👧　G1 阪神ジュベナイルフィリーズ2024 全頭診断　👧

※評価はC<B<A<Sの順です😲
※あくまで枠順確定前の全頭診断です。確定後は見解替わる可能性🉑あります🙇‍♀️
※追い切りは考慮に入れておりません(最終追い前に診断したので考慮不可)🙇
※天候: 晴☀️・馬場状態: 良で診断しました。道悪になった際の評価は個人の判断にお任せします🙇‍♂️
※今回は登録26頭とあまりにも多いので、抽選対象馬10頭の評価は割愛しました(2/10当選)🙇‍♀️
※想定人気はNetkeibaさんより。12/2現在のものを使用しました🙋‍♀️

👧　阪神JFとは⁉️   👧

1949年に関西地区の2歳（旧表記3歳）チャンピオン決定戦として「阪神3歳ステークス」が創設される。創設当初は阪神競馬場・芝1200mで行われていたが、1960年に芝・1400mに延長、2年後の1962年以降は現在の芝・1600mで行われている。名称は1955年に「農林省賞典　阪神3歳ステークス」に、1978年に「農林水産省賞典　阪神3歳ステークス」に変更。その後1991年に2歳牝馬限定に変更され、レース名も「阪神3歳牝馬ステークス」に改称され、牝馬の2歳チャンピオン決定戦として生まれ変わった。さらに、馬齢表示の国際基準への変更に伴い、2001年に競走名が「阪神ジュベナイルフィリーズ」に改称された。

なお、競走名のジュベナイル（Juvenile）とは、英語で「少年」「少女」という意味。フィリー（Filly）は牝馬、特に4歳までの牝馬のことをいい、この言葉には社交界にデビューする少女（女性）という意味も含まれている。

外国産馬は1971年から、地方競馬所属馬は1995年から出走可能になったほか、外国馬も国際競走に指定された2010年から出走可能になった。その外国馬が今年は史上初の参戦。果たして...☺️

🏇　コース紹介　🏇

京都・芝1,600m(外回り) Cコース使用

例年はレース名からも阪神・芝1,600mを舞台に施行される2歳牝馬限定G1だか、今年は阪神競馬場リニューアル工事に伴い、第42回(1990年)以来34年ぶりに京都・芝1,600mで施行される。
向こう正面ポケットからスタートし、初角まで692.9m(Cコース使用時)あり、淀の坂を約4m上るため、ペースは中弛みしやすい。そのため、追走力が問われないため、距離短縮組が幅を利かせやすいコースとなっている。

先週の京都競馬でも10/5からのロングラン開催で18日間使われてきた芝は荒れたインを避ける馬が目立ち始めた。しかし外を回すロスがより大きくなるため、先行馬が恵まれる馬場状態でもあるといえる。小倉などローカルでありがちな、馬場が痛んできた最終週だからこそ、インが恵まれるといった現象も起きている。そのため、前で受けて失速戦に耐えるスタミナが必要になると考えられる。

今年は例年とは違い、京都での開催。そのため、今回は過去10年のデータ・傾向はほとんど役に立たないといって良い。よって今回はコース紹介というよりも阪神と京都の比較となる。阪神と京都の1,600mで、どこが違うのか、何を重視すべきか大きく分けて3つあるので、今回はそれを比較して攻略していけば、思わぬ高配当が飛び出すかも⁉️🤔

・阪神・芝1,600m レイアウト

高低差: 2.3m(京都4.3m)
直線距離: 473.6m(京都403.7m)
直線の坂: 残り200〜100mに高低差1.8mの急坂あり(京都はほぼ平坦)

例年の阪神JFや朝日杯FSのみならず、桜花賞やアーリントンCなど、6つの重賞で使われるコース(うちG1は3つ)。

① ゴール前の急坂の有無
阪神競馬場のコース紹介で示した通り、

阪神→ゴール前に高低差約1.8mの急坂あり
京都→最後の直線からゴールまでほぼ高低差のない平坦コース

といった決定的な違いがある。
よって阪神の場合は、坂を駆け上がるためのパワーが要求され、最後の直線でもバテないようスタミナも求められるタフなコースとなっている。
一方で京都の場合は、後半に一切坂がないため、スピードの絶対値がなにより要求され、そのスピードを維持するための持続力も求められるコースとなっている。

② 向こう正面の坂の有無
2つのコース立体図の画像ではややわかりにくいかもしれないが、阪神と京都で向こう正面から3コーナーの形状がかなり違っている。その向こう正面から3コーナーというのは、各馬が追い出しのタイミングをけん制する重要なポイントのひとつでもある。阪神の場合そこはほぼ平坦なコースであるのに対し、京都の場合は高低差約4mの下り坂(俗にいう「淀の坂」)がある。ここで、瞬発力に優れたタイプと反応が鈍いタイプ(俗にいう「ズブい馬」)で比較すると、

