面倒くさい空だ
コバルトブルーに澄み
ほどよく千切れた雲を散りばめ
どこにでも 我が物顔で 居すわる空
いつ誰にでも
美しいと
見上げられると
思うな
幾筋もの面倒くさい道の先に広がる
むずがゆい空め
その始点は紛れもなく私
奴らが面倒くさいのを 責めようがない
これ以上 空が無様に滲まないよう
もう何もしないことに決めた
もう 何も しない と
焦燥の熱で雲が膨れ
時のひしめく音 肩の呼吸
それでも しない と
しないと
空はやがて
美や意味を放棄して
だんだんと
面倒くさくなくなってゆく
そこで私は見上げるのだ
見上げるのだ
#詩 #ポエム