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わがこと化のためのレッスン(序章)

Beginning

同じタイトル「わがこと化のためのレッスン」というシリーズを、とあるFacebookページに長年書き溜めていた。Facebookページにも、2020年秋までここnoteを真似たらしき「ノート」という機能というかサービスというかがあったのだ。でもそれがいきなりサービスの提供を終了してしまい、その残骸は残っているものの、非常に検索しづらくタイムラインの彼方に埋没したものとなってしまった。

そのFacebookページは主に地震を想定した防災情報ページで、「わがこと化のためのレッスン」も、自然災害を「ひとごと」にせず、「わがこと」と捉え、防災や減災の実践に結びつけよう、という趣旨のものであった。

と言っても、生真面目に防災・減災の話をしても面白くもないし、読んでも貰えないだろう。ということで、読んで面白い話を心がけた。ぼくが防災・減災についで学ぶ中で「へえ〜ッ!」と驚いたデータだったり、「これは話のネタになる!」と面白いと感じたりしたものを集めた。読んだ人が「面白い!」と感じて、ご本人の中で深く印象に留めてくれたり、あわよくばどこかで話のネタに使ってくれたりして、広まっていくようなものを目指したのだ。

実際タイトルをいくつか並べるとこんな具合だ。
「トイレの話を大まじめに」
「未来を想像するための大事な手がかり」
「防災教育映画としての『シン・ゴジラ』」
「ミサイルを想定した防災訓練」
「見くびらない、慌てふためかない」

こういうアプローチもあっていいと思う。なので、これらを引き継ぐような連載にしようかとも思った。でも年数を経て、少し考え方が変わった。

Resurrection

一つ目の変化は、「防災・減災」関係者がいくら声を大にしてガナろうと、いくら見た目を面白そうにエンタメ色豊かにしようと、いくら頻度を高めてガンガン発信しようと、「防災・減災」というキーワードではぴくりとも反応しない人がだいたい16%くらいはいる。つまり6人に1人はどうしたって動かないだろうと考えるようになったからだ。

二つ目の変化は、自分自身が「防災・減災」まわりのアレコレに興味を持って調べるうちに、地質・気象・歴史・社会・心理・医療・食・教育・政治・法律などなど実に幅広い領域について関連があることがわかり、直接に災害に関係ないようなことも調べたくなり、その結果「わがこと化って、ありとあらゆる領域に当てはまるな」と実感するようになってきたこともある。

という訳で、新生「わがこと化のためのレッスン」では、災害の話も扱うけれどもそれはあくまでも「ワン・オブ・ゼム」であって、「ひとごと」にせず「わがこと」と捉えることで面白くなったり、豊かになったりすることを扱おうと思う。もちろん、傷ついたり命を落としたりしないためのことも扱おうと思う。そんなことを念頭に連載を開始する。こんなことを言いつつ、見た目はスタート時点では災害まわりの話が多いと思う。だんだん、話が広がっていくので、お付き合いください。

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