瞬発力に優れたタイプ→騎手の支持に早々と反応することができるタイプ
反応が鈍いタイプ→意識的に仕掛けのタイミングを早くする必要ありなタイプ

このように分析できるが、下り坂はフラットなコースより容易に加速することができるため、ズブい馬(反応が鈍いタイプ)には大きなアドバンテージとなる。ズブい馬の代表例として、ディープボンドやゴールドシップがおり、例としてゴルシの場合は宝塚記念を連覇していたりと阪神も得意だったが、菊花賞や天皇賞・春を制覇していたこともあり、京都も得意だった。ディープボンドも京都新聞杯を制覇し、3年連続天皇賞・春で3着以内、京都大賞典も2年連続馬券圏内と非常に得意としている。反対に一瞬しかキレる脚を使えない瞬発力タイプの馬は、長い下り坂で加速することによって脚を使ってしまうため、末脚を温存できない可能性が高いため、京都には向いていないといえる。そのため、ズブいけどスタミナがあるタイプの馬のほうが狙える🎯

③ 時計の速さ

主要4場の芝1,600mの走破タイムの基準タイムをまとめると、

東京→ 36.0-24.8-34.6=1:35.4
中山→ 34.9-24.2-35.6=1:34.7
阪神→ 35.0-24.3-35.2=1:34.5
京都→ 34.5-24.0-35.0=1:33.5
※左から前半3Fラップ、中間2Fラップ、後半3Fラップ、走破タイムとなっている。

阪神開催時の昨年の例
34.4-23.8-34.4=1:32.6
勝ち馬: アスコリピチェーノ

これはレースレコードの時計とはいえ、勝ち馬であるアスコリピチェーノは新潟2歳Sで新潟マイルの基準タイム(35.6-24.7-34.0=1:34.3)を大きく上回る1:33.8の時計で走破していた。

このように主要4場のなかでもダントツで速いタイムになっており、これは全10場でも最も速いタイム。当然のように例年の阪神よりも今回の京都のほうが速い走破タイムが求められるようになる。
競走馬は当然ながら速い決着・いわゆるタイムアタックみたいな決着が得意なタイプ(今年の皐月賞馬ジャスティンミラノ、スプリンターズS覇者ルガルなど)と遅い決着が得意なタイプ(ブローザホーン、ソールオリエンスなど)の2種類に分類されるが、もちろん京都ではパンパンの良馬場ならタイムアタック戦になる可能性が非常に高いため、持ちタイムが速い馬は人気問わず高評価するべき馬となる。

⚠️   史上初の海外馬襲来　⚠️

阪神JFが2010年に国際競走に指定されて以降、初となる海外馬の参戦。彼女の名前はメイデイレディ。その彼女とチームのことをこの特設コラムに掲載したので、詳しく知っておけば、このレースの楽しみが何十倍にも膨らむだろう☺️

⭐️ May Day Ready(メイデイレディ)について
11/1のBCジュベナイルフィリーズターフ(アメリカ🇺🇸)2着のあと、11/20に来日。その後、検疫のためにJRA競馬学校国際厩舎(千葉県白井市)に入厩した。ジョセフ・リー調教師曰く、「輸送はとくに問題なくこなした」とのこと。
12/2の時点で京都ダートコースで最終追い切りを消化。右回りで1周し、その後4コーナーを過ぎたあたりで方向転換し、左回りで追うといった、日本の一般的な追い切りではまず考えられないような追い切りを消化。リー調教師曰く、「アメリカンスタイルを崩さないことを重視した追い切り」とのことである(アメリカには左回りコースしかないため、本場アメリカのダート左回りで追い切り)。

・アメリカ🇺🇸の競馬事情
ダート主流のアメリカにおいて、目指すレースが国内では来年の夏までない。そのため、2歳牝馬芝のマイルG1という条件面で適鞍として阪神JFが浮上したといえる🧐

⭐️ ジョセフ・リー調教師について
1962年3月11日生まれで、ニューヨーク・ブルックリン出身の62歳。ケンタッキー大学卒業という何気に学力も高い。その後ルーカス調教師の元で働き、1991年に厩舎開業。1993年までに28戦3勝の成績を残した。

・ドバイが人生の転機
ルーカス調教師時代の助手マクラフリン氏がドバイに渡る際にリー調教師も同行。そこで黎明期のゴドルフィン(1994年開業)の依頼で仕事を手伝うことになる。1994年にはザイーテンと共に来日して京王杯SCで2着の実績を残す(鞍上: 岡部幸雄。なお、この年の京王杯SCの結果は1〜4着馬が海外馬。5着ホクトベガ)✨

