蓮生(れお)

学生時代は小説書き。とりあえず、その作品を載せていこうと思ってます。 ただ、時代的にど…

蓮生(れお)

学生時代は小説書き。とりあえず、その作品を載せていこうと思ってます。 ただ、時代的にどうかなというものもありますので考えながら。 舞台観劇が趣味になってからは、脚本を勉強中。まだまだくだらないレベルの脚本しか書いてないけど、それも載せていきます。

最近の記事

月の終わりと始まりはシアター#14 9月の離別 感想

見ごたえがあった。 そして思ったのは、1回しか行けなかったのが悔しいということ。 カーテンコールで、真田うるはさんが言っていたけど、本当にそう思った。 短い時間の中で、4話のオムニバス構成。1話あたりの時間は短いのに、凄く濃厚に感じる。台本を読んでも、さらっと読めてしまうほどなのに。 全ての話に同じ役者が違う役で出ている。それは当然なのだが、まるでこの人は繋がっているのではと思うほどだったのが、若松愛理さんだった。 彼女が演じた4役。 1話目の聖良。 2話目のエア。 3話

    • かえってきた姫様スターダスト(A・B)感想

      姫様スターダストも観劇し、そして今回、少し久しぶりの感じの「かえってきた」シリーズ。姫様スターダストの感想は途中で書く時間なくなり止まってしまったので、ここで改めて書きたい。 今回両チームとも劇場で観劇。双方をミックスした形で書いていこうと思う。 パラレルワールドとスクールカーストという異色の組み合わせ。 スクールカーストについては、教師側も気にしているが、「いじめがあるわけではない。役割分担されていていいこともある」という冒頭。 1軍が一番上かと思うと、さらにその上があ

      • 舞台「音の光る影」感想

        「影」を感じさせるセリフと演出で開演。観た瞬間、まさに自分好みの始まりで、ワクワク感が出ていた。 そして対照的に、お弁当屋でのコメディ的なやりとりで、日常に引き戻される。影を消し去るような明るさがテンポよく楽しい。実際には、繁盛していないというだけで、だいぶ闇を背負っていそうだが、それすらも吹き飛ばす展開。 物語は夢を追う少女・魅音を軸に展開する。ヒロイン的な、誰にでも人気がある、自然と人が集まるという様な感じではない。しかしそのまっすぐで純粋なその姿に魅力を感じ、周りは

        • 三国ワルキューレ 幻想・空想チーム観劇

          台風で中止になるという事態に見舞われたが、どうしても観たくてチケットを取り直して観劇。予定では、幻想→空想だったが、逆の順番で観ることになった。 三国、といっても種別の違う3種類の”人間”が争う世界。ヒューマン、エルフ、ドワーフ。すべてを人間と呼ぶが、それぞれに対立している。 そこに伝説の「勝利の剣」が発見され、途端に奪い合いが起きる。武力で天下をとらないと勝てない世界。それを象徴するかのように、勝利の剣が絶対的な力として描かれる。 奪い合う中、稲光があたりを照らし、そし

        月の終わりと始まりはシアター#14 9月の離別 感想

          色づく海のエスポワール 観劇

          作品タイトルにあるように、海が大きな鍵を握る。 照明と音響が奇麗で、視覚と聴覚で海に潜ったかのような感覚に陥る。といっても、深海ではない。太陽の光が差し込む程度の深さ。そして透き通る青さの海は、周りに魚も泳いでいる。そんな海に飛び込んだ感覚は新鮮。 以前、他の団体さんの作品では、同じように照明が奇麗で海の奥深いところにいるような苦しさを感じたことがあったが、ほんの少しの違いでここまで違うのかと感じた。 そしてそれは、この作品の毛色も関係していた。 1つの物語かと思いきや、色

          色づく海のエスポワール 観劇

          ピース・オブ・マイ・ハート 観劇

          ミュージカル作品ではなく3時間15分(間休憩5分)という公演は初めてだった。色々な作品を堪能できる公演。全7作品。10分程度の短編を挟むわけではなく、1つ1つが30分程度のしっかりとしたオムニバス形式。そのため、いつもは印象に残った役者さん中心に感想を書くが、今回は作品をピックアップして感想を書こうと思う。 最後に上演された「193」。 漫画家である育美と同居人の男が繰り広げる物語。全編を通して、一番笑いが起きるシーンが多かったのが、この作品だった。 同居している男女二人。

          ピース・オブ・マイ・ハート 観劇

          僕のヒーロー願望2 観劇

          前説やカーテンコールでの劇団の挨拶。好きな挨拶の一つが、この「劇団わ」での「飛び越えてみせます」という部分。毎回、気分が盛り上がり、観劇へと入る。 前作は、都合が合わずに観劇に行けず、配信にて。そして今回、タイミングも合って観劇へ。 ヒーローが職業として認知された時代の話。 ヒーローと言っても変身しない。特別凄い能力があるわけではないということで始まる。敵や若い世代のヒーローには能力がある。普通に特殊能力がある世界。 能力がある若い世代からしたら、見下されてもおかしくないが

          僕のヒーロー願望2 観劇

          タスケテノカタチ@ダレカ Aチーム 観劇

          「これは誰も救われないのではないか」 最後の暗転、その直前のシーンで感じた率直な感想だった。 物語は、ハンドサインの周知を目的として作られたとのこと。助けてと言えない環境、そんな時にハンドサインが周知されていれば、救われる人も多いのかもしれない。 そしてこの物語は、そのハンドサインを必要としている人たちが、どれだの苦しさを受けているか、それをどのように描くか、どこまで描くかで伝わり方が変わってくるとも感じた。 その役を、配信者という形で表現した。自由に配信するように見える

