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つらつら と。

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本
テキスト機能にそのまま書いた詩を集めたマガジンです。長めの詩を読みたいときに開いてみてください。
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小川葵
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きょうのうた 2015/12/12

きょうのうた 2015/12/12

冬の晴れた日
庭の球根が小さな芽を出した

目を凝らして見なければ
気づかないほどの
小さな 小さな 芽

地上に出てくるまでに
どれほどの時間を要したのだろうか

いのちは静止しない
いのちは動き続ける

動いていないように見える時間のなかにも、しっかり刻まれている一秒一秒がある

冬のやわらかい光の中で
ひたむきに伸びた 小さな芽に励まされ

わたしは胸深く、息を吸った

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小川葵

小川葵

ちょうちょむすびで

ちょうちょむすびで

朝は来だけど
太陽は雲に隠れて見えなくて
しょうがないから
画用紙におおきな丸を描く

ファンタジーだと笑っていいよ
君の笑い声が聞きたいから
ほんの思いつき、
ほんの冗談、

粉雪が舞った昨日の夜に
きれいだ なんて
ありきたりの言葉しか
思いつかない僕だから

まるとか
さんかくとか
しかくとか
そんなのしか描けないんだ

へたくそだって笑っていいよ
君の笑った顔が見たいから

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