・ゴドルフィン加入➕恋の予感
その後、シェイク・モハメド殿下に引き抜かれてゴドルフィンに加入。1995年にはハートレイクと安田記念に挑戦し、ゴドルフィンが世界初のG1制覇を果たす。そのときの通訳としてJRAにいた加賀武見元調教師(ちなみに、1987年に新設された、「1,000勝以上の騎手は調教師免許試験1次試験を免除」という制度の適用者第1号でもある)の娘である鈴代さんと出会う。遠征1回につき3ヶ月ほどの日本滞在を重ねる過程で、距離を縮めてゴールイン(結婚)。2000年にゴドルフィン退職後は日本に移住し、義理の父である加賀氏の厩舎で働くことになる。2008年2月24日に加賀氏が引退後は天栄ホースパーク(現在のノーザンファーム天栄)で働いていた。

・帰国と起業と開業と
2011年に帰国し、馬の飼料を扱う会社や馬具の貿易会社を設立。その後2015年にニューヨークに戻っていたマクラフリン師の元で働くことになり再び競馬界に復帰。2020年にマクラフリン師の免許返上に際して、12頭ほどの馬を引き継ぎ27年ぶりに再度厩舎を開業した。

・メイデイレディは厩舎の大黒柱
メイデイレディのジェサミンS(G2)制覇が調教師として初の重賞勝ち鞍である。厩舎に彼女を含めて5頭の管理馬が在厩し先月の時点で今年は28戦7勝。うち3勝が彼女のものなので、メイデイレディがジョセフ・リー厩舎の大黒柱といってよい。

・第二の故郷でG1制覇を
2走前のジェサミンSを制覇した際にオーナーに日本遠征を提案する。もちろんオーナーからしたらまず選択肢にないはずのレースで、リー師が提案して必死に説得しなんとか承諾を得ることに成功する。よって、チームとしてというより、リー師の個人の経験と思い入れが強い日本遠征といえるのではないか。

⭐️ 主戦騎手L・デットーリ騎手について
本命はランフランコ・"フランキー"・デットーリ。イタリア🇮🇹の名手ジャンフランコの息子として1970年12月15日にイタリア・ミラノに生まれた(現在53歳)。15歳のときにイタリアで初勝利をあげ、1990年にはわずか19歳でQE2世S(イギリス🇬🇧)でG1初制覇してしまう(勝ち馬: マークオブディスティンクション)。さらに同年に10代にして年間141勝を記録するという、今でも現役の騎手のなかで世界トップクラスの騎乗技術をもつといわれているが、この頃からその頭角を現していた。
それだけでなく、1996年にはイギリス🇬🇧・アスコットで史上初の1日に行われる7Rをすべて勝利するという偉業を達成(通称:「マグニフィセント・セブン(Magnificent Seven)」と呼ばれる)。それにより、当時のブックメーカーに¥50億を超える損失を与えたのだとか。2022年4月にはイギリス競馬の殿堂入りをしており、通算のG1勝利は現在の時点で300以上。昨年に引退を表明していたが、撤回して現在はアメリカを拠点に騎乗している。

⭐️ メイデイレディの考えられる懸念点
・(追い切りでは右回りを経験させたとはいえ)アメリカの左回りの競馬場しか経験しておらず右回りの実戦は未知数。
・8月にデビューし月1ペースで出走しておりキャリア4戦。使いすぎ感は否めない。
・鞍上と馬柱から確実に上位人気。

今回の特設コラムは以上です。
↓ここから先は全頭診断となります🙏

アルマヴェローチェ　😲B😲

7番人気　16.4倍　岩田望来

[前走: 札幌2歳S2着]
差し有利な展開が6〜8番手にいた同馬に向いたとはいえ直線で荒れた内を通って勝ち馬マジックサンズとタイム差なし(ハナ差)2着。
牡馬相手にタイム差なしなので能力の高さを評価できる。

[2走前: 新馬戦(札幌1,800)勝利🏅]
超Sペースで前有利な展開が逃げた同馬に向いた→2着リアンベーレとタイム差なし(クビ差)の勝利も素直に評価できず。
このレースはアルマヴェローチェ含めのちに未勝利を突破したのもリアンベーレだけ→メンバーレベルにも疑問。

