降はLXQtに変更されましたが)はアイコンとかテーマがちょっと古臭く感じます。TDEに関してはまず搭載しているディストロ自体がほとんど無いという理由、LXQtもまだ比較的新しいものなのでそこまで同じく搭載しているディストロが少ないという点を考えると結局Xfceあたりで探すのが吉ってなってしまうのが悲しいところ。
今回ではいつも通りManjaro LinuxのLXQt版を選択します。発売日が新しいという理由でメモリが2GBしかないのに32bit版を入れることができないという仕様なので軽いやつを選ぶと自動的に上記のラインナップから選ぶことになるのですが、私としてはLXQtが好みなのでこれを選ぶことにします。
3.インストールと環境設定
流れとしては過去記事の 、
こちらを参照にしていただきたいのですが、ちょっと補足しなくてはいけない部分がでてきたので少し補足をさせていただきます。日本語環境の設定で私は~/.xprofileに記述すると書いてあるのですが、ディストロによってここらへんのプロファイルの名前が違うってことをすっかり忘れておりました。もう2か月も経ち、あの記事を見ている人は居るのか甚だ疑問ではありますが、ここら辺の補足をさせていただきます。
ターミナル上でls -aと打つと、隠しファイルも含めて出力してくれるのですが、このときにプロファイルの名前が.xprofileの場合もあれば.profileの場合もあります。もしかしたらこれらとは別の名前もありますが、まああまりにも解離した名前は命名しないため、profileという文字列があるファイルを探してそこに設定を追加すれば大丈夫です。
インストール直後の画面。
pacmanを使うにはアップデートが必要です。環境によっては結構時間はかかりますので気長に。
また、日本語環境にするだけならば、/etc/locale.confのLANGを"ja_JP.UTF-8"に変更するだけで大丈夫です。文字フォントのインストールは忘れずに!
ここら辺の作業は慣れれば5分もしないうちにできるようになるので、意外と敷居は低い作業です。あと他の日本語環境が最初にインストールされないディストロでも応用が利くのである程度覚えておくと便利かも。
しかし
起動直後など処理が重いときに追い打ちをかけてしまうとフリーズをほとんどの確率で起こすというちょっと本末転倒感がある形になってしまいました。インストール自体は7/18あたりには完了していたのですが、7月下旬はちょっと多忙で日記が中心なってしまったため、こんなに遅れての投稿となりました。結果としてはManjaro Linuxがネットブックと相性が悪いのか、それともLXQtエディションが不安定なのか…前者の可能性が高めだろうとは思いますが。
なのでこの企画はまだまだ続きます。システムの安定性が高いディストロって結局なんでしょう、Debianとか?