シェディングの匂いについて考える。
最近の記事で『シェディング=HCHO/TVOC説はたぶんハズレ』といったことを書きました。
HCHO/TVOCについては『匂い』との関連から疑われている部分があると思われ、高濃度じゃないにしても匂い自体が体調不良に繋がっている可能性はあるかもしれません。実際、アロマオイルなんかで試すとTVOCの数値が上昇しなくても匂いは感じたりしますし。
で、私はシェディングの匂いとされているものはわからないので、わかる人の情報を見ることがあるんですが、いまいちしっくりきた事がありません。
わからない人にはわからない。そんなもんかもしれませんが。
今回はそのあたりをまとめてみます。私個人の感想でしかないので参考になるようなものでも無いと思いますが。
◆匂いについて
私自身が匂い全般に敏感なのかは不明ですが普通の匂いは大体わかります。
住宅街を歩いていれば食事の支度、洗濯物、花、畳、その他いろいろ。匂いだらけです。
ヒトについてもわかります。
屋外でも近距離ですれ違えば大体何らかの匂いを感じますし、よく会う職場の同僚に限ってなら嗅ぎ分けが可能です。『〇〇さんはこういう匂い』と想起することもできます。あ、老若男女問わずですよ。念のため。
まあ、それくらい環境もヒトも匂いだらけということです。
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ヒト(社会的に接する他人)の体臭については100%で嗅ぐ機会はないので嗅ぎ分けられる自信はないですが、いわゆる香料っぽいものは良くわかります。
私の中では次の3パターンくらいに分けられる感じ。
香水、整髪料系
洗剤、柔軟剤系
お香、タバコ系
実際は体臭も含めて混ざり合った結果としてその人固有の匂いになっているように思いますが、大体は上記のどれかが突出した印象ですね。すれ違ったくらいで何も感じない人は全体の2,3割くらいでしょうか。大人に限った場合の話ですが。
◆シェディングの匂いとは?
そんなわけで、私にとってヒトの匂いは十人十色、共通する匂いを感じることは滅多に無いように思います。もっとも、同じ種類の洗剤や柔軟剤を過剰に使っている人が周りに複数いないという事だと思いますが。
で、こんなに多様なのにその中の特定の匂い成分(シェディング=ワクチン臭)が嗅ぎ分けられるんだろうか?というのが素直な疑問。
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私がシェディング=HCHO/TVOC説を真剣に考えるキッカケになったのは、酸化ストレスに伴うVOC(アルデヒド類)の排出です。理屈上、ワクチン接種により一時的には増加すると推測します。量はともかく。(そういう意味で、短期的にはHCHO/TVOC説がハズレとは言い切れません。)
これはワクチン接種に限らず普通の人でも病気になれば同様だと思われ、例えば新型コロナの場合特定の1種類ではなく複数のVOCがバイオマーカーとして考えられています。
で、匂いは量により感じ方が変わります。
同じ物質でも『弱ければ良い香りだけど強ければ不快』という感じでしょうか。物によって違いはあるはずですが。
また、匂いは物質単体というよりも総合したバランスで形成されるものでしょう。たとえば、香料が1種類のみの香水は極めて少ないはずです。
つまり、私が考えるVOC排出説が正しいとしても『ズバリコレがシェディングの匂いです!』と言えるような特定の匂いにはならないと思えるんですよね。
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そもそも、人それぞれ纏っている化学的な匂い物質は異なり、強さも異なり、体臭も異なる。
そこに例えばシェディングの原因とされる物質が加わったところで、混ざってしまってわからない気がします。余程強くない限り。
それくらい人は既に強い匂いを纏っているように感じます。
結構強い洗剤や柔軟剤の影響を打ち消すくらい強い匂い、そこまでならさすがに私にもわかるのではなかろうか。
◆おわりに
優れた料理人は出来上がった料理の匂いのみから素材、調味料、調理方法などを当てられそうですが、それは嗅覚が犬並みとかではなく知識と経験に基づく類推だと思います。
つまり、『シェディング=ワクチン臭』が説得力を持つためには、『ヒトの匂いを感じる』という事の総合的な理解は必要で、また、偏在する普通の匂いとの差異等が重要になるだろうと思うわけです。
自分しかわからないような匂いについて文章で伝えるというのは非常に難しいと思いますが、そのような考察を期待したいところですね。私も『それ』だと気づいてないだけで、感じてはいるのかもしれませんし。
[2024.03.08 追記]
中国製不活化ワクチンでは接種後にVOCバランスが変わるようです。匂いとして変化を感じ取れるかは別として。
以下にまとめましたので、よろしければどうぞ。