2戦連続で牡馬相手に好走→馬柱以上に能力を秘めている可能性も高い。

タフな札幌の洋芝で牡馬相手に好走。それもどちらも良馬場でない→持久戦に向いているタイプ。

ハービンジャー産駒✖️母父ダイワメジャー→昨年マイルCSを制覇したナミュールと同配合で、京都コースと好相性の配合。

馬柱からも現状はパワーが武器の馬→速い上がりや時計が問われる京都外回り替わりは割引きが必要なのでこの評価。

馬場が渋れば評価を見直したい😎

カワキタマナレア　😲B😲

10番人気　19.6倍　鮫島克駿

[前走: ファンタジーS5着]
当日の8Rが中止になるほどの嵐の日のレース。とはいえ内めが使える馬場➕前有利な展開が11番手から大外を終始回り続けた同馬に不向きながら勝ち馬ダンツエランと0.1秒差5着→着順・着差以上に評価できる。

[2走前: シンガポールターフクラブ賞(札幌2歳OP)勝利🏅]
差し有利な展開が7番手にいた同馬に向いた→2着ヴーレヴーと0.3秒差完勝も素直に評価できず。

瞬発力➕持続力が武器の馬→京都外回りはプラス。

差し・追い込み馬で、先行馬がごってり揃ったメンバー構成→展開向きそうな点もプラス。

前走でややカカり気味だったことからも折り合いに課題→マイルへの距離延長はマイナス。
血統面からもベストは1,400以下の可能性が高くこの評価😅

クリノメイ　😵C😵

16番人気　61.3倍　荻野琢真

[前走: サフラン賞(中山1勝クラス)勝利🏅]
道中4〜6番手から最内でロスなく回り、直線でもスムーズに加速できた→勝ち馬ミラーダカリエンテとタイム差なし(ハナ)差辛勝も素直に評価できず。
このときのメンバーで既に1勝クラスを突破しているのも現状5着馬(エンブロイダリー)だけ→メンバーレベルも疑問。

マイルの持ち時計も現状優秀とはいえず。
現状は器用さを活かせる小回りコース向き→京都外回りコース替わりもどうか。

内枠をひければ評価を見直したいが、現状はC評価😴

コートアリシアン　😊A😊

3番人気　9.0倍　戸崎圭太

[前走: 新潟2歳S2着]
2馬身出遅れ。かなり折り合いを欠き体力を激しく消耗するロスありながら勝ち馬トータルクラリティと0.1秒差2着→能力の高さを示す内容。
牡馬相手に善戦していたことからも、より能力の高さを示したといえる。

[2走前: 新馬戦(東京1,600)勝利🏅]
東京芝1,600の新馬戦で後半5Fを優秀な時計(57.7)で逃げずに0.8秒差圧勝→G1級の能力を示す内容。

抜群の瞬発力→新馬戦の内容をからも能力は最上位クラス。

新潟2歳Sで折り合いを書いてガス欠したことからも、長い脚を使うコースは現状向いていないタイプ→今回の京都替わりで向こう正面の下り坂で体力を消耗させられる可能性が否定できない。

初の関西圏への輸送という点も気性面に課題ある幼い2歳牝馬には不安材料となるためSと非常に悩んだがこの評価とした🧐

※なぜG1級の能力ありといえるのか⁉️
東京芝1,600の新馬戦で逃げずに後半5F57.9以内を叩き出した馬はわずか7頭しかいない。その7頭は、
・グランアレグリア
・サリオス
・ナミュール
・チェルヴィニア
・エコロブルーム
・ボンドガール
・コートアリシアン
グランアレグリアは言わずもがな、上記4頭はG1馬になっている。残る3頭のうち現在ボンドガールは秋華賞2着。よってG1級の能力ありといってよい🤔

ジャルディニエ　😊A😊

13番人気　29.7倍　北村友一

[前走: アスター賞(中山1勝クラス)勝利🏅]
開幕週➕Sペースの超内前有利な展開と馬場が出遅れて5,6番手から差し切り0.2秒差勝利。
...だが2着キタノクニカラ(京王杯2歳S9着)をはじめ、その後勝ち上がった馬が1頭もおらずメンバーレベルがかなり低かった→過剰評価は禁物。

[2走前: 未勝利戦(小倉1,800)勝利🏅]
2着に0.6秒差の圧勝もこの未勝利戦でのちに勝ち上がった馬が現状1頭もいないメンバーレベルが低い相手→過信は禁物。

