務川慧悟氏 秋のコンサート2021②
大盛り上がりのショパン コンクールも夢中になっている間に終わってしまった〜。その間に務川氏も秋のコンサートをサクッとさらに2公演行い、嵐のように去って行った→→→ワルシャワへ。盟友反田恭平氏を応援しに! コンクール会場で応援するお姿や、反田氏や他ピアニストの方々と一緒に過ごしているお姿、コンクール終了後に反田氏とワジェンキ公園で撮影し合いっこしたり、その後仲良くパリに移動して一緒に夕暮れに沈む街を眺めたり、回転木馬に乗ったり。S N Sが続々と公開される度に、ファンは歓喜しましたね〜。隙あらば一緒に過ごそうとする(笑)この絆尊すぎる……拝。しっかしこのお二人、エリコン3位とショパコン2位ですよ。最強デュオと言っても過言でないよね。いやもう本当に本当に尊い。
というショパコンへの思いは一旦置き、今回は少し前に行われた務川氏の秋2公演の振り返りをですね、さらに随分時間は経っちまったんですがしてみたいと思う。
⭐️2021年10月3日14時「お昼のコンサートin紀尾井」於:紀尾井ホール
北原幸男指揮 東京21世紀管弦楽団
昨年2月に予定されていたこのコンサートが一旦中止となった時、ファンは相当がっかりしたものだったが、こうしてめでたく開催となりました! とりわけ務川さんの喜びはひとしおだったことでしょう。協奏曲2曲を含むオーケストラとのオールショパン プログラムという滅多にない貴重な演奏会ですからね〜。
さて本日の推し様の衣装は、黒のシャツとスーツにオレンジイエローのネクタイとポケットチーフ。長めの髪が素敵です。曲目は、
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
ピアノ協奏曲第2番へ短調 作品21
ピアノ協奏曲第1番ホ短調 作品11
1曲ずつレポートしたいのは山々だが、いかんせん時間が経ってしまい(汗)。どんなに感動しても詳細を語るには私の知力記憶力が追いつかず。というわけで全体的なざっくりとした感想を。じゃあ語るなよって話だが、まあそこはごめんなさい。
この3曲だが、務川さんがインタビューで答えているように、協奏曲第2番はフランスで1度演奏経験あるが、他2曲は初演奏。つまり日本では3曲とも初めての演奏となるそうだ。今回大ポロネーズはオーケストラとの協奏曲形式で演奏されるが、実はソロでも披露したことがないそうで、これも驚き。(務川さんくらい実績ある方でもこういう状況っていうのはさ、一体どういう力が働いてるんだか働いていないんだか、ブツブツ……)
大ポロネーズといえばピアノソロ曲として演奏される機会が多いが、そもそも作曲当初は協奏曲作品だったそうだ。今回も華麗な演奏が素敵だった。
休憩挟んでピアノ協奏曲2曲演奏され、アンコールはノクターン第20番遺作。
もう会場はうっとり。9月のチェコフィルとの演奏会から日はそう経っていないが、今回は特に待ちに待ったコアな務川ファンが集結した感があり、みんなハート目興奮状態だったなあ。
会場には務川さんご家族や華道家で大のクラシックファンである假屋崎省吾氏もいらしていて、終演後もなんとなく落ち着かない高揚感が漂っていた。さらに假屋崎氏に挨拶のために務川さんが少し姿を見せたこともあり、居合わせたファンは、もちろん皆さん常識を備えた淑女の方ばかりだったのだが、それでももう尋常ではいられないレベルのフワッフワ状態となり、やっとの思いで家路についた方も多数だったらしい(笑)←私もだけど!
