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新型コロナ等『感染症の流行状況』は何を確認すればいいのか?

前回の記事で『マスク着用は流行状況などTPOで』みたいなことを書きました。

とはいえ、5類移行後に新型コロナの情報はあまりオモテに出なくなっています。理由はともかく。

ということで、感染症の流行状況はどのように確認できるのか?
今回の記事で軽く整理してみました。


◆新型コロナ定点把握への変更

5/8の5類移行後、コロナ感染の統計情報は定点把握による週1回の公表に変更されました。

以下が厚労省の[2023.06.28]時点での最新情報のリンクです。
いちおう全5ページをスクショしておきます。
(適当に飛ばしてください。)

2023年6月23日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[PDF形式:564KB][564KB]

◇◇◇

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について
[2023.06.28 引用]
https://www.mhlw.go.jp/content/001111891.pdf

◇◇◇

この5ページのフォーマットが既定のようで、週に1回・金曜日に、月-日曜の分が整理され公表される形のようです。
(ちょっと遅い、約1週間遅れの情報ですね。)

5ページの内訳は以下です。

  • p-1: 表紙

  • p-2: 定点当たり報告数・都道府県別

  • p-3: 定点当たり報告数推移(都道府県別)

  • p-4: 定点当たり報告数(全国)推移、年代別情報

  • p-5: 新規入院患者数等

◇◇◇

上記のP-2,3で地域ごとの情報を見ることが出来ます。

とはいえ、定点把握の数値をどう判断すればいいのか?
以下のような専門家の見解がありました。

コロナ「定点把握」 数値は流行状況の判断指標に 専門家は注意報の設定求める
2023/5/19 16:01
産経新聞社

濱田氏が今後の課題として挙げるのが、より分かりやすい判断基準の策定だ。

季節性インフルでは、1定点当たりの患者数が1人以上になると「流行入り」、10人以上で「注意報」、30人以上で「警報」が発令されるが、新型コロナに同様の仕組みはない。 同省によると、季節性インフルの基準は、長年の流行状況の分析に基づき、経験則的に設定された。一方、コロナは夏も含め季節を問わず流行を繰り返している上、データの蓄積が乏しいことから、現状では導入できないとしている。

コロナ「定点把握」 数値は流行状況の判断指標に 専門家は注意報の設定求める - 産経ニュース
[2023.06.28 引用]
https://www.sankei.com/article/20230519-RMCOQCE4SZKJ5A4YHTU2VM5HFM/

◇◇◇

警報の基準は、無し。
(そのうち何か出来るのかもしれませんが。)

「カウントはする…公表もする…するが……それが何を意味するのか…何をすべきか、しないでいいのか…それは…個人の判断」
という事なのか。

なお、上記の『季節性インフルの基準』を適用すると、コロナは現時点で以下となります。

  • 全国:流行入り
    (直近での注意報入りが濃厚)

  • 沖縄:注意報
    (直近での警報入りが濃厚)

1人以上で流行入りなら、コロナは常に流行してる感じになりますけどね。


◆自治体の感染症情報

私が住む埼玉県では県のサイトでいくつかの感染症の流行状況が確認できました。以下のような感じ。
(サイトでは個々のリンクから個別グラフを参照できます。)

感染症の流行状況 2023年 第25週 - 埼玉県
[2023.06.28 引用]
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0714/surveillance/srv-week2325.html

◇◇◇

各都道府県ごとに同じような情報は公開されてそうです。

なお、全国的な同データは国立感染症研究所で確認出来ます。
以下リンクから該当する感染症を選択すれば同じようなグラフを確認出来ます。


◆モデルナの推定

コロナとインフルエンザについては、モデルナが従来のような遷移グラフを推定値も含めて公表していました。以下の感じです。これを参考にするのもいいでしょう。

新型コロナ・季節性インフルエンザ リアルタイム流行・疫学情報
[2023.06.28 引用]
https://moderna-epi-report.jp/

◆おわりに

新型コロナの流行は、これまでの実績から概ね3回の波がありそうです。以下のような。

  • 3-5月

  • 7-9月

  • 11-1月

どれも学校の長期休み期間にピークが来る可能性が高いです。
何かしら関係がありそうですね。

◇◇◇

直近では沖縄の医療逼迫の懸念が既に情報として出ています。

その原因はコロナだけではなく、その他感染症(ヘルパンギーナ、RSウイルス等)の影響も込みだと思います。

なので、コロナだけに注目しても仕方ないのですが、公式の『医療逼迫アラート』のようなものは確認できませんでした。(自治体のSNSで情報発信しているかもしれませんが。)

まあ、影響力を考えるのであれば、コロナを指標にするのでいいのではないでしょうか。

◇◇◇

杞憂で終わればいいですが、今年の夏はちょっと厳しい状況になるような気がしています。

皆さんもお気をつけて!

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