持続力が武器の馬→京都外回り替わりはプラス。すでにこのコースを経験していることも大きなアドバンテージ。

京都マイルの持ち時計はメンバー2位(1:34.2)。それどころか全場マイルの持ち時計もメンバー2位→2戦連続で圧勝中であり、能力の底を見せていない可能性もある。

前走のコメントからももたつくところがあり、気性面に課題→テン乗りはマイナス。

能力の高さの裏付けとなる根拠に乏しいところもありこの評価🫣

スリールミニョン　😵C😵

19番人気　152.9倍　永島まなみ

[前走: ファンタジーS6着]
伸びない最内を通ったうえ、かなりカカって消耗の激しい競馬になったとはいえ勝ち馬ダンツエランと0.4秒差6着は負けすぎ。

折り合いに課題→距離延長ローテもマイナスとなってしまう。

血統的にもマイルが向いているとは思えずこの評価😵‍💫

ダンツエラン　😵C😵

9番人気　18.0倍　団野大成

[前走: ファンタジーS制覇🏅]
Sペースで前有利な展開が6番手にいた同馬に向いた→2着モズナナスターとタイム差なし(ハナ差)辛勝も素直に評価できず。

[2走前: りんどう賞(京都1勝クラス)3着]
開幕週のイン有利の馬場が逃げた同馬に向いての3着→勝ち馬ヴーレヴーと0.2秒差3着も素直に評価できず。

新潟の新馬戦で倒してきたウィルサヴァイヴ(当時2着)がのちにOPでも3着好走→能力自体は重賞級。

折り合いに課題→距離延長ローテはマイナス。

トップスピードはこのメンバーではやや欠ける→京都外回りの良馬場で時計勝負になれば分が悪そうでこの評価。

馬場が渋れば多少評価を見直したい🤧

テリオスララ　😲B😲　🥺

5番人気　10.8倍　M・デムーロ

[前走: 萩S(京都2歳L)勝利🏅]
逃げて上がり最速を繰り出して2着ディアナザールと0.3秒差圧勝→能力の高さを示す。
また2着ディアナザールはのちに1勝クラスを突破。4着馬にも新潟2歳S4着としたマジカルフェアリーもいた→メンバーレベルも高く、相手関係を考えても評価できる。

[2走前: 未勝利戦(札幌1,800)勝利🏅]
内前有利な展開と馬場が逃げた同馬に向いた→2着マイユニバースに0.1秒差つけて勝利も素直に評価できず。

唯一2着に敗れた新馬戦(札幌1,800)は勝利したキングスコールが強すぎた(ただし気性面に課題あり)→底を見せていない可能性あり。

関東馬ではあるがすでに関西遠征を経験し、そこで勝利している→大きなアドバンテージとなる。

今回先行馬も多い→すんなり逃げられそうにないメンバー構成であり展開が向かない可能性が高い点はマイナス。

セラフィックコール、サンライズアースの半妹ということからも、血統面からも1,800以上がベストの可能性が高そう。

前走で「距離が伸びてよさそう」とコメントあり→初のマイルは忙しい可能性は否定できず。

また、例年は阪神1,600で行われる阪神JFであり、その舞台である阪神1,600は直線の最後に急坂があるためスピードだけで押し切るのは難しいコース。そのため、中距離血統を保持しているタイプのほうが有利に働く。その影響か、父が中距離タイプのほうが有利になり、昨年も2着はエピファネイア産駒のステレンボッシュ、3着も菊花賞馬やホープフルS覇者を輩出したスワーヴリチャード産駒のコラソンビート。
ところが京都1,600となると好走血統は米国色の強い血統、スプリント色の強い血統が有利になりやすい。スタート後は平坦、3〜4コーナーにかけて坂を上るものの、その後下って(俗に言う「淀の坂」)直線は平坦のため阪神1,600よりはスタミナは必要がない。そのためスピードタイプの馬がそのまま押しきれてしまう。
11/9に同条件で行われたデイリー杯2歳Sも1着はロードカナロア産駒のランフォーヴァウ、2着ドラゴンブーストも母父が米国型ミスプロ系のエンパイアメーカーを保持していた。対してテリオスララは父がシスキンがヨーロッパ血統(欧州型ミスプロ系)。母型のNureyev(ヌレイエフ)、Blushing Groom(ブラッシンググルーム)など欧州の中距離血統で固められている。

前述の通り兄弟に中距離馬が多い傾向にあるのも懸念点。半兄セラフィックコールはダートとはいえ2,400のダイオライト記念を制覇など中距離で活躍しており、同じく半兄サンライズアースも今年のダービーで4着と基本的に中距離配合。スピードが問われる京都1,600ではスピード負けしてしまう不安は大きい。

データでも前走1,800からの参戦は[1-1-1-11]、京都からの参戦は[2-1-1-55]と微妙。過去10年すべて阪神開催で、今年はスピードが問われる京都開催のため、とくに1つ目のデータはより重視されそう。