          タスケテノカタチ@ダレカ Aチーム 観劇

          舞台「印」感想

          劇場で2回、配信でも両班観劇。 近年、「年末と言えば盆栽サイダー」となっている自分がいる。 2年前、TSUKUMOで大野愛さん、そして昨年、嘘神で崎野萌さんが出演され、今回はその2人の共演。劇中での絡みはないけれど、2人の共演は楽しみで、実際に見ごたえがあった。なにより、この作品に酔いしれてしまった。 余談だが、ここ2年より少し早い時期での公演だった。これが助かった。クリスマス付近は毎年仕事で休めず激務期間なので、それより早いおかげで2回行けた。ありがたい。 そして今回の

          舞台「印」感想

          RAVE塾・レヴォレュスィオン Bチーム 感想

          革命・レヴォリューションが浸透しているが、意味は同じ。そして、題材としても広く使われている。 思えば自分も学生時代に「Revolution」という小説を書いたことがある。今から考えれば拙い文書・ストーリー。閉鎖的な高校で、教師が絶対的な権力を持ち、体罰も黙認されている。全寮制で、厄介払いとして子供を入学させる。そこで幼馴染からいじめを受ける主人公。エリート一家から追い出された彼が、1人の女性教師と出会い、自分と学校を変えるために奮闘する・・・というもの。 閉鎖的な環境というの

          RAVE塾・レヴォレュスィオン Bチーム 感想

          観劇 おやっとさあ

          戦中・戦後の話。舞台で観る戦争の話は、より心に刺さる。テレビでは少なくなっている気がする戦争の物語。今回、観に行って本当に良かった。 満州を日本の領土とし、日本人は絶対的な存在だとしている上官。そしてその下に見るべき満州人と親しくする豊作。豊作がやっていることは、満州人を人釣りの人間として見ているだけ。昨今のジェンダーフリーなど色々な差別に対する考えよりも、もっと根本的な事。人を人としてみる。それが出来ているのが、豊作だけだった そしてこの物語のもう一つの軸は、現代のパワ

          観劇 おやっとさあ

          童話革命2023(A班) 感想

          童話には色々な説があることを大人になってから知り、色々と興味を持ち始めた。そしてそんな色々な説を題材にした作品は観てきたが、一つの作品ではなく、童話オールスターズと言えるようなメンツが揃い、自らの理想を語るという斬新なストーリー。 ライバルは妖怪というのも分かりやすい。 妖怪も作られた設定があり、同じ様な葛藤があると言えるが、童話同様、広くアレンジされて世に出回っている。 この話の肝は、童話の主人公たちが時を生きているということ。今、この現代で何が流行り、それを真似してみた

          童話革命2023(A班) 感想

          舞台「魔銃ドナー かんなぎ」感想・考察

          「魔銃ドナー」の名前は知っていたが、初めて観たのは前回の「真約・魔銃ドナー」。そのため、それまでの作品での”真実”は知らない。真約が自分にとって全てであり、その世界の理が示されたのが今作だった。 続編と聞き、これは観に行かないといけないと思った。事情があり、思ったほど回数を重ねられなかったのが悔しい。それでも最初に観た時から、ある程度の納得感は得られた。 そもそも、バイツという存在は何か。吸血鬼とは何か。 現代でも吸血鬼は伝説として存在している。しかし身近にいる訳ではなく

          舞台「魔銃ドナー かんなぎ」感想・考察

          感想「かえってきたWteen」

          前作(初演)も観劇。その時は片方のチームだけを観劇。 劇場に行けず配信のみもあったが、RAVE塾作品は全て観ている。その中で一番好きな作品が「Wteen」だった。 なんとか自分たちの居場所を守ろうとするのは他と似ているが、教師が絡むことでいつもとは大きく異なる。 今回はAチームとBチームを両方とも観劇。驚いたのは、AチームとBチームで、エンディングの曲が異なる事。前回を観て、Wteenといえばあの曲、と思っていたのでAチームを観た時は物足りなさと違和感を感じた・・・のは観た直

          感想「かえってきたWteen」

          舞台「時の物置」感想

          稲葉麻由子さんが出演されるということで観劇へ。 前回、出演された時は緊急事態宣言が発令され、観劇へ行けなくなってしまった。その後、不意にDVD発売という連絡があり、何とか観ることができた。おかけで、応援始めてからの連続観劇が途絶えないですんだ。そんなこともあり、悔しい思いを晴らしに、そしてあの時、DVDを販売してくれた御礼も込め、今回は劇場へ。 昭和の時代が舞台の物語。 学生運動が終わった頃だろうか、それでもまだ日本が色々な意味で活気にあふれていた時代。 実質的に一家を仕切

          舞台「時の物置」感想

          観劇「夜明けのうた(再演)」

          東日本大震災をテーマにした作品。震災をテーマにした演劇作品は、これで2作品目だと思う。今回は、奥山琴夏さんが出演される縁で観劇へ。 3月は休みはほぼ観劇で埋まっていた。ところが、なぜか3/11だけポツンと予定が空いていた。震災の話、そして行ける日がこの日だけ。これは呼ばれている気もして観劇へ。 マチネとソワレ、どちらにするかも悩んだ。野暮用があり、行けるのはどちらかだけ。結果、あの日のあの時間に近い、マチネを選択。少しでもあの瞬間を思い出せればと思った。 福島が舞台。地震が

          観劇「夜明けのうた(再演)」