夜のオンライン授業から
月曜日の夜(ドイツ時間)は、とうとうツイキャスしないで寝てしまいました。(昨日のnoteで詳細は記載済み)
火曜日も本当は朝からずっと授業があって、週で一番厳しい日で、しかも夜のオンライン授業が8時45分と一番遅い時間帯なのですが。ちょっと時間があったので、学校から帰ってオンラインまでの間に夕食の準備をして、半分だけですが食べることができました。だから、授業の後ちょっと休んで、1時間弱(2枠)の配信ができました。来てくださった方本当にありがとう。励みになります。
さて、火曜日のオンライン授業ですが。これは、私のやっている授業の中で一番長く続いているクラスで、受講者の方たちは、多少入れ替わったりしていますが、本当に初級の最初っから(0スタートなどと呼んでいます)教室で一緒だった方がお二人まだ残っていて、中級になってからは、そこに既習者の方たちも加わったり、後からスタートした学生が加わったりで、受講者の総数は変動するものの、今回も四人が参加してくれました。三学期制の学校なので、一月から三月が一区切りで、今回は九回の授業日程が確保できています。
初級(A1, A2)の教材が全て終わって、中級の方の教科書から文法的なトピックスと取り上げながら、生の日本語を読んでいます。生と言っても、ドイツ語母語話者ように、単語の説明や全訳(こなれた自然なドイツ語)がついていて、自学自習もできる教材です。
外国語学習では、初級の文法や会話練習から本当の日本語母語話者の書いたものや話を理解できるまでの間にどうしても中級の壁、という問題がつきものです。例えば英語なども、中学から始めたとして(今は小学校からでしょうか?)いわゆる英検の4級とかまでは、単語を覚えて、英作文、英文読解など「外国語としての英語」の教材を使って勉強したりしますが、それで突然ネイティブの英語がわかるかというとそうではない。中学の後半とか高校ぐらいから、左が英語、右が日本語、あるいは、右に単語帳がついてる、文法項目の注がついているといった学習者用の読本を読んだりした覚えがあります。不思議の国のアリスとか、星の王子様とか、日本語でもたくさん翻訳があるようなものを子供の時に読みました。
そういう初級を終えて、初中級あたりの教材が「外国語としての日本語」学習ではあまり出ていない。日本で日本語を学習している方たちは、周りの環境が日本ですから、やはり有利です。でも、ドイツにいて、周りにほとんど日本人がいない、日本語ネイティブは教師だけという環境では、ネットを駆使したり努力はするもののやはり自分で自主的に勉強する部分がかなり負担になります。それで、初中級の教材開発って本当に大事だと痛感します。需要から言うと圧倒的に初心者向けが売れます。でも、あまり売れなくても、学習を続けている人たちにいい教材を提供したいと思いつつ、授業も進めているところです。
そう言う意味で、火曜日のクラスは、教えるだけではなく、学習者の人との交流、学習実態の観察といった意味で出版社としても大事な機会なんですね。教材開発のための。
みなさん、研究者や会社経営、大学院生など大人の付き合いができて、本当に楽しい時間です。月曜日の夜もそうですが、やはり生徒さんとの人間的な関わりもあって、夜遅くて疲れていたり、お腹すいちゃったりとかあっても、やすみたくない授業なんです。(生徒さんにとっては日本語学習が大変かもしれませんが)
こんな話も時々書きたいと思っています。
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