「禅の響 -ZEN no OTO- | Prologue」漂うというはじまり
いつものはじまり
今回は「漂う」というテーマでvol.2を吹禅しました。通常の演奏ではフレーズであったり、音を空間に飛ばすような、響かせるような事を意識していますが、今回は、届けるのでなく、空間に音を漂わせて捉えてもらうようなイメージで吹禅しています。遠くで音が響いているような、霧の中で見えない何かが鳴いているような。
毎回するであろう、Prologue とEpilogue。同じ楽器を使って即興をしています。通常の尺八は指穴が5つありますが、この超長管は穴が一つしかありません。基本、倍音しか出ない、この楽器。あまりにも尺八との音色が違う事から、今回から楽器名を「空洞 Kudo」と名付けました。そう、私の名前、工藤と掛けて。
いつものはじまりでありながら、いつもと違う。「禅の響 -ZEN no OTO-」は、そんな日常の変化にも似たような感覚から始まります。
それでは、vol.2のはじまり、はじまり。