好奇心で寝るときに『N95マスク』を着けてみたけどやっぱり無理だったハナシ。
冬は空気が乾燥する。
歌手とか声を使うガチプロの方が『マスクを着けて寝る』と言っているのを何度か聞いたことがある。
しかしN95マスクは使っていないであろう。
これは試してみるしかない!マスクオタクとして!
◇◇◇
ちなみに私は以前フツーの不織布マスクを着けて寝ていたことがある。
重度の花粉症だったときだ。
今思うとたいして効果があったとは思えない。
なにしろ隙間がデカすぎるし、起きたらだいたいマスク外れてたし。
自室内でも花粉症に苦しんでいた当時の私に必要だったのは、屋外でのガチマスクと鼻うがいと空気清浄機の常時稼働である。
(今ではやっている。)
◇◇◇
さて、N95マスク。
私は5種類ほど所有しているが、今回使用したのは以下。
『重松製作所・DD11V-S2-5』
マネキンの七三分けに違和感があるが、このマスクはとても良いモノだ。
私が使用したのは画像左側の排気弁付きのタイプ。
しめひもはフック式。
なお、規格の話になると、N95ではなくDS2(日本の規格)だが、規格の条件は大きく変わらない。タイトルはわかりやすいようにN95とした。
個人的にはコレと『興研・ハイラック350』は世界で考えてもベスト使い捨てマスクTOP10に入るのではないかと考えている。
◇◇◇
このマスクの素晴らしいところは接顔部にパッキンのような構造(接顔布)があることで、結果、高いフィット性能が期待できる。
マスクは息がしやすくても隙間が大きいならほぼ無意味なのである。
しめひもでフック式が選べるのも良い。
着脱の手間はさほどでもなく、髪型を崩さずに安定した強い着圧が期待できる。
しめひもの長さは調整出来るので、多くの人で高い効果が望めるだろう。
耳掛けタイプやオーバヘッドタイプだと寝相の悪さで外れてしまう可能性が高いが、これならうつ伏せに寝ない限り問題ないはずだ。
◇◇◇
ということで、着けて寝てみた。
で、やっぱ無理。
30分くらいは耐えられたが、ギブアップ。
一番の問題は『痒み』であった。
細かく言うと顔を触れないことのストレス。
◇◇◇
マスク自体は内側の不織布面が顔に接しないようになっているので、直接的な痒みの原因にはなっていないと思う。
人間は何もしてなくても顔に痒みが生じることはある。おそらく。
ちなみに私は毎週のようにマスクを着けたまま2,3時間の映画を見ているが、そのときに顔の痒みが気になったことはほぼない。それは映画に集中出来ているからということだろう。
就寝時は集中の対象が無いためか、特に顔やら体の痒みが気になってくる。ボディクリームとか保湿とか全然してないし。
(あと考えたくないが、ダニ…。)
ということで、顔をちょいとポリポリ出来ないのが結構ストレスとなった。
◇◇◇
そんなわけで『無意味だしやめよう。私は一体何をやっているのか。ただでさえ不眠症なのに。』となったのだが、冷静に考えるとやらなくて良かった。
今回使用したマスクは息がしやすく、温度・湿度の低い環境なら休憩を挟んだ仕事中(8時間)で使ってもさほどストレスは無かった実績がある。
しかし。
◇◇◇
覚醒時と睡眠時で呼吸の質は異なるように思う。
もし入眠がうまくいって深い睡眠状態になったら、そのまま『永遠の眠りに』なんて可能性もまったくのゼロではないような気がしないでもない。
吐いた呼気を再吸引する割合はノーマスクと比べてマスクで生じる死腔分増える(たぶん5-10%くらい)。睡眠時のその影響は未知だ。
また、空気が冷たい場合、結露してマスクの内側に明らかに液体が溜まることになるが、それが徐々にフィルターを塞いでいった場合窒息する可能性もある。たぶんその前に起きるだろうけど。
◇◇◇
ということで、睡眠時にN95マスクを着けるのはオススメしない。
ちなみに、普通のマスクを着けて寝ることにはメリット・デメリットあるようだ。
試してみたい方はそのような情報を事前に参考にしたほうがいいだろう。
マスクはTPOで有効活用したいものである。
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