【マリノス】第17節柏レイソル戦レビュー【Jリーグ2023】
柏レイソルとホームで対戦。
結果は4-3の勝利。
アディショナルタイムの2ゴールで劇的な逆転勝利。
フォーメーション
スタメンは変わらず。サブに杉本が入った。
試合展開(得点経過)
1得点目 前半13分 ロペス(マリノス)
左サイドからエウベルが仕掛けるとペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。これをロペスが決めて3試合連続ゴール。先制点を奪う。
1失点目 前半40分 オウンゴール(レイソル)
右サイドのサヴィオにボールが渡り、ドリブルからフリーでクロスを上げられてしまう。これをエドゥアルドがクリアしようとするがオウンゴールになってしまい、同点に追いつかれる。
2得点目 前半41分 エウベル(マリノス)
失点直後のキックオフからエドゥアルドがボールを持つとロングボールを蹴る。これがエウベルに渡り、見事なトラップからドリブル、フィニッシュまで完璧なゴールですぐさま勝ち越し点を奪った。
2失点目 後半1分 戸嶋 祥郎(レイソル)
後半キックオフからボールを繋がれ、そのまま右サイドから低いクロスを上げられてしまう。一森が弾いたボールを戸嶋に押し込まれ後半早々に同点に追いつかれてしまう。
3失点目 後半28分 フロート(レイソル)
右サイドの片山にボールが渡ると、アーリークロス。ゴール前のフロートにヘディングシュートを決められ、逆転されてしまう。
3得点目 後半49分 ロペス(マリノス)
右サイドの連携から最後は水沼がクロス。中央で待っていたロペスがヘディングシュートを決める。アディショナルタイムに入っていたが土壇場で同点に追いつく。
4得点目 後半52分 宮市 亮(マリノス)
相手のボールをエドゥアルドがカット。マルコスに繋ぐとゴール前のロペスへ。一旦は奪われかけるがマルコスが拾ったボールをゴール前の宮市へパス。思いっきり振りぬいたシュートは相手に当たり最後はゴールに吸い込まれた。最後の最後で劇的な逆転ゴール。
気になったこと3つ
1.劇的な逆転勝利
アディショナルタイムに入ってからの劇的な逆転劇。まさにサッカーの怖さと素晴らしさが凝縮された試合だった。しかも最後のゴールを奪ったのが怪我から復帰したばかりの宮市だったことも大きなトピックスだった。
結構長い間マリノスを見ているが、アディショナルタイムに2点入って逆転するというのは見たことが無いかもしれない。
2.持ってる男、宮市
この場面、この状況でゴールを決めてしまうのが宮市という男だ。やはり持っている。元々のサッカー選手としてのポテンシャルはもちろん、一人の人間としてのパーソナリティやキャラクターすべてが魅力に溢れている。
怪我の多いキャリアだったことを見ている側も知っているので、彼がプレーしている姿を見るだけで幸せを感じてしまう。それでも見ている人にそれ以上の何かを期待させてしまう、そんな男だ。
3.試合のコントロール
劇的な試合内容だったが、冷静に振り返ると試合内容自体は決して良くなかった。3失点したこともそうだが、全体を通して試合をコントロールできていなかった。
選手同士の距離感が悪く、パスミスも多かった。また、レイソルのハイプレスに苦しみボールを前へ運べずカウンターを食らう場面もあった。得点シーンはどれも素晴らしいものだったが、それ以外の場面でも試合をコントロールできなければ安定して勝ち点を積むことはできない。
全体感想
リードされた状態でアディショナルタイムに入ったときはもうだめかと思ったが、選手たちは最後まで諦めない強いメンタリティを発揮して逆転まで持ち込んだ。
このメンタリティこそが強者の証だ。特にアディショナルタイムに同点に追い付いた後、マルコスを筆頭に残りわずかな時間で逆転に向け走り出したチームの姿勢に感動した。
この姿勢が無ければあの逆転ゴールは生まれなかった。奇跡は最後まで諦めず自分を信じ続けたものにしか訪れない。この奇跡は神様が与えてくれたものではなく、自分たちで手繰り寄せ勝ち取った勲章だ。
次の試合に向けて
次は6月18日(日)にルヴァンカップグループステージ第6節でサガン鳥栖と対戦する。マリノスはGS突破、サガンはGS敗退が決まっており完全な消化試合となる。
おそらくマリノスとしては若手中心のメンバー。ここで結果を残せなければ夏の移籍市場でレンタル移籍もありえる。試合の結果以上に個人としての生き残りをかけた正念場の一戦となる。
それではこの辺で失礼します。