日比野は次第に青ざめていった。
車両にひとりぼっちだ。
こ、この状況はテレビで見たことがあるぞ。異世界への扉が開かれようとしているに違いない。俺はいったいどんな駅へと連れて行かれてしまうのか……
怖い…誰か…
「ギャーー幽霊っ!」
日比野の青ざめた顔を見て車掌の方が悲鳴を上げた。
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矢口れんと
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