現在コロナの第9波だけど『実感』って難しいよねってハナシ。
ちょっと前の記事で自分の周りのコロナ統計(感染者、後遺症)をまとめました。
そして、その際になんとなくタイトルのような事を思ったので短めに記事にしておきます。
タイトルの通り、色々とコロナ関連での『実感』って難しいよね(データ分析は重要)、ってハナシです。
◆コロナ流行の実感について
私の中で最近の東日本は第9波のピークくらいだという認識ですが、それはデータ上でのこと。
直接的な知り合いで考えると、私の周りでは今のところ第9波での感染者数はゼロ。間接的にはチラホラ聞くんですけどね。
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一方、子育て世代で交友関係もそれなりに広そうな人に聞いてみたところ『周りかなり感染してますよー。流行してるっぽいですねー。』とか言っていた。
『かなり』とはなんだ。『ぽい』とはなんだ。と思ったので、もうちょっと具体的に実数とか割合を知りたかったが、それを聞くとヤバイ奴だとバレるのでもちろん聞かない。
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ちなみに、前回の記事でご紹介した『下水サーベイランス』は私の住む埼玉県にはなさそうなので、神奈川県のサイトで川崎市のものを確認してみた。以下である。
山が徐々に大きくなってて、まだピークアウトもしてないので、総合するとこれまでで最も大きい被害になっていそうな気はする。
ただ、あくまでも『実感』としてはゼロ。
映画やら商業施設に行ったりすると咳込んでる人が増えてきていると感じるし、救急車との遭遇率は高いままだけど、それは気のせいかもしれない。
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ちなみに、かなり大雑把にオミクロン以降の各感染波では、それぞれ全体の1割くらいは感染しているように思う。今回も1割くらいにはなるだろう。
しかし、2,3か月の期間で1割感染というのは実感できる数字として案外低いのかもしれない。3割くらいが短期間で感染すればヤバイって感じになりそうだが。
◆マスクの効果の実感について
ついでにマスクについて。
これは一般的には結構わかりやすい。
なにしろ『着けてた人が普通に感染している』ということを目の当たりにしている。その実感に基づけば『マスク効果ねえだろ』となる。
私自身の理解としては『不織布マスクは他人へ感染させないためのもの』であって、着用者が感染することは不思議でもなんでもない。
しかし、その仮説が正しかったところで『他者へ感染させるリスクを減らしている』という実感なんて得ようもない。
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ちなみに、私のようにエアロゾル対策としてもマスクを着用している人が普通に感染していれば、着用者への感染予防効果が無い実感は出来そうな気がするので、これは結構興味がある。
といっても、N95着けてる人とかマスクを改造して使ってる私のような人間は、市中だとこれまでの3年半累計で10人も見ていない。日本はマスク着用率こそ高かったものの、ガチで着けている人は本当に希少だ。
もしそのようなサンプルが交友範囲に30人でもいればそれなりにデータになりそうなものだが、皆無。残念。
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そんなわけで、実感に従えば『マスク効果ねえだろ』になっている気がするが、日本では今もそれなりに着けている人がいる。
(体感2,3割)
これが良いのか悪いのか、なかなか複雑な心境だったりする。
◆おわりに
『自分の頭で考える』というのはコロナ騒動で頻繁に見たワードだが、コロナ関連における『実感』というのはなかなか難しいのではないかと感じている。どのような事であれ。
実感ではなく客観的なデータを基に考えればいいのだが、5類になったことでそれも難しくなっているだろう。(日本ではもともとあまり参考になるものも無かった気がするけども。)
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ちなみに、コロナ後遺症について推定されている割合である『感染者の10%』を当てはめると、1回の感染波で周囲の1%がそうなるかもしれないのだが、それも実感し難い事だろう。
そして、今回の感染波はこれまでのような短期間での明確なピークを形成していないが、その理由が公衆衛生の緩和によるものなら、今後の被害はさらに評価が難しくなっていくはずだ。
そうしてコロナの真の被害を実感できないまま、社会が徐々に機能しなくなっていくかもしれない。
素人なりに、そんなことを心配しています。