よって今回のぴえん🥺な人気馬となってしまう🥹

ビップデイジー　😊A😊

11番人気　21.2倍　幸英明

[前走: 紫菊賞(京都1勝クラス)勝利🏅]
イン有利の馬場で直線外を通るロスあったが2着ワンモアスマイルと0.2秒差、さらにラスト3F11.4-11.2-11.0の加速ラップを記録して圧勝→能力の高さを示した内容。

[2走前: 新馬戦(中京1,600)勝利🏅]
直線で外を回るやや距離ロスの大きい競馬だったとはいえHペースで差し有利な展開が10番手にいた同馬に向いた→2着ウォーターガーベラと0.2秒差つけて勝利も素直に評価できず。

前走の内容からも強烈な決め手が武器→おそらくサトノダイヤモンド産駒らしく馬力や持続力に優れたタイプで、京都外回りコース替わりはプラス。

先行馬も多く差し馬のビップデイジーに展開向きそう。

サトノダイヤモンド産駒→2022年2着シンリョクカの好走例があるとはいえ、本質的にはベストは2,000以上の可能性が高く、マイルは若干忙しそうなのでこの評価。

シンリョクカの例からも、馬場が渋れば評価を見直したほうがいいかも☺️

ブラウンラチェット　😊A😊

1番人気　2.6倍　C・ルメール

[前走: アルテミスS制覇🏅]
ラスト3F11.5-11.1-11.0の優秀な加速ラップを刻み、能力の高さを示す内容。
...とはいえ内前有利な展開と馬場が3番手のインにいた同馬に向いた形→素直に評価できず。

[2走前: 新馬戦(中山1,800)勝利🏅]
ラスト3F11.8-11.6-11.2の加速ラップで勝利→能力の高さを示す内容。

キャリア2戦どちらも加速ラップで勝利→能力の底を見せていない可能性も高い。
能力はこのメンバーでも最上位クラスのものがありそう。

半兄が高い持続力やパワーを武器とするあのフォーエバーヤング→同馬もそれを武器としている可能性も高く、京都外回り替わりもプラスになりそう。

初の関西圏への輸送→幼い2歳牝馬には懸念材料となる。

Sペースからの瞬発力勝負しか経験がなく、G1の速いペースに対応できるかも懸念となるのでこの評価😌

※Sペースからの瞬発力勝負しか経験ない馬の凡走例に昨年1番人気サフィラ(4着)、2019年にはリアアメリア単勝1.8倍の断然人気に支持されながら6着に沈んだ例もあるので、過信は禁物😱

ミストレス　😲B😲

6番人気　14.8倍　坂井瑠星

[前走: アルテミスS2着]
内前有利な展開と馬場が逃げた同馬に向いた→勝ち馬ブラウンラチェットと0.2秒差2着好走も素直に評価できず。

[2走前: 新馬戦(新潟1,600)勝利🏅]
最も斤量の軽い斤量51と恵まれた(2,3着馬は斤量55)とはいえ2着に6馬身差の圧勝→能力の高さを示した内容。
ただしこの新馬戦でのちに未勝利戦を突破した馬が現状1頭もいないことからも、メンバーレベルは高いとはいえないので過剰評価は禁物。

関西馬ではあるものの初の関西圏でのレース→輸送のダメージなくここに臨めるため、直近2戦より高井パフォーマンスを見せる可能性もある。

今回は先行馬も多数参戦→前走のような楽な展開にはなりにくい。

前走も展開に恵まれての好走→オッズ妙味薄い点も割引きしこの評価🙄

ミーントゥビー　😵C😵

21番人気　186.7倍　松岡正海

[前走: 1勝クラス(東京1,400)勝利🏅]
内前有利な展開と馬場が逃げた同馬に完全に向いた→2着チギリに0.3秒差圧勝も素直に評価できず。

前走倒してきたメンバーレベルも現状高いとはいえない。

血統面でも距離延長はプラスとは思えずこの評価🤮

🇺🇸 メイデイレディ　✨S✨

2番人気　7.5倍　L・デットーリ

[前走: 海外G1ブリーダーズカップJT(ジュベナイルフィリーズターフ)🇺🇸2着]
小回りのデルマー競馬場(1週距離1,408m、直線249m)で1コーナーで大きく外に膨らむ不利あり。そもそも勝ち馬も5戦5勝かつ来年ヨーロッパの牝馬クラシック路線を牽引するであろうレイクヴィクトリアと相手が悪すぎた→その勝ち馬と1馬身半差としており、能力の高さを示す内容。

[2走前: 海外G2ジェサミンS🇺🇸制覇🏅]
キーンランド競馬場(1週距離1,508m、直線360m)。内前有利な展開が後方にいた同馬に向かず、さらに落鉄のアクシデントありながら2着トータリージャスティファイドとハナ差辛勝→着差以上に評価できる。

