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一人暮らし、ぜんぶひとり。

一人暮らしは全部ひとり。

朝起きるのも、
朝ごはん食べながら朝のニュース見るのも、
仕事で失敗した午前中の後に食べるちょっと寂しいお昼ご飯も。

午後に失敗をとりかえそうと気合い入れてパソコンに向かい会う時も、
仕事を終えた後、少し散歩しようと部屋を出てエレベーターに乗る時も、
夜道に肌寒さを感じながら帰路に着こうとした時も。

一人暮らしを始めて最初の頃は、なんだか心細く寂しい感じもするけれど、
何日か経っていくと、そのうち自分一人の空間が心地よくなって、

寂しさという感情が入ってくる心の隙間よりも、
自分一人でそれなりに満足感を得ている時間の長さが伸びていって、
その内、偽りのその満足感が自分にとって幸せだと勘違いしてしまう。

でも、いつの日だったか、
ふらっと買い物に出た時の服屋さんの店員さんに、
探していた服の場所を優しく案内してもらった何気ない数分は、
長い間忘れていた人への感謝の気持ちと思い出させてくれたのと同時に、
人からもらう何気ない幸せが、自分の曇りかけた心に小さな灯火を照らしてくれた気がした。

一人暮らしの何気ない生活の中の幸せを独り占めできるのって、
一人暮らしのちょっと素敵な部分かも。

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