#24 ウラジオストク
こんにちは。leoです。
今回も「ロシア横断の旅」を書いていきます。
2020年3月に卒業旅行として訪れたロシア旅で、
最初の目的地であるウラジオストクの市街地に到着した続きになります。
空港からのバスを降りてすぐにホテルに向かいました。ウラジオストクの滞在は1泊のみなので、低価格の宿を探していたら、宇宙船のようなカプセルホテルを見つけました(880R:1,496円)。フロントやシャワー、トイレなど共用部は普通のホテルでしたが、ベッドスペースだけが宇宙船をモチーフにしているユニークなホテルでした。少し休憩した後、荷物を置いて観光に出かけました。
3月のウラジオストクの平均気温は0°Cを下回ります。今回のロシア旅行のためにダウンジャケットを新調し、防寒対策を十分にしていました。大きな像や大聖堂が並ぶ革命広場は綺麗で広く、日によっては市場が開かれていたりする市民が集う場所です。夏には噴水が上がるらしいですが、極寒の冬にはもちろん上がりません。
日本はUTC(協定世界時)と呼ばれる、ロンドンの世界標準時間から9時間進んでいます。ウラジオストクは日本よりもさらに1時間進んでいる極東地域で、地理的に東アジアの国と遜色ありません。モスクワやサンクトペテルブルクなどロシアの主要都市は西側に集中していますが、大聖堂や凱旋門、ZARAが出店していたりと、ウラジオストクもヨーロッパさながらでした。
沿岸部には太平洋戦争に関するモニュメントがありました。
「永遠の炎」は戦争の犠牲者を追悼する意味が込められた平和を祈る記念碑で、C-56潜水艦は実際に戦争で使われていた潜水艦を改修した博物館です。戦争関連の展示が多いこともあって、神秘的な雰囲気を感じられました。
鷲の巣展望台は、金角湾やそれを挟む大きな橋(ゾロトイ・モスト)、対岸の街を一望できる有名スポットです。展望台を繋ぐケーブルカーが20Rと格安で利用できます。それを使わずに歩いてみたところ、かなりの高低差でしんどかったです。ウラジオストクは坂が多い街で、キャリーケースを引いてホテルに向かうのは結構大変でした。日がほとんど落ちている中での展望台はとても寒かったです。
機内食のクロワッサンサンドを食べて以降、何も食べでいなかったので、ロシア料理を食べに行きました。ボルシチはロシア料理を代表するスープで、その赤みはビーツというダイコンの一種から出されています。サワークリームを溶かしながら食べるのですが、程よい酸味で美味しかったです。
ペリメニは水餃子のような食べ物で、細かくされた肉や野菜を小麦粉の皮で包んだ料理です。小ぶりで食べやすく味も美味しかったので、旅行中、何回かリピートしました。
食事後、より寒くなった中で西側の海沿いを歩いていると、カルセリ遊園地を見つけました。夜で閉園していることもあって、日本でも見かける地方の寂れた遊園地の感じでした。
バスタオルを巻いて湯気が出ている人を見つけ、視線を横にずらしてみるとサウナを見つけました。フィンランド式サウナのように、水風呂の代わりに海に入っていました。サウナの後の寒中水泳は究極の“ととのい“が体験できそうです。
ロシアは1917年に世界で初めて社会主義政権が誕生した国で、ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)を樹立しました。レーニンはこのロシア革命の立役者で、ソ連の初代指導者です。約200年間、ロシアの首都であったサンクトペテルブルクは、ロシア革命後にレーニンの名を冠し、レニングラード(レーニンの街)と改名されていました。その後、1991年にソ連が解体されると、サンクトペテルブルクに名前が戻されました。社会主義を象徴するレーニン像はウクライナやフィンランド、モンゴルなどロシア隣国にもあったそうですが、その多くは現在撤去されているようで、ロシア国内では撤去には賛否があるそうです。
前日の夜から翌日の朝にかけて雪が降っていたようで、街には雪が積もっていました。坂が多い街に加えて、積雪している道ではキャリーケースを引いて歩くのは大変でした。
パクロフスキー教会は青と金色のドームが特徴的なロシア正教の教会で、金色のドームは聖堂が正教の祭日に捧げられていること、青いドームは聖堂が聖母に捧げられていることを意味しているそうです。
噴水通りは歩行者天国になっていて、多くのショップやカフェが集まる観光客に人気のスポットです。この日は雪の影響もあり人が少なかったですが、夏の時期には噴水が上がり観光客で賑わっているそうです。
通り沿いにあるウフ・トゥイ・ブリンという、レストランに入りました。
ブリヌイはクレープ料理で、甘いものからしょっぱいものまで様々な種類があり、いくらやサーモンが入ったブリヌイ(230R:391円)を食べました。とても美味しく、この後のご飯でもブリヌイを見つけては食べていました。
前日も歩いていた西側の海は冬になると凍り、その上を歩くことができます。私も恐る恐る歩いてみましたが、雪の積もった道路を歩くのと変わらないぐらい安定していて、海の上を歩く面白い体験ができました。どこまで行けるのか気になりましたが、近くの対岸まで10km以上はあるので、少し歩いて引き返しました。前日に見つけたサウナの水風呂は氷を掘り起こして、入れるようにしたものだと思われます。
朝から歩き疲れたので、ウラジオストク駅近くのレストランに入りました。様々なご飯がディスプレイに並んでいて、食べたいものを取ってもらうスタイルですが、ロシア語表記のため見た目で判断しました。前日に食べたペリメニに加えて、チキンキエフというウクライナに起源を持つ、バターを鶏胸肉で巻いて衣をつけて焼くor揚げるカツ料理を選びました(355R:597円)。これ以降食べる機会がなかったですが、とても美味しかったです。
ウラジオストクは日本からすぐに行けるコンパクトな街でご飯も美味しいので、ロシア情勢が良くなれば再訪したいです。
このあとはシベリア鉄道に乗車し、モスクワに向かいます。
今回の支出
ホテル:880R(1,496円)
ボルシチ&ペリメニ: 510R(867円)
ブリヌイ:230R(391円)
チキンキエフ&ペリメニ&ファンタ:355R(603円)
合計 1,975R(3,357円) ※当日のレート 1R = 1.7円
ロシアでの合計 2,775R(4,715円)
最後まで読んで頂きありがとうございます。