見出し画像

僕のアンチエイジング実験室: (1)40代からのオッサン美容

 数年前のある日、鏡の前に立った自分の姿を見て、「このままじゃ残りの人生がつまらなくなってしまう!」と唐突に焦りを感じた。肌のハリや顔のむくみ、髪のボリューム、体形などが、昔に比べてずいぶんと衰えたように感じたからだ。後で知ったのだけれど、科学誌「ネイチャー・エイジング」の研究によれば、人の老化は急激に進むタイミングが2回あって、最初は44歳、次は60歳に起きるらしい。詳しくはCNNのウェブ記事(https://www.cnn.co.jp/fringe/35222981.html)で紹介されているので興味があればチェックしてほしいが、この時感じたのはこの1回目の兆候だったのかも知れない。

 この「外見が老け込む現象」は、ある種の悪循環から生まれているように思う。加齢による見た目の変化が気になり、テンションが下がる → それまでファッションや身なりに使っていた意識やお金を別のこと(飲酒やおいしいもの探しなど)に振り向けてしまう → さらに体形が崩れたり肌トラブルが増える・・、という負のスパイラルだ。僕も当時、夜更かしや乱れた食生活、運動不足が重なった挙句、仕事のモチベーションまで落ち気味になっていた。「このままだと娘にも『パパ、キモイ』なんて嫌われる日が来るんじゃないか?」という不安に駆られ、一念発起に至った。

 そこから約2年半ほど、「老いに抗い、若さを取り戻すための活動」を始めた。何かすごい魔法の施術を受けたわけではなく、健康・アンチエイジング・美容の3つを組み合わせて、全方位的に取り組んでみたのだ。すると、体組成は明らかに改善し、体脂肪率もダウン。肌の調子も以前より明らかに良くなった。何より気持ちが前向きになった。娘からも「友達のお父さんと比べても、とてもXX歳には見えないね!」なんて一言がもらえるようになった。

 この連載では、そんな僕が実際に試して変化を実感できたことや、今も継続していることを紹介していこうと思う。テーマに「オッサン美容」とは書いたけど、「美容」という言葉にとらわれすぎず、“健康法も含めてどんなアプローチがあるのか”をざっくばらんに話していきたい。「最近ちょっと老けが気になってきた」「まだ若いけど、先回りして何かやっときたい」という方には、ぜひ読んでもらえたら嬉しい。


※免責事項
 大前提として、これから書くことは、あくまで僕個人の経験や感想に基づくものだ。ここで取り上げるサプリ、施術、化粧品、あるいは医療行為などを試すかどうかは、すべて自己責任で決めてほしい。僕は医者でも美容の専門家でもない一般人であり、もしチャレンジする場合は各自でよく調べたうえで、必要に応じて専門家に相談してから判断してほしい。僕としては「こういうものもあるよ」という情報をシェアする立場であり、結果に責任は負いかねるのでご承知おきください。


これまでやってみたこと

 さて、僕がこの2年半ほど実践してきたのは「健康」「アンチエイジング」「美容」の3つの活動。健康観点では、糖質抑制を中心にしたダイエットや、ゆるやかに続けている有酸素運動、あとは定期的にメディカルチェック(健康診断や血液検査など)と歯の治療・・・といった“体の土台作り”に取り組んできた。アンチエイジングについては、NMNと呼ばれる抗老化効果が期待されるサプリメントにも手を出してみた。プラシーボ効果(思い込み)かもしれないけれど、個人的には「疲れにくくなった」「睡眠の質が上がった」などの実感があるので、しばらく続けてみようと思っている。

 一方の「美容」では、基礎的なスキンケアだけでなく、ちょっとした粗隠し(コンシーラーでクマやシミを隠すとか)にもトライしてみた。また、美容クリニックでのシミ取りや眉のアートメイク、医療脱毛、HIFU(たるみケア施術)なども体験した。これらは一回やったら終わり、というよりは定期的にメンテしていく必要があるけれど、確かな効果を感じられたものも多い。


紹介してみたいこと

 連載では、具体的に以下のようなトピックを深掘りしていく予定だ。

  1. 糖質制限を中心にした体重コントロール

    • “好きなものを食べたいけど太りたくはない”というわがままにどう向き合うか。糖質オフ食品の推し、など

  2. ファッションリニューアル

    • 体重を落とし切ったところでスーツやシャツ、パンツなどを一式買いそろえて退路を断つ

  3. 「継続は力」 ー スキンケア習慣

    • 基本的な洗顔の仕方や化粧水、男性目線での美容液選びど

  4. 自分に合った有酸素運動探し

    • ジム通いに何度も挫折した僕が選んだ“ちょうどいい運動”

