前回のサル痘関連記事からしばらく経って、随分慌ただしくなってきました。
そして、既にワクチン接種の動きとなっているのを見て『なんだか色々と雑じゃないですか?』という感想を持っています。
今回の記事はタイトルの通りですが『変異したサル痘ウイルスに既存の天然痘ワクチンが効くの?』という疑問です。
私は専門家ではないのでたいした裏付けも答えも無いんですが、気になったことをまとめておきます。
◆サル痘、これまでのまとめ
これまでの確認数を下図に示します。
8/3の時点で、26,048人(世界)。
傾向としては確実に増加している感じですね。
◇◇◇
症例が確認された年齢・性別の割合などが整理されているサイトを見つけました。
以下です。興味のあるかたはどうぞ。
上のサイトから年齢・性別のデータのみ引用します。
(引用部はwww.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。)
Female(女性)は圧倒的に少ないですね。
年齢分布からしてMSM(男性間性交渉者)間での感染の拡がりを印象付ける内容です。実際、そのような報道がされています。
◆日本の報道に見る違和感
さて、ちょっと古いですが日本の報道から一部抜粋します。
『とくに18~44歳の男性が症例の77%を占める。』というのが気になります。
まあ、その情報自体は正しいのでしょうが、『天然痘ワクチンを打ってない年齢が感染してますよ。』ってアピールしてるように私には見えます。
実際は『とくに』でもなんでもなく45歳以上もかなり感染してます。
困ったものです。
◆天然痘ワクチン効かないんじゃね?
日本ではだいたい『45歳以下』くらいが天然痘ワクチン(種痘)を打っていないとされている。正確な年齢は自治体により違うかもしれない。
世界各国においての接種済年齢は不明だが、以下のような情報があった。
(一部抜粋引用です。)
上記によると、世界的に40歳以下は打ってないという感じのようだ。
しかし、先に引用したデータによると50歳以上でも普通に感染している。
つーか、『アフリカ11カ国での対策を強化する』とか書いてあるけど、今ヤバイのは欧米なんですけど?
◇◇◇
そもそも結構前にウイルスが大きく変異していることが確認されている。
大丈夫か?効くのか?
◆おわりに
世界が接種を急いでいるのだから『既存の天然痘ワクチンは今回のサル痘にも効く』と考える人がほとんどかもしれない。
しかし、『約50カ所の遺伝子の変異』がある今回のやつに、その効果は確認されているのだろうか?
私は『効果が確認された』という情報を見ていない。
『昔のやつに効果があるっぽい』という情報だけだ。
また、『約50カ所の遺伝子の変異』という理由の分析は出来ているのだろうか?どうせまたすぐに変異するんじゃないだろうか?
◇◇◇
これは素人の私だからこそ持つ懸念かもしれない。
なにしろ最初の症例確認から既に三ヵ月経っているのだ。
『さすがにその程度のことは専門家が協議し効果のある対策として天然痘ワクチンを打っているに決まっている。』
そう思うだろうか?
現状のデータを見る限り、私はそうは思わない。