そもそもアメリカ🇺🇸の競馬は2歳に高額賞金のレースが多いことから、完成度の高い2歳馬が多い→メンバー最上位クラスの完成度を誇るといってよい。

加速に時間がかかるタイプ→デルマー競馬場の小回りよりも京都外回りコースに替わる点もプラスとなる。

先行馬の多いメンバー構成→差し馬の同馬に展開向きそう。

空輸もデルマー競馬場へ遠征した際経験済みで、輸送に関する懸念は少ない。

あとは右回りとワンターンさえ克服できれば(アメリカ🇺🇸の競馬場は20場近くあるが、すべて左回りで行われるため)、能力は最上位クラスとみており、2番人気想定とはいえ抜けた人気にはならなそう→オッズ妙味も加味してS評価😲

※豆知識💡
デルマー競馬場では洋芝を使用しているが、「バミューダグラス(Bermuda Grass)」と呼ばれる芝を採用している。このバミューダグラス(なお、和名は「行儀芝(ぎょうぎしば)」)は暖地型芝に分類されるため、JRAで採用されている野芝に特徴がやや似ている。札幌や函館の洋芝は寒地型でクッション値は低めとなっている。洋芝は洋芝でも札幌や函館よりもクッション値は高く速い時計はやや出やすい芝を使用しているのが特徴だ。そのため日本の野芝の速い時計にも対応可能である可能性が高い🧐

モズナナスター　😵C😵

15番人気　37.9倍　田口貫太

[前走: ファンタジーS2着]
前残りの展開が逃げた同馬に向いた→勝ち馬ダンツエランとタイム差なし(ハナ差)2着も素直に評価できず。

血統面と気性面からもマイルへの距離延長ローテは歓迎とはいえず。

今回は楽に先行できるメンバーとも思えずこの評価🤧

ランフォーヴァウ　😲B😲

9番人気　18.9倍　騎手未定

[前走: デイリー杯2歳S制覇🏅]
上がり3F2位の馬(ドラゴンブースト、ダイシンラー。各2,3着)と0.3秒差の33.7の脚を使い、この日唯一の上がり3F33秒台を叩き出し、牡馬相手にG2を勝利。
...とはいえ、翌日の同条件で行われた未勝利戦(3R)よりも0.8秒遅い勝ち時計→メンバーレベルに疑問符あり、素直に評価できず。

[2走前: 未勝利戦(京都1,400)勝利🏅]
イン有利の馬場で終始内をロスなく回り、直線でも開いた内をスムーズに加速できた→2着タガノアンファンに0.3秒差完勝も素直に評価できず。

速い上がりが使える差し馬→今回の先行馬が多いメンバー構成で展開向きそう。
京都外回りもプラスなうえ、すでにこのコースを経験している点も大きなアドバンテージ。

福永厩舎らしく新馬戦は結果度外視でレースに慣らして教育する方針→キャリア4戦しており完成度の高さもよさそう。

勝ち時計が遅くデイリー杯2歳Sのレベルが低い→牡馬相手に勝利したことを考えれば穴として過剰人気しそうでこの評価😑

豆知識①
ランフォーヴァウの勝ち時計→1:34.7
11/10 3Rの勝ち時計(アドマイヤズーム)→1:33.9

もしこの未勝利戦に出走していたら4着相当となる。ちなみにこの3Rの最下位の時計(キュードス)も1:35.5であり、デイリー杯2歳Sの5着馬より速い(サウンドバッハ。1:35.7)。時計だけで能力を測るのは早計だが、いかにレベルに疑問符がつくかわかるだろう。

豆知識②
福永厩舎→前述の通り新馬戦は結果にこだわらず、レースで慣らして教育するという、まるで今年のダービー馬ダノンデサイルと横山典弘のような関係を地でいくような形。よって新馬戦で福永厩舎が1番人気を背負っていたら積極的に消したら案外高配当をGETしやすいかも⁉️🤔

リリーフィールド　😊A😊

12番人気　22.0倍　武豊

[前走: もみじS(京都1,400)勝利🏅]
Hペースで差し有利な展開が2番手で先行した同馬に向かずながら2着インフローレと0.6秒差圧勝→能力の高さを評価できる。

