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歌うことで抵抗する人びと(続き)

 1968年から69年にかけて駅前広場などに若い人びとが自然と集まって反戦歌などを歌うようになりました。新宿駅西口広場では1万人近くの人びとが集まるようになりました。フォークゲリラと呼ばれた活動ですが、やがて機動隊によって排除、弾圧されました。

1969年・新宿西口地下広場・フォークゲリラ(動画約4分)


 1970年代のイギリスでは、移民や黒人への排除、差別が激しくなる中で、若い人びとが音楽で差別に抗議する活動を始めました。ロック・アゲインスト・レイシズム(Rock Against Racism、RAR)と呼ばれる運動です。1978年4月30日にはロンドンで10万人が参加するデモとコンサートが行われました。映画「白い暴動」(ルビカ・シャー監督)はRARを描いたドキュメンタリー作品です。

映画「白い暴動」オフィシャルサイト

http://whiteriot-movie.com/


映画「白い暴動」予告編


映画「自由と壁とヒップホップ(スリングショット ヒップホップ)」(ジャッキー・リーム・サッローム監督)はパレスチナ人のラップ音楽グループDAMの活動を描いたドキュメンタリー作品です。イスラエルによる占領、居住地の分断、貧困といった絶望的な状況に置かれている人びと。歌うことによって、困難を乗り越える力を獲得しようとする活動が胸に迫ってきます。

映画「自由と壁とヒップホップ」オフィシャルサイト
http://www.cine.co.jp/slingshots_hiphop/


 先日ようやく釈放された香港民主化運動のアクティビスト周庭さん。昨年の逮捕時には欅坂46の「不協和音」の歌詞が頭に浮かんだとコメントしていました。

拘束中に浮かんだのは欅坂46の「不協和音」 保釈の周庭さん「日本の支持に感謝」 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/48793

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