![note用_感染症_麻疹](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/6368036/rectangle_large_53c301de07aeba20d7ff51d2730bd9f1.jpg?width=1200)
【沖縄】麻疹が流行っています。麻疹ってどういう病気?なぜ大騒ぎしているの?
沖縄で、まだまだ麻疹が流行っています。
でも、なんでこんなに大騒ぎしているの?
麻疹って昔はみんなかかった病気なんでしょう?
そして、あんまりみんなが
気にはなるけど、気にしてない感じがするので
麻疹と他の感染症との違いをちょっとまとめてみました。
ご参考までに。(スライドだけでは抜けているところもあるので
コメントいれていきたいと思います。)
とりあえずのイメージはつきますよね。
なんか、お熱が出て、、、赤い発疹ができる。。。
そのとーり!!!
なんですが、、、
実は、その前になが〜い潜伏期間があります。
感染しても10日〜12日くらいは無症状だったりします。
その後、
咳、鼻水、38度以上の発熱、などの風邪と同じような症状が見られ、
他の人に感染させてしまうのは実はその時期が最大なんです!
麻疹で、ちょっと他の風邪とは違うかな?のポイントは
結膜炎症状が出ることでしょうか?
(一般の風邪でも出る人もいるかもですが・・・)
【カタル期】と呼ばれる期間で
通常2〜4日ぐらい続くそうです。
この時、身体に赤いブツブツは出来ていないので
みなさん「あー風邪ひいた〜キツイ〜」ぐらいの感覚だと思います。
そして、その後、一旦、お熱が下がります。
お、治ったかな?と思ったら、
やっとこさ、「麻疹」の名にふさわしく
39度以上の高熱が出て、全身に赤い発疹がでます。
こうなると、「あ。。。麻疹かも。。。」となると思います。
すぐに病院には行かずに、必ず、必ず病院に
「麻疹かもしれません。。。」と連絡してから
病院に向かってください。
麻疹には抗ウイルス薬は存在せず、
対症療法しかありません。
入院して経過をみるか、ご自宅でじっとして、身体の回復を待つしかありません。(合併症としての肺炎や中耳炎に対しては抗菌薬が処方されたりします。)
3〜4日程度発熱は続きますが、徐々に発疹も茶色くなり、熱もさがります。
熱が下がってから、3日程度で、お医者さんから外出許可がでると思います。
と、これまでは、麻疹とは何なのか。
感染してしまうとどうなるか、というお話をしましたが
という疑問があると思います。
なぜ、連日、沖縄県内のテレビや新聞で大きく報道されているのでしょうか?
それは、やっぱり麻疹って、すんごい感染症だからなんです。
すんごい、、、というのは・・・
麻疹の感染力の強さです。
インフルエンザが流行したとき、大騒ぎになりますが
麻疹に比べたら、インフルエンザの感染力がかわいくみえませんか?
なぜ、そんなに感染力が強いかというと
インフルエンザなど通常流行するような感染症の場合
飛沫感染といって、咳やクシャミにより、
人から人へ感染します。
(ウイルスは人の身体の中でしか増殖できず、結構か弱いんです)
しかし、麻疹ウイルスは
飛沫核感染といって、2時間程であれば
空気中に漂うことができます。
なので、麻疹感染者のカタル期の方が
コンビニなどを利用し、咳やクシャミをしていた場合
もうそこに感染者がいなくても
その空気を吸い込むことで、麻疹に感染してしまうことになります。
そして、咳やクシャミをしているので、
麻疹感染者の方がマスクをしていたとしても・・・
意味をなしません。
麻疹ウイルスはとっても小さく、一般的なマスクを通過してしまいます。
(インフルエンザのウイルスも通過できますが、飛沫感染に関しては
罹患者がマスクをすることに効果があると思います。)
空気感染(結核、水痘、麻疹)の時に医療従事者がつけているマスク
N95マスクというのがありますが、これも絶対的な効果があるかと言われると・・・。言い切れないです。
麻疹の場合、免疫がない方の体内にウイルスが入ってしまった場合
ほぼほぼ発症します。
免疫ないけど、体力あるから、かからなかったー。
ということがないんです。
という声がたくさん聞こえてきそうです(泣)
ホント、書いていて、ああ、どうしよう。。。といった感じですが、
麻疹には予防接種がとても効果を発揮します!!!
免疫を持っていればいいんです!!!
インフルエンザなどは、ウイルス自体がコロコロ変わるし、
たくさんの型があります。
いろんな型が流行っているので、予防接種をしてもかかってしまった!
という人も多いのではないでしょうか???
その点、麻疹の予防接種は違います。
地域によっての型の違いはもちろんありますが、
型が違うウイルスに対しても効果があるといわれています。
麻疹は一度かかると一生涯その免疫をもつと言われていました
が最近の研究ではどうもそうではなく、15〜20年くらいで免疫がきれるのでは?と言われています。
50歳以上の方で麻疹にかかったことのある方はおそらく免疫をもっていると考えられますが、それ以外の方はワクチンの2回接種をオススメします。
予防接種が始まって、終生免疫だと考えられていた時期の間は
予防接種は1回でした。
沖縄では今回、この予防接種1回世代の罹患が多く報告されています。
これまで麻疹にかかったことがなく、予防接種も受けたことがない方は
是非ともこの機会に予防接種を。
また、1回しか受けた記憶がない方(母子手帳にのっています)も
是非ともこの機会に2回目のワクチン接種をオススメします。
※妊娠を予定されている方、また妊娠中の方は予防接種を受けることができません。麻疹にかかってしまうと流産の危険性もあるため、必要以外の外出はできるだけ避けてください(泣)
何か質問や疑問がある方はコメントいただければ返信いたします☆
発症元の台湾では予防接種の率がとても高く、今回の麻疹騒動は収束しています。観光立県沖縄。いつまたこうして感染症の波が押し寄せてくるかもしれません。予防できるモノは予防し、健康意識の高い島を目指していきたいですね☆
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![金城有紀 KINJO YUKI](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52300395/profile_d7b1eb0cad06ea4d84bab587ac39344f.png?width=600&crop=1:1,smart)