スーパーのHCHO(ホルムアルデヒド)を測定してきた。[2024年2月]
約1年前、私はシェディングの原因として当時よく疑われていたHCHO/TVOCを調査するために空気質測定器を購入し、それ以来色々と測定してきました。
今回は最近測定したスーパーの結果からアレコレ憶測を書いてみたいと思います。結論としては『商業施設のHCHOはアルコール消毒の影響だったんじゃね』って感じですけど。
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ちなみに、シェディングについて知らない方へ簡単に説明するなら『ワクチン接種者から何か出ており、周囲の人、主に非接種者がそれによる健康被害を受ける』と言われている現象のことで良いかと思います。
個人的にはいくつか思い当たる症状を経験したため、不可解な現象はあると考えていますが原因は不明というスタンスです。
ワクチンが原因という前提では判断を誤りますし良い事は無いのでゼロベースで考えています。ちなみに私はワクチン接種者に特有とされる匂いはわかりません。
一体何が起きているのやら。
◆過去の数値
私がHCHOを初めて測定したのは2023年1月でした。
以下の記事にまとめています。
このとき、スーパー内のHCHO濃度は 0.5mg/m3 を記録しています。
この数値、かなり高いです。室内の暫定目標値とか指針値と呼ばれるものが 0.1mg/m3 なのでその5倍。
しかし、私の測定器が示すHCHOはエタノール等の影響を受けることが後から判明しました。なので、この結果は必ずしもHCHO(ホルムアルデヒド)を示すわけではありません。気化したアルコール消毒液等の影響を受けますので注意が必要です。
◆最近の数値
先日、1年前と同じスーパーを同じくらいの時間帯で測定してきました。人の多さもあまり変わらない感じだったと思います。大体いつも混んでるので。
その結果が以下。
HCHO濃度 0.06mg/m3 くらい。
1年前(0.5mg/m3)から激減していました。
なお、0.06mg/m3 は、仮にホルムアルデヒドだとしたら匂いを感じてもおかしくないくらいの濃度らしいのですが、あまりにも他の(ヒトや食品類の)匂いが多くてわかりませんでした。まあ、仮にホルムアルデヒドだとしても多分わかりません。判別できるほど正解を嗅いでないと思うので。
◆数値激減の解釈
数値が激減した理由についてアルコール消毒液の影響は考えられるでしょう。
測定後に入り口付近で観察したところ、やってるのは10人に1人くらい。1年前も既に『やるのが当たり前という空気感ではなかった』と思いますが、半数以上はやってたんじゃないでしょうかね。5類前ですし。
それに伴い数値が激減した可能性はあるでしょう。
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ワクチン接種の影響と仮定した場合どうなのか?
ここ1年くらいで追加接種の数は減っていますし接種からの時間も経っています。減少する理由にはなるでしょう。
測定したスーパーの利用者を考えると20-50代女性くらいが多いので(高齢者が少なめ)、理屈としては考えられる。
◆他の商業施設の数値
ちなみに、約1年前には他の商業施設も測定しており、結果は以下でした。
(数値はHCHO [mg/m3])
この中の『普通のスーパー』を2件測定しましたが、結果は 0.05mg/m3 程度でした。こちらも激減。
◆シェディング=HCHO/TVOC説について
個人的な結論として『シェディング=HCHO/TVOC説』は弱くなっています。少なくとも私が測定した商業施設の数値についてはアルコール消毒液の影響がほとんどっぽい気がしますね。
そのように考える理由として『シェディング被害が減少してる感じがない(むしろ酷くなっていると言う人もいる)』というのがあります。私がネットで見た印象でしかないですが。
普通に考えて、環境のHCHO/TVOCが激減しているのに被害が変わらないなら、その原因はHCHO/TVOCではない、という可能性が高いでしょう。
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私の場合、商業施設でのわかりやすい指標は目のショボショボ感で、それがシェディングの影響ではないかと推測していましたが、単にアルコール消毒液の影響だった可能性もあります。
(そういえば、最近ほとんど感じていないような気も…。)
まあ、原因が一つとは限らないので難しいところですけどね。
◆おわりに
ちなみに、アルコール消毒の影響切り分けを行うため、店舗の入り口に設置していない店(高齢者多め)を探したのですが見つからず。残念。
しかし、アルコール消毒液の影響除外については、これまでに映画見るときや至近距離で接種者を測定とかしており怪しい数値は確認出来ていません。
ということで、ヒトは(数値の大小は別にして)HCHO/TVOCを排出していますが、環境濃度を 0.1mg/m3 以上まで上げるほどの影響は無かったと私は推測します。
今後、新しい情報が出てくるのを期待したいですね。