【マリノス】第20節サンフレッチェ広島戦感想【Jリーグ2022】
サンフレッチェ広島とホームで対戦しました。結果は3-0で勝利しました。前回対戦で完敗した相手に完勝して6連勝を達成しました。連戦となっていますが、チームは好調を維持しています。
フォーメーション
ディフェンスラインにエドゥアルドと小池裕太が起用されました。18歳のルーキー山根陸が先発に抜擢されています。
試合展開(得点経過)
1得点目 前半32分 小池 裕太(マリノス)
中盤の攻防からボールを奪ったエウベルから右サイドの水沼へパスが渡ります。パスを受けた水沼が絶妙なクロスをファーサイドへ送ると、走りこんできた小池裕太がヘディングシュート。シュートはGKの手をはじいてゴールに収まりました。
2得点目 後半13分 西村 拓真(マリノス)
またも中盤でボールを奪うとレオセアラから左サイドの宮市へボールが出ます。宮市は切り返してから逆サイドへ素晴らしいサイドチェンジパスを送ります。これを水沼が落とすと走りこんだ小池龍太がシュート。このボールにゴール前の西村が足を当ててゴールに流し込みました。
3得点目 後半46分 宮市 亮(マリノス)
右サイドの小池龍太から仲川へスルーパス。抜け出した仲川が中央へグラウンダーのクロスを送りました。これにフリーで走りこんだ宮市がダイレクトシュートを打ちます。バーに当たったボールはゴールイン。決定的な3点目を奪いました。
気になったこと3つ
1.リスクマネジメント
この試合ではビルドアップで無理につなぐことはせずに、相手がハイプレスに来たときはロングボールを蹴っていました。足元にやや不安のあるエドゥアルドと試合感の不足している小池裕太の起用、サンフレッチェがハイプレスに来るというスカウティングによる戦術の微調整をしました。
結果的にはこれが当たったと思います。サンフレッチェのプレスは空転し、高い位置で奪われてショートカウンターを食らう場面はほぼありませんでした。
マスカット監督になってからこの辺りの戦術の柔軟性は出てきていると思います。後述する選手起用も含めて前任のポステコグルー監督に比べてチーム全体のマネジメント能力が高い監督だと思います。
2.ターンオーバーしながら勝つ
怪我人や連戦による疲労の影響もありますが、毎試合スタメンが変わりターンオーバーしながら連勝しています。これは実際かなり難しいことです。直近に対戦したレイソル、エスパルス、サンフレッチェなどは前の試合からスタメンを1人くらいしか変えてません。
「勝ってるチームはいじるな」と言われていますが、マスカット監督は躊躇なくスタメンを変更します。このターンオーバーの積極的な導入の成功は、マスカット監督がリーグ戦の新たな戦い方を日本に持ち込んだと言えるのではないでしょうか。
3.ルーキーとは思えない山根陸
この試合で先発した山根陸は18歳のルーキーとは思えない、落ち着いたプレーを見せていました。ボールの引き出し方、受け方、ターン、前につけるパスなどボランチとしてJ1レベルで十分通用するレベルのプレーでした。試合後に宮市が「マリノスの未来」と評していましたが、まさにその通りだと思います。
優勝を争って首位に立つチームでスタメンでこのプレーができるということは本当に将来が楽しみです。マリノスには喜田、渡辺、岩田、ジョエルチマなどお手本となるプレーヤーが数多くいますので、彼らから刺激を受けてこれからも成長していってほしいです。
欲を言えば後は決定的なパスやシュートを出せる攻撃力が身につけば、海外でも通用する存在になりえるでしょう。このまま順調に成長すれば2,3年後には海外移籍してしまうかもしれませんが、今は彼の成長を見守れることを幸せと思っています。
全体感想
通常よりもリスク回避を選んだ結果、試合の主導権を握り続ける展開にはなりませんでした。しかし、結果は3-0、サンフレッチェも多くのチャンスを作っていましたが、決定機を多く作り確実に仕留めたのはマリノスでした。
以前はマリノスもチャンスは多く作れるが最後のシュートが決まらず、勝ち点を落とす試合がありました。しかし、最近のマリノスはチャンスよりもゴールになる確率が高い決定機を多く作ることができるようになりました。もちろん決定機を決めきる能力のある選手がいることも事実ですが、ただのチャンスよりも上の決定的なチャンスを多く作ることに成功している気がします。
最近のマリノスの試合は見ていて本当に気持ちが良いです。お金を払って見に行く価値のある試合を毎試合見せてくれていると思います。
次の試合に向けて
次は7月10日(日)にセレッソ大阪とアウェイで対戦します。ホーム開幕戦では終了間際に追いつかれて引き分けに終わっていますので今回はぜひ勝ちたいです。
セレッソはリーグ戦直近5試合で2勝2敗1敗です。前節は2位のアントラーズ相手に引き分け。その前の試合では3位のフロンターレ相手に勝っています。セレッソから見ると上位との対決が続いていますが、しっかり勝ち点を奪っています。特に2試合連続ゴールしているパトリッキには要注意です。
それではこの辺で失礼します。
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