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最近、変なカミナリ増えてない?

私はここ数年『空』にちょっと注目している。
そんな中で気になったのがタイトルのようなこと。

最近、変なカミナリ増えてない?

私がいう変なカミナリとは『横に走る稲妻』で現象の名前は『雲放電』らしい。トップ画像は私が撮影したものではないが、このようなやつである。規模はともかくとして。

ということで、最近、雲放電が増えているのではないか?

ただの妄想でもなさそうなので記事にしておく。


先日の夜、車での帰路、遠くの雲が数回光るのを見た。雷雲だ。

久しぶりに目にした本格的な雷雲。信号待ちのときに眺めていたら雲放電を確認できた。

それは私にとって珍しい現象だったように思うが最近はそうでもない。注目しだしてから3年、普通に雲放電が見れている。これは偶然なのか。私の勘違いなのか。

◇◇◇

帰宅しグーグルトレンドで傾向を見た。2004年からのトレンドだ。結果は以下である。
(目安として2019年8月に縦線とフキダシを入れた。)

・日本:雲放電

・すべての国:cloud discharge(雲放電)

おそらくは私と同じように『横に走る稲妻』が気になり調べ、正式名称を知り検索した人たちの痕跡。一体どんな人たちなのだろうか。

◇◇◇

日本では2021年から明らかな検索数の増加。世界では2018-19年くらいからのようだがハッキリしない。なお、『cloud discharge』が正式名称なのかは不明だ。

日本のデータを.csvファイルでダウンロードし、2019年以降を月毎でグラフ化したのが以下。

夏に多い。

ここでふと思う。
私が見たのは夏だけだったろうか、そもそも雷は夏だけの現象ではないはずだ。

◇◇◇

雷の年間頻度を調べたところ、以下のように大きな地域差があると知った。左が宇都宮、右が金沢。

雷の観測と統計 _ 気象庁
[2024.06.06 引用]
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder1-1.html

私が住む埼玉県は宇都宮に近い傾向だろうから、グーグルトレンドの結果と概ね一致する。しかし、日本海側だと雷は冬に多い。

グーグルトレンドで『雲放電』の検索地域について確認したところ、日本海側ではほぼ検索されていない。私の住む埼玉だとやや高め。

小区域別のインタレスト(濃いほど検索されている)

日本海側だと雲放電はそれほど発生していないということなのだろうか。

実に面白い。
(わからない。)


雲放電についてニュース記事を検索したところ、近年のものが数件ヒットしたが日本海側のものは無かった。

そのうちひとつのスクショとリンクを以下に貼る。なお、記事中で近年の動向や原因については書かれていない。

【関東各地で雷】「異様な光景」クモの巣のような稲光も…6時間で約1万1500回の落雷 専門家「雲の中で放電」|FNNプライムオンライン.html
[2024.06.06 引用]
https://www.fnn.jp/articles/-/552201

さて。

基本に立ち返り、気象庁の情報を探ってみたところ雲放電の発生件数と年間での傾向についてまとめられた情報があった。以下に引用する。

雷検知数の季節的特徴

下図は、雷監視システムによる雷の検知データから、日毎に全国の放電数を集計し、月別に平均値を求めたものです。 対地放電(青色)、雲放電(桃色)ともに、放電数は8月が最も多くなっており、12月~2月の約100倍となっています。また、対地放電と雲放電の割合(黄色)を見ると、冬は対地放電と雲放電の比率はほぼ同じで、1:1程度ですが、夏は対地放電1に対して雲放電が5程度と雲放電の割合が大きくなっています。

雷検知数の季節的特徴 _ 気象庁.html
[2024.06.07 引用]
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder1-3.html

上のデータは2007年と古いが、全国で考えると『雲放電は夏に増える』で良いようだ。なお、年ごとの発生件数の推移が知りたかったが確認できなかった。


これまでの情報を総合すると、雲放電の発生率が夏に高いのは異常なことではなさそうだ。

しかし、検索数が増えている(注目を集めている)ということから『激しくなっている』『頻度が増えている』という可能性はあるだろう。

実に面白い。
(わからない。)


◆おわりに

雲放電は規模が大きいものだと幻想的と言えるほどだ。雷にまつわるナニカが降臨してきそうな雰囲気である。

私はトップ画像くらいの規模のものを数回見ているが、それを超えるものを期待して雷雲を眺めてしまう。

それにしても、一体何が起きているのやら。

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