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マスクとドライアイ

どうもこんにちは。
マスクオタクです。

マスクのデメリットは色々と言われていますが、あまり注目されていないものとしてドライアイがあります。

今回の記事ではマスクとドライアイについて。
なんとなく目に違和感がある方、それはマスクのせいかもしれません。


◆日本の記事から

NHKの記事から一部引用します。

マスクでドライアイ!? コロナ禍の角膜リスク
2022年01月13日 (木)
牛田 正史 解説委員

新型コロナウイルスの感染が国内に広がってから、まもなく2年。
マスクを着ける生活も長期化しています。
そんな中、目が乾く「ドライアイ」になる人が、増えていることが分かってきました。
今回は、マスクによるドライアイなど、「目」の角膜を脅かすリスクについてお伝えします。

コロナ禍に、イタリアの研究者が3000人あまりを対象に行った調査では、18.3%、約5人に1人が、マスクでドライアイの症状が悪化したと回答しました。
これは海外の調査ですが、眼科の専門医に聞きますと、国内でもマスクでドライアイになる人が、増える傾向にあるそうです。

なぜマスクを着けるとドライアイになりやすいのか。
眼科が専門の、東邦大学医学部・堀裕一教授に話を聞いたところ、マスクから空気が漏れて、呼吸の度に目に当たることが要因です。
たとえ湿気のある「呼気」だとしても、空気が目に当たれば当たるほど、水分が奪われて目が乾いていくそうです。

マスクでドライアイ!? コロナ禍の角膜リスク NHK解説委員室
[2023.08.28 引用]
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/459661.html

◆論文から

該当する論文から一部引用します。
興味のある方はどうぞ。

Indian J Ophthalmol. 2022 Mar; 70(3): 995–999.
Published online 2022 Feb 25. doi: 10.4103/ijo.IJO_1133_21

COVID-19におけるN95マスク着用者と手術用マスク着用者のドライアイ評価

Shirin Hamed Azzam, Amir Nama, Hanan Badarni, Helena Asael, 1 Wadie Abu Dahoud, 2 Michael Mimouni, 3 and Hiba Zayyad 4

概要

目的
COVID-19パンデミック時の医療従事者のドライアイ疾患(DED)に対するフェイスマスクの違いによる影響を調査する。

方法
これは比較横断研究である。参加者は2群に分けられた:第1群(n=30)はサージカルマスクを着用し、第2群(n=30)はフェイスシールド付きN95マスクを着用した。人口統計学的調査および眼表面疾患指数調査(OSDI)が行われた。さらに、涙液減少時間(TBUT)、角膜および結膜のフルオレセイン染色、マイボーム腺減少(MGL)を評価するためのマイボグラフィーを全参加者に行った。連続変数の比較には独立T検定を、カテゴリー変数の比較にはカイ二乗検定を用いた。連続変数間の関係は、二変量ピアソン相関を用いて検定した。

結果
本研究には60人の医療従事者が参加した(女性36人、男性24人)。サージカルマスク群の平均年齢(±SD)は35.33歳(±14.94歳)、N95マスク群の平均年齢は36.63歳(±10.64歳)であった。TBUT、MGL、OSDIスコアでは、どちらのマスクでも乾燥がみられた。DEWS IIの定義によるDEDは、1群14名(46.7%)、2群16名(53.3%)に認められた。両群を比較すると、TBUT(P = 0.042)およびフルオレセイン染色(右眼ではP = 0.038、左眼ではP = 0.015)によると、N95マスクは有意に乾燥を引き起こした。

結論
医師はCOVID-19パンデミック時のフェイスマスク着用による二次的なドライアイ徴候の可能性に注意すべきである。既存のドライアイ症候群に罹患している患者や眼内手術を受ける患者では、さらに注意を払うべきである。

Assessment of dry eye disease in N95 versus surgical face mask wearers during COVID-19 - PMC
[2023.08.28 引用]
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9114619/

◆まとめ

日本の記事によるとドライアイは『マスクからの空気の漏れ』が原因とされています。

いわゆる不織布マスクの場合、鼻脇の隙間から大部分の空気が流れてしまうためその影響が大きいのでしょう。

対策ですが、ノーズパッドを用い鼻脇からの漏れを塞ぐことでほぼ解決するかと思います。

◇◇◇

なお、論文ではN95マスクのほうが『有意に乾燥を引き起こした』とされています。

N95マスクの着用では隙間がほぼ無いわけですが、その場合、マスク表面全体からじんわりと呼気が出てきます。

その呼気は暖かく上昇するため、その空気がドライアイに繋がるということでしょう。

私はマスクを目元近くまで引き上げて装着した際にそのような影響を感じます。
(目のショボショボ感)

対策ですが、目とマスクの距離を離すことで影響を減らすことが出来ています。
(マスクを出来るだけ下げる)


◆おわりに

先に挙げた対策とは別で、マスクにアンチフォグ機能(メガネの曇り防止)がついているものはドライアイの影響が少ないかと思います。

メディコムや塩野義のマスクでそういうのを見ましたので、気になる方は試してみるのもいいかもしれません。

マスクを着けている方はお気をつけて!

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