Leo Yuki

初めまして、ゆうきれおと申します。 元料理人、現在夜のスーツリーマンしてます。 料理をテーマに過去の恋愛について書いてみました。 寝れない夜に、暇つぶしによかったら読んでみてください🙇

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最近の記事

鰻重と瓶ビール

 ビルとビルの間で熱風が渦巻き、Tシャツが肌に張りつくそんな季節。 当時付き合っていた彼が珍しく都内で待ち合わせようと言ったので新宿で落ち合った。 店々がラストオーダーを取ろうとする時間にこの辺りにいい店があるんだよ、という彼に連れられていかにも老舗であろう鰻屋に入った。初めてのオトナな店。 一品ものは既に終わっているので鰻重だけならということだった。老夫婦が営む、カウンター4席と3テーブルほどの小さな店だが情緒があった。厨房の方から主人が怒る声が聞こえた。 多分、なぜこ

    • 餃子と唐揚げ

      前回『私はまたもや私が作ったドツボにハマった』と書いたがその理由がここでわかるかと思う。  19歳の頃アプリで出会った男の子に騙され二丁目のゲイバーでバイトをしたことがあった。実はそれにとどまらず風俗までやらされるハメになったがその話はまた今度。 ところで、そのゲイバーだが某有名アニメのタイトルをもじった店名でそこで彼と出会った。その後劇的なストーリーを経てプロポーズされたりなんやかんやがあって5年同棲する事になるのだがその時の話をしようと思う。  大阪に引っ越してからア

      • ポテトサラダ

         彼と出会ったのは多分1年半ほど前だったと思う。某アプリで知り合った彼は梅田での仕事終わりにうちで会う約束ををした。 「こんばんわー初めましてー。 うーさむっ」低く少し焼けた様な声でそう言って入って来た。彼はスーツにダウンを着ていて、素振りや話し方がストレートの男性のそれだった。  挨拶程度の言葉だけ交わし、事が始まる。彼の唇が私の首をつたう時、低く掠れたため息に近い様な声が耳に響く。 荒々しくてそれでいて気遣いが感じられて。 最初はとにかく彼のモノが大きすぎて驚いたがそん

        • 都合のいい温度

          少しずつ暖かくなり草花が芽吹く頃に彼と出会った。深夜1時ごろ自転車を漕いで私は彼の家へと向かった。 プロフィールの画像はとても涼しい顔のイケメンで今まで出会ったことのないタイプだった。緊張と楽しみと不安で彼の家が近づくほどに鼓動も早まる。 緊張の面持ちで部屋へ入る。よくある普通の1Kで少し広めな印象だった。 ここで特筆すべきはとても部屋が片付いていて物は少ない方だが殺風景なわけでもなく一角には某テーマパークのキャラクターのフィギュアコレクションが。 シンプルで実用的でおしゃれ