進撃のWEEK②課題

ビジネスモデルの作り方

昨日は、今経営しているヒーリングサロンとこれから展開していきたいと考えている不動産ビジネス「風の時代のレジデンス」の2つの経営理念を考えましたが、今日は後者のみ取り扱います。

【ビジネスモデルの検証1】
サービス概要:マンション暮らしのようなプライベート空間とカフェラウンジ多目的フロア、ワーキングスペースなどの交流スペースを兼ね備えたミドル世代向けソーシャル型シェアハウス

Problem:現在山口県の人口の4割近くが単身世帯である。その人たちが高齢化し、独居老人が大量に発生する社会問題(2030年、2040年問題)が予想されている。ミクロでは孤独はQOLを低下させ、鬱や体調不良、孤独死を引き起こすことが研究でわかっている。また、詐欺の手口が年々巧妙化し犯罪に巻き込まれても誰にも助けを求められないことが懸念される。マクロでは独居老人が広範囲で大幅に増加すると社会インフラ、行政サービスが個別に行き届かなくなる可能性がある。

Solve:現在の暮らし方を大きく変えないことが大切なので、マンション並みのプライベート空間を維持しつつ、気軽に人と交流できる魅力的な共有エリアを集合住宅に施し、いざという時の独居のリスクを最小限に減らす。また、住人同士の互助を生むことで、自然な協力体制や心理的安心感を得ることができる。

Why now:現在ビジネスターゲットの団塊ジュニアはミドル世代で現役の社会人である。まずは経済力が安定しているうちに入居してもらい、初期収益を安定させる。またケアが必要な老人になってからではなく、今から社会性を身に付けておくことで老人社会福祉施設への移行もスムーズになる(社会性が身についていない老人は希望の環境での介護を受けられないことがある)。

Why you:占いサロンは、実はいろんなお困り事(つまりビジネスチャンス)が集まる場所でもある。私はたくさんの悩みを聞くうちに、不安の根本に「孤独への恐れ」があることを突き止めた。安心できる場所=住環境の最適化である程度叶えることが可能だ。私なら、マーケティングとして具体的なニーズを(お金を稼ぎながら)集めることができる。

Strategy:現在ソーシャル型シェハウスを運営している企業を研究、大型中古物件を抱える不動産業やマンション、アパートのオーナーに働きかけ、ソーシャル型シェアハウスへのリノベーションを促す。行政の協働を取り付ける。テレビ、ラジオ、新聞などのメディアで独居のリスクとその解決法を紹介してもらう。すでに最近シェアハウス関連の情報はよく放映されていると聞く。また地方自治体の政策として、助成金の補助や住人への周知を担ってもらう。

【サイト設計】
サービス概要:心託(身元保証・終活サポート)サービス付きソーシャル型シェアハウス。ホテルライクで充実した大人の新しい暮らし方。

こんな人におすすめ:積極的に人と交流したい一人暮らしの方。適度な距離感がある関係が好きな方。一人でいるのが不安な方。これから独居予定の方(離婚、卒婚、子供の独立、親との死別等)。気軽にコミニケーションを楽しみたい方。老後に備えたい方。生活費を抑えたい方。ミニマリスト。ノマドワーカー。セカンドハウスとして。

サービスで得られること:一人暮らしでは体験できないリッチな空間体験、水回り付き個室、充実の共用キッチン設備、男女別ランドリー、ジム・ヨガスタジオ、マッサージルーム、電化製品・家具付き部屋、リネン・寝具レンタルサービス、トランク1つでお引っ越し、心託サービスで急な入院その他手続き代行、光熱費込みの共益費で生活費が一定。共用部のクリーニングサービス、自室のクリーニングサービス(別途)、生活に関わる雑務は住み込み社員がサポート。季節ごとのイベントで住人の交流を促進。

価格設定:家賃5〜6万円、共益費(Wi-Fi光熱費込み)2万円、心託保険5千〜1万円(年間)、駐車場料金5千円、個室クリーニング、リネン交換サービス(月2回)3千〜5千円

【ペルソナ】
氏名:田中幸子
年齢:53歳
出身:山口県
住所:同上
所属:会社員
収入:年収350万(日本女性平均)
財産:預貯金300万
家族:息子、娘(共に独立)、元夫
プロフィール:几帳面で頑張り屋、ちょっぴりお人好し。夫とは金銭感覚の相違や子育てが大変な時に協力が得られなかったなどの不満が募って離婚。たまに会って食事する仲だが再婚はもうこりごり。子供も成人して大学進学や就職とともに独立。それぞれ県内と他県で暮らしている。一人暮らしは気楽で自由だが、時折寂しさや今後の不安などが押し寄せてくる。子供の将来を邪魔したくないし、友達も多忙でいつでも誘えるわけでもない。この先どんどん衰えて急な体調不良になったらどうしよう。いつまでも元気で働き続けられるか不安だし、たっぷり蓄えがあるわけでもないし。生活費等のライニングコストをもう少し抑えられないか検討中。

氏名:中村雄二
年齢:45歳
出身:広島県
住所:山口県山口市
所属:会社員
収入:年収420万(40代男性中央値)
財産:預貯金250万
家族:母親(独居)、姉(既婚、実家の近くに住んでいる)
プロフィール:これまで仕事が忙しかったり、非正規雇用で年収が安定しなこともあって、結婚しないままここまできてしまったが、まだ諦めたわけではない。趣味はゲーム、釣り、軽い筋トレ。職場の人とたまに飲みにいくものの、自分一人の時間が大事で、あまりうるさく干渉されたくないタイプ。家事は一通りできるけど、結構面倒くさがり屋で部屋は散らかりがち。食事はコンビニ飯が多い。暖かい手料理に憧れている。

【KPI】
難しかったです。このケースのヒントをください。

【ビジネスモデルの検証2】
将来性:団塊ジュニアは人口ボリュームが大きく寿命まで30年ある。山口県の独居世帯は40%弱と高く、長期にわたってターゲットとなり続ける。課題は独居の問題がどれぐらい周知できるか、シェアハウスのデメリットをどれぐらい解決できるか。彼らがケアの必要な老人になった時、どうするか。

収益性:家賃収入というシンプルなビジネスモデルなので、入居率が高ければ収益性は十分に期待できる(グローバルエージェンツ(株)は90%以上の入居率) 。課題は物件価格を抑えないとシェアハウスの魅力の1つである家賃の安さのメリットがなくなってしまうこと。

成長性:団塊ジュニアは、山口県内260,000人、ターゲット対象30%で80,000人、そのうちの1%でも800人。30世帯の物件なら26棟の物件を用意する必要がある。課題は30世帯以上の条件の良い物件を安定的に用意できるかどうか。

優位性:山口県下にはまだない。しかし、簡単に真似できるビジネスモデルなので、便利な立地をいち早く抑え、圧倒的なブランド力を設定する必要がある。

継続性:いろんなニーズに合わせてバリエーションを増やしたり(ペット可、ひとり親世帯用、若年者用)物件内で自由に転居できる仕組みを作ることができれば、入居者の離脱が防げる。課題はソーシャル型シェアハウスがどれぐらい受け入れられ、根付くことができるか。

以上です。

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