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日用品の見直し(買い物は投票)
毎日毎日、玄関を開けるたびにどこかのお宅の洗濯物の柔軟剤や合成洗剤のキツイ刺激臭がそこら中に漂っている…
洗濯物だけではない。
夜のお風呂タイムの時間帯になれば、各家庭で香り付きのシャンプー、リンス、ボディソープが使用されるので、その製品に含まれるケミカル香料が外へと排出され、夜の外の空気もものすごく臭い状況になっている。
いつから日本はこんなに臭い国になったんだろう。
都会だけではなく、自然豊かな田舎も相当臭いらしい。
最近は、季節ごとに感じる空気のニオイとか、雨のニオイとか、そういった日本独特の情緒あるものが一切感じられなくなった…
私自身はもともと柔軟剤を使ったことがなかった。
若いころは香水が好きだったので、衣類には香りをつけたくなかった。香りは混ざると悪臭になることを知っていたので。
また、ドラッグストアで売っている香りものを身に着けることにすごく抵抗があったので、全く興味がなかった。
それでも、まだまだ無知だったので、普通に市販されている合成洗剤のみ使用していた。
そして数年前、突然ものすごい皮膚炎に悩まされた。
頭皮はベリっと剥がれ、体中が掻き傷だらけになった。
そこから、もしかして原因は洗剤かな?と思うようになり、洗剤をまずは無香料のヤシの実洗剤に変えてみた。
それでもなかなか収まらず、いろいろ調べた結果、「セスキ炭酸ソーダ」が洗濯物に使えることを知ったので、洗濯物には「セスキ炭酸ソーダ」を使うように変えてた。「セスキ炭酸ソーダ」はアルカリ度数が高いので、皮脂汚れをよく落としてくれる。
すると、皮膚はどんどんきれいに治っていった。
何なら、慢性鼻炎も治った。
この皮膚炎、シェディングも原因の一つだったとは思うけど、日用品の毒の蓄積も一因だったと思う。
「セスキ炭酸ソーダ」に変える前は、花王の「アタック」の粉タイプを使っていた。しかし、ちゃんとすすぎもしているにもかかわらず、なぜか「アタック」を使っていたときはキッチン用のタオル(一番使用頻度が高くて汚れるタオル)がどんどん黒ずんでいった。
何なら、たまに部屋干し臭もした。
洗剤や汚れのことを何も知らない時は、このタオルはよく使うからそんなもんだろうと思っていた。
しかしびっくり。
「セスキ炭酸ソーダ」の洗濯に切り替えたら、タオルが全然黒ずまなくなった。部屋干し臭も一切しない。
「え、今まで汚れが落ちてなかったってこと??」と唖然とした。
CMの洗脳って恐ろしいね。
そのことが気になってX(旧Twitter)で調べてみたら、同じことを言っている人がたくさんいた。
洗っているのに黒ずむってことは汚れが完全に落ちてないってこと。
そして、昔「アタック」で洗濯したものを引っ張りだすと、薬品臭がすることに気が付いた。もうショック。衣装ケースが薬品臭い。
「アタック」は香りがそんなにしないと勝手に勘違いしていたけど、実はものすごく香料くさかった。
そこで初めて、自分の嗅覚がずっと麻痺していたことに気が付いた。
そのことがきっかけで、家にある洗剤類を全部見直してみた。
住居用洗剤、食器用洗剤、お風呂用洗剤、トイレ用洗剤、窓用洗剤、アルコール除菌、消臭系などもろもろ。
(当時はウタマロやキュキュットなどを使用、ウタマロも合成香料入り)
漂白剤も塩素系は一切使わず、使う場合はシャボン玉せっけんの酸素系漂白剤のみ。ハイターも一切使わなくなった。
ファブリーズもダメ。布に薬剤を吹きかけてさらに汚しているだけだった。
ファブリーズをかけられてしまったベージュのコートも、黄ばんだし…
クリーニング屋の人が言ってたけど、最近そういう声が多いんだとか。
恐ろしい。
