(十二)「妻を娶らば才長けて見目麗しく情け有り」について、我が意見を述べてみた。

当方の解釈では、「才長けて」は「文才あり」という意味である。実際、与謝野鉄幹は文才高き晶子を妻にした。
  妻を娶らば 才長けて 見目麗しく 情け有り

とは、妻にするなら、文才があり、見た目が綺麗で、情のあるのが良いという事になる。一見すると、これで良いようにと思えるが、本当にそうなのだろうか?そのような女性こそ、男子が歓迎するのであろうか。
別な言い方をすると、文才ではなく別の才ではいけないのだろうか、美人でもない女性を妻にするより、美人の女性を妻にした方が幸せになれるのであろうか。この句を読むと、この様に色々と疑問が湧いてくる。
それは、違うのではないかと思う。まず、若い男の気持ちになって、「妻を娶らば」を句頭にした歌を作ってみた。
  妻を娶らば 家持で お目目ぱっちり 寝技あり

当方は、美しい妻より、良き妻の方に軍配を揚げたい。結婚して「普通の家庭」を築きたいという「平凡な」観点から、次の句を作ってみた。
  妻を娶らば 優しくて 料理上手で きれい好き
  妻を娶らば 健康で 子育て上手で 気立て善し

皆さんも各自考えてみて下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?