[2走前: 函館2歳S6着]
3角で進路が狭くなって後退する不利あり→勝ち馬サトノカルナバルと0.5秒差6着も評価を下げず。

持続力が武器→京都外回りはプラス。

2戦続けて着順・着差以上に評価できる内容→まだ能力の底を見せておらず、通用する可能性あり。

前走のコメントからも折り合いに課題あり→距離延長ローテで評価を上げることができずこの評価🫠

😲　おまけ　😲

抽選対象馬10頭のうち個人的に気になる馬🐎を紹介🫣

・ウォーターガーベラ
→前走(ファンタジーS)は手前をコロコロ変えて疾走っていたことからも道悪苦手なので度外視できる13着。穴としてBぐらい😇

・ショウナンザナドゥ
→前走(アルテミスS)は内前有利な展開と馬場で6番手から外回しの3着と着順・着差以上に評価できる。素質は間違いなく、出走できればSをつけたい🥰

・ティラトーレ
→キャリア1戦馬とはいえ優秀なラストのラップで、素質ありそうでA〜B評価相当😌

その他7頭はほぼC評価🤭

🎯　まとめ　🎯

✨　S評価　✨
メイデイレディ

😊　A評価　😊
コートアリシアン
ジャルディニエ
ビップデイジー
ブラウンラチェット
リリーフィールド

😲　B評価　😲
アルマヴェローチェ
カワキタマナレア
🥺 テリオスララ
ミストレス
ランフォーヴァウ

😵　C評価　😵
クリノメイ
スリールミニョン
ダンツエラン
ミーントゥビー
モズナナスター

※今回は抽選対象馬は割愛しております🙏

🐎　おわりに　🐎

最後までこの 👧 G1 阪神ジュベナイルフィリーズ2024 全頭診断 👧 を読んでいただき、誠にありがとうございます😊

先週のチャンピオンズCは本拠地でのG1ということもあり、現地で観戦してきました🙌
私の本拠地・中京ではG1は年間で2つしかなく、3月下旬の高松宮記念以来のG1というだけあり、この日を非常に心待ちにしておりました😁
メンバーを見てもレモンポップ、ウィルソンテソーロ、今年のフェブラリーS覇者ペプチドナイル、3歳馬サンライズジパング、ドゥラエレーデなどどこれぞまさにダートの中距離王決定戦というメンバー構成であり、それだけでも現地で観戦しなければと思ってしまいました😅

人混みも熱狂も当然ながら凄く、パドックもカオスな状態でとても入れませんw😂
ヘタしたら持ってた馬券失くしちゃいそうw😂😂
この日はレモンポップ🍋の引退式もあり、チャンピオンズCはおろか、最終レースが終わってもものすごい人が残っておりました🤩
そのため写真もまともに撮れない状態です😇
ところが最後の最後までダート界のチャンピオンのまま引退。馬券も穴馬🕳️◎で的中🎯できてとてもいい思い出になりました☺️
G1を複数勝利🏅した馬がターフを去るのは名残惜しいところがありますが、間違いなく歴史に名を刻んだ名馬といえるでしょう😊
ありがとうレモンポップ👏

毎度のことながら話は大きく脱線してしまいましたが、この全頭診断はあくまで枠順確定前の全頭診断となっております(今回は抽選対象馬も確定前)。今年は京都で開催され、10月上旬からのロングラン開催の影響でインの馬場がかなり痛んでいる状態。先週も荒れたインを避けて通る馬も多く、外差しが決まりやすい状態となっており、同じ馬場状態が想定されます。折り合いに不安のない馬は外枠でも来やすく、枠の並びも相まって、枠順確定後(今回の場合は抽選突破も)はどうしても見解が替わる可能性🉑もあるのでご了承ください🙇‍♀️
また、馬場状態については天候: 晴、馬場状態: 良馬場の想定で診断しました。中には道悪は苦手なタイプ、道悪でこそ真骨頂を発揮できるタイプと馬のタイプはさまざまです。なので馬場が渋った際の評価の上げ下げは個人の判断にお任せします🙇
追い切りも考慮に入れてない全頭診断となっております(メイデイレディ以外最終追い前に診断したので考慮不可)。どんなに強い馬🐎でも本調子でないときに出走すれば簡単に負けてしまうことも全然珍しくないのが競馬の醍醐味のひとつでもあります。なので追い切りの見方を熟知されている方は、その内容の良し悪しで評価のアレンジをすることをオススメします。実際に私も全頭1週前・最終追いをきちんと確認👀してから、予想の印☑️を決めております😉

最後になりますが、この全頭診断・特設コラムが少しでも「参考になった・ためになったよ」って方は、ぜひこの記事に「いいね👍」をお願いいたします🙇‍♀️🙇🙇‍♂️

皆様の馬券🎫が無事的中🎯できるよう、心から祈りを込めてこの全頭診断の〆とさせていただきます🙏

皆様の馬券に幸運を🤞✨
Good Luck💕