とにかく、今まで使っていた洗剤の中身の成分を調べたら、到底体に良いとは思えない成分だった。そして環境もぶち壊すものであることも理解した。
それから、それらの洗剤を不要な布に含ませてすべて処分。
家で使用するのは、基本粉せっけん、重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸があれば掃除は全部まかなえる。
キッチン用洗剤は合成洗剤をやめて、固形石鹸に切り替え。
私は「ねば塾」の石けんを使用。
でも、常に石けんを使うのではなく、油汚れがない限りは基本お湯のみ。
また、スポンジはマイクロプラスチックが出るので「びわこふきん」や「へちまスポンジ」に変えてみた。
正直、市販スポンジよりもきれいに汚れが落ちる。
そして、長年悩んでいた手の主婦湿疹がきれいに治ったのよね。
石鹸で洗うと石鹸カスがつく~って話を聞くけど、ずっと合成洗剤で洗っていたものを石鹸で洗い始めると、最初は石鹸カスが残ったようになるみたい。うちもどんどんきれいになった。
でも、石鹸で洗い続けるとどんどんきれいになっていく。
X(旧Twitter)で比較している画像をみたけど、合成洗剤だけで洗ったガラスコップと、石鹸で洗っただけのガラスコップの透明度が全然違っていた…
トイレ掃除も基本は粉せっけん。
「えみな」という粉せっけんがとても万能で、耳かきいっぱいを水にとかして「えみな水」を作り、それをボロ布に含ませてトイレを掃除するだけ。
便器の中は粉せっけんを少し振りかけて軽くごしごしするだけ。
ものすごくきれいになるし、嫌なニオイなんて一切しない。
お風呂場も同じ。基本は粉せっけん。
赤カビも黒カビも生えてこなくなった。ちょっと汚れたら、たわしでごしごしすればあっという間に汚れは取れる。
壁の汚れも要らないタオルで拭けば十分。
一番大事な洗濯の方法も試行錯誤してみた。
冬は水の温度が低いので、残りカスが出にくい「セスキ炭酸ソーダ」を使用。夏は水の温度が高くなるのでシャボン玉せっけんの「植物性スノール」を使用。石鹸カスの残りの付着が気になる場合は、「クエン酸」を水に少量溶かして柔軟剤入れのポケットに入れるだけ。
本当にきれいになるし、タオルもふわふわ。白いTシャツはどんどん汚れが落ちて洗濯のたびに本来の白さに戻っていく。
コスパが一番良いのは「セスキ炭酸ソーダ」。アマゾンなどで2.5kg1680円くらいで買える。入れる量は大さじ1杯ほど入れるくらいなのでとても長持ちする。何度も合成洗剤を買うよりもよほど経済的。
↓↓↓
セスキ炭酸ソーダ
ちなみにセスキ炭酸ソーダは洗濯以外にも、油汚れにも使えるから、台所専用の洗剤なんて不要になる。
もう、どれだけ今まで不要な洗剤を買っていたんだよと思った。
家事は化学だから、知識さえあれば余計なものを使わなくて済む。
いかに大企業の広告に流されていたかがよくわかる。
ちなみにうちでは、化繊の衣類から出るマイクロプラスチックの流出も少しでも防げればと思い、マイクロプラスチックをキャッチしてくれるランドリーネットを使用している。
↓↓↓
mana.「海を守る洗濯ネット」
ちなみに、若い子が好んで使っている柔軟剤に「ランドリン」という製品があり、こちらはマイクロカプセルを使用していないと売り文句だが、安価な合成香料だし、ものすごく臭い。
そもそも柔軟剤が香水の代わりになると思い込んでいる人が多いことが痛い。柔軟剤はいつから「芳香剤」に変わったのだろうか。
洗濯しているのに、合成香料という汚れをつけているという矛盾。
さらに、「私は香りが苦手だから消臭系の洗剤しか使わない」という人もいるけど、消臭系も消臭系で薬剤のニオイがすごい。
あれは殺虫剤のニオイ…
私自身も昔は化粧品会社に勤めていたくらいなので、合成香料まみれの環境にいて、普通に香料の入ったシャンプーなどを使っていた。なので、それらを使っていたときは、完全に鼻がバカになっており、こんなにひどい刺激臭を放っていたとは、全く想像がつかなかった。