⭐️2021年10月15日19時「京都市交響楽団第661回定期演奏会」於:京都コンサートホール 沖澤のどか指揮 京都市交響楽団
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調 作品22
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲 第1番、第2番
開始前に、沖澤さんによるプレトークがあり、曲目の紹介などがされた。今回はオールフレンチプログラムという何とも贅沢な、いやよくぞ適材適所的に務川氏をきちんとソリストに呼んでくれたね、ありがとう!という務川ファン歓喜の定期演奏会。このホールも私は初めて訪れたのだが、趣のあるホールですね。大ホールのある2階までは階段でなくぐるっと周り廊下的にスロープでゆっくり上がっていくというのも面白い。駅近だし、駅前には美味しくておしゃれなお蕎麦屋さんもあったし。なんてことは置いておいて早速演奏会の内容を……て相変わらず詳細を書くに足りない記憶ですが(汗。
1曲目のドビュッシーが終わり、さていよいよ2曲目に登場の推し……!!!!!タッ、タキシーード!うっほーい(←?)髪も紀尾井の頃より短くなり、随分スッキリしていらっしゃる。いきなり渾身のピアノソロからの入り。苦悶に満ちた表情からの厳かな演奏に心鷲掴みにされる。フレンチ感溢れる第2楽章ではセンスの良さが光り、再び激しい第3楽章。ピアノがオケをリードするように強い推進力と迫力でグイグイ引っ張っていく。推し様の熱の入った演奏が音楽をどんどん創り上げていく。ある時は一心不乱にピアノに覆いかぶさり、ある時は突き放し。舞う左手、ついでに右手も舞っちゃう、左脚を大胆に下げてのヤバイカッコいい。満場の拍手に応え、丁寧に挨拶する務川さん。アンコールはラヴェル・クープランの墓よりメヌエット。あの激しいサン=サーンスからのこれ! もう、ハートクラッシャーだわ。
実は私はこの後のダフニスとクロエも相当気に入ったのだが、いつものように割愛させていただく。でも最高なコンサートだった。京響さん、務川さんをまた定期でぜひ呼んでください〜祈。
ちなみにだが、この演奏会の客演コンミスとして会田莉凡さんが弾いてらしたのだが、会田さんは務川さんが反田さんとともに優勝した2012年開催第81回日本音楽コンクールのヴァイオリン部門の優勝者なのだ。声楽部門の優勝者藤木大地氏など他部門の優勝者とともに、披露コンサートツアーで全国数カ所を一緒に回ったという特別な仲間。その絆は演奏後のアイコンタクトや肘タッチでも見ることができた。演奏後の会田さん、当日客席にいらした藤木さんのツィートでもこの熱き絆に触れていらしたのでご一読を。
素晴らしい演奏を終え2日後、務川氏はワルシャワに……ということはこの後すぐに関空から飛び立ったのかしら、いや知りませんけど。
おかしなもので、いつもだったら推しが日本を離れる時は何となくしんみりムードのファン達も、この時ばかりはおお〜!やっぱり反田さんの応援!と感動の雄叫びをあげていたなあ。いや本当に尊いお二人ですよ。
ということで、記憶も曖昧になった今更ながらに秋コンサートの感想を書きなぐってみた。次回務川氏の帰国は12月。ちょっと予定を見てみると
12月12日(日)ピアノリサイタル(愛知・知立リリオホール)昼夜2公演
12月14日(火)東海市内小学生招待コンサート(愛知・東海市芸術劇場)
12月18日(土)ピアノリサイタル(サントリーホール)
12月19日(日)ピアノコンチェルト/東京21世紀管弦楽団(千葉・松戸森のホール21)
12月23日(木)デュオコンサート/Vn岡本誠司(浜離宮朝日ホール)
12月24日(金)デュオコンサート/Vn岡本誠司(やまと郡山城ホール)
結構ボリューミーな日程!
ちなみに反田さんの応援を終えた後、務川さんは久しぶりに学校に戻ったというツィートがあった。コンサートや反田氏の応援など、なかなかハードな日程でしたもんね。来たる年末のスケジュールを考えると、ぜひゆっくりと心身リラックスできますようにと祈らずにはいられない。その間発表になっている現地コンサートは二つ。
11月16日 ピアノリサイタル(Salle Cortot/Paris)
曲目:モーツァルト幻想曲K.397、ラヴェル夜のガスパール、ショパン ノクターン第17番、ソナタ第3番
11月28日 ピアノリサイタル Auditorium Chanorier (Croissy-sur-Seine 78290)
曲目:Beethoven, Ravel, Chopin
後半スケジュールメインのソナタ第3番は16日お披露目かしらね。28日の曲目がざっくりしすぎているが、月光、ガスパール、ソナタ3番でしょうかね? いや知りませんが。
しかし12月の帰国からのコンサートが待ち遠しい!
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