  5. プラシーボ効果?NMNやその他サプリの服用

    • 効果は実証されていないNMNや、各種成分を補うサプリメントの摂取

  6. 歯の治療とオフィス・ホワイトニング

    • 歯は老いの根幹。虫歯治療、口内環境のケアからはじめ、ホワイトニングとメンテナンスまで

  7. 薄毛は治る - AGA

    • 見た目の若さに影響大の毛髪。薄毛はもやは治療可能な時代。

  8. 印象が激変 - 眉毛アートメイク

    • 男がやっていいの!?と思われがちだけど、実は超オススメ

  9. 医療脱毛あれこれ

    • すね毛やヒゲは「男らしさの象徴」か、それとも「不潔」「無駄」か?

  10. 美容クリニックは沼

    • ボトックス、HIFE、糸リフト、ポテンザ、インモード…気になるけど際限がない世界

  11. 男性用化粧品

    • 今やドラッグストアにもメンズコスメがあふれる時代

 それぞれの取り組みで「どれだけコストがかかるか」「どうやって継続するのか」「周囲の目はどうなのか」などについても、僕が体験して思うところを話していきたい。


これまでで得た学び

 これらの活動を通して痛感したのは、「意識的に生きる」という姿勢を持つと、生活の質がガラッと変わるということだ。漫然と日々を過ごしている状態と比べると、自分の体や外見を“どうしたいか”を考えて実際に行動に移すこと自体が、けっこう楽しい。

 ただし、サプリや美容施術、化粧品の効果は人それぞれなので、やみくもに手を出すより、自分の体質やライフスタイルに合うものを探すのが大事だと思う。そして一度始めたら、それなりに習慣化したり、年単位でのメンテナンスを考えたりする必要がある。月イチで施術を受けるものもあれば、毎日コツコツ使う化粧品もある。効果の持続期間もまちまちなので、「一瞬ピカピカになって終わり」ではなく、長期的な視点が不可欠。

 あと、当たり前の話だが、お金はそれなりにかかる。僕の場合は「自己投資だ!」と割り切って、予算をある程度決めた上でやりくりしている。無理のない範囲で続けるのがポイントだと思う。

 それから、「男のくせに…」という考えはもう捨てるべきだと感じた。清潔感や若々しさは生活の質にもつながるし、人とのコミュニケーションでも武器になる。お客さんから「若いですね!」「全然変わりませんね」と言われればそれなりに嬉しい。気にしすぎて生活が窮屈になるのはよくないけれど、楽しみながら取り組むならアリだと思う。

 最後に、やっぱり健康と美容は会話のネタとしても鉄板だ。職場の女性の同僚から「どんなケアしてるんですか?」と興味を持たれて会話が弾んだり、お客さんと盛り上がったりと、人間関係にも意外といい影響がある。それでまたモチベーションが上がる…という好循環に繋がっているのは間違いない。


さいごに

 僕の親世代と比べると、最近は「40代以降のオッサン像」が本当に多様化している。昔みたいに“ハゲで脂っこい中年太りしたオジサン”と一括りにされるのではなく、清潔感があってシュッとしたオッサンを目指すことが割と当たり前になりつつあるんじゃないかと感じている。もちろん、無理な若づくりは見苦しいかも知れないし、さりげない範囲でやれるのが理想だ。

 とはいえ、僕自身はいまも現在進行形でいろいろ試行錯誤している最中だ。年を取るにつれて、どんどん体や肌のコンディションも変わっていくし、新しいサプリや施術の情報もアップデートされていく。一度「よし、やってみよう!」と思えば、いつでも始められて、いくらでも深堀りができてしまう世界だとも思う。

 これからの記事では、そんな“オッサン美容”のリアルな実体験を共有していくので、もし一つでも「おっ、これなら僕もやってみようかな」と思えるものがあれば嬉しい。ぜひ次回以降も読んでみて頂きたいし、感想や疑問があったらコメントなどで気軽に教えてもらえればと思う。

 それでは「オッサン美容の基礎 - 40過ぎたら本気で取り組め」の第1回目はこのへんで。僕自身の実践記が、少しでも誰かのきっかけになったら幸いです!


いいなと思ったら応援しよう!