今、私は合成香料が入った製品は一切使用していない。
洗髪はシャボン玉せっけんのシャンプーとリンス。
洗顔もシャボン玉せっけんの洗顔泡ソープ。(シャンプーと洗顔ソープは若干成分が違う。)
体を洗うのも、固形石鹸を使用。
でも自分の肌の常在菌を大切にしたいし、実はあんまり体に石鹸は使わない。石けんで洗いすぎると必要な油分をとってしまって乾燥の原因になるので。肌が弱い私は、お湯で流すくらいが本当はちょうどいい。
私は30歳になったときに脱ヘアカラーをした。
ヘアカラーの経皮毒は相当なものであることを知り、やめることで毒素をため込まないようにしようと思った。
そこから合成成分のシャンプーの使用も控え、石けんシャンプーへと切り替えた。
それでも、石けんシャンプーに変えた最初のころは、キシキシとした仕上がりになるので「私には石けんシャンプー合わないのかな」って思っていた。
でもそれって実は、今まで合成成分のシャンプーを使い続けていたから、その成分が落ちきるまでにずいぶん時間が掛かったからのようだった。
今は石けんシャンプーで洗っても全くきしまず、何ならサラサラ。
そして、40歳になった今でも一度も白髪染めをしたことがない。
(多少はあるけど、周りに比べたら全然ないほう)
白髪は遺伝という話もあるけど、結局頭皮に与える薬品のストレスも白髪の原因になると思う。
もちろん、ヘアケアも天然のものしか使用しない。椿オイルのみ。
髪の毛をまとめるときはNOWフーズのシアバター(ニオイがないのでお勧め)。
なので、全然お金がかからない。
実は同じように化粧品もどんどんシンプルに変えた。
もともと、香りがキツイデパコスのスキンケアは苦手だったのでそんなに使ってこなかったけど、もっと中身を調べてから購入するように変えた。毎日使うコスメも全部変えた。
(今度、その話も記事に書きたい)
いろいろ調べて試した結果、大手企業の商品は私にはとても良い中身とは思えなかった。
化粧品会社に勤めていたころから薄々は感じていたけれど、やっぱり良くはないよね。
正直、中小企業で人の健康や環境問題に真摯に取り組み、誠実に製品を開発しているブランドさんのほうがめちゃくちゃ良い商品を売っている。
みんな知らないだけ。
知名度と製品の良さは、決してイコールではない。
購入者側が賢くならないと、どんどんお金を吸い取られる。
大量生産、大量消費が当たり前になっているけど、そこに「購入する責任」がすっぽり抜けてしまっている。
捨てられないなら、きれいに処理ができないのなら、買っちゃいけないよね。
大手企業は、製品を売る責任をきちんと持っていただきたい。
ほとんどの企業が「SDGs」を掲げているけど、実際は製品をリニューアルするたびに環境汚染、健康被害を拡大する成分をてんこ盛りにして売っている。口だけ「SDGs」。
実際は諸外国で販売不能になった薬剤を日本が買い取って、それを大手洗剤メーカーが補助金もらって使って売ってるんでしょ。
メーカーも目先の利益しか考えていないから、これから将来、自分たちの製品のせいで人体や環境を壊そうが、知ったこっちゃないって感じでしょ?
2023年の「STOP!香害」の1万人の署名も無視してるもんね。
これが大手企業の本質なのだろう。
私も日本の大手企業のおかしさにどんどん気がついて、どんどん購買をやめていった。
こんな毒まみれの製品を毎日日本人は使っているんだもん。
そりゃ病気も増えるよね、子供も減るよ。発達障害もアルツハイマーも増えるよ。
買い物は投票だから。
日本国民が、少しでも賢く買い物ができるようになって、本来評価されるべき企業やメーカーがどんどん活躍する時代になってくれればいいなと心から願う。
Nao