コロナ対策に点鼻スプレーを自作する

【要約:イオタ-カラギーナンの点鼻薬自作における注意点など。】

以前の記事で書いたとおり、SARS-CoV-2への有効性が期待できる点鼻薬はいくつかあります。その中で私はイオタ-カラギーナンの点鼻スプレーを自作運用しています。この記事ではその理由、自作方法概要、注意点などをまとめています。

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私がイオタ-カラギーナンを選ぶ理由

素人が自作するうえでの選択肢は『イオタ-カラギーナンICと略)』または『キシリトール+グレープフルーツ種子エキスXGSEと略)』の二択になるかと思います。ともに市販されている製品があり長い使用実績があるためです。

それを比較した場合、薬液製造の手間やコストはどちらも大きくは変わらないでしょう。個人的にはマイクロバイオームへの影響が気になるところです。

腸内細菌叢としてよく知られるいわゆるマイクロバイオーム(常在細菌叢)は鼻腔内にも存在するようです。薬液の抗菌活性が強い場合、その良好な環境のバランスを変えてしまうかもしれない。予防として頻繁に使用するならそれには気を付ける必要がある。と思うのですね。
手指消毒しすぎて肌が荒れる、みたいになったら本末転倒ということです。

XGSEはiHerbでのレビューを見る限り日常利用しても悪い影響は無さそうに見えます。しかし、GSEの抗菌活性について考えるとおそらくはICのほうがマイクロバイオームへの悪い影響は軽微であるのではないかと推測します。
(これについては何らかの実証データが無いか探しましたが見つけ出せませんでした。)

どちらにせよ、使用時は体調の変化に注意する必要があるでしょう。

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自作方法概要

作り方は『生理食塩水を約70度に熱しながら0.12%のICを入れて溶かし冷やす。』それだけなのですが、用意するものや行程における注意点はあるのです。そして、ここでそれを説明するよりも参考になるサイトを見ていただいたほうが早いでしょう。(丸投げかよ。。)

『アンソニー・G・ペイン カラギーナン』で検索してください。
(リンクも貼らないのかよ。。。)

著名な博士の残したレシピについて和訳してくれている記事に辿り着けるでしょう。既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、点鼻スプレーに限らず様々な情報を網羅した素晴らしいサイトです。アルパカが目印です。

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注意点など

私が自作、運用している中で気になった点などを列挙しておきます。

・使用頻度について
市販品(BETADINE, cold defence nasal spray)に従っています。1日3回。各鼻孔に1回。よく振って使います。環境リスクや体調により頻度を増減させています。

・防腐剤について
市販品には入っていません。なので、私は入れません。
製造過程で細菌などが混入することは十分あります。それ前提で考えると100ml作り冷蔵庫保存。使うぶんを20ml程度のスプレー容器に入れ、使用期限(私は1週間)を切れたら捨てる。容器を消毒し補充して使う。という運用をしています。

・ポリソルベート20について
市販品には入っていません。なので、私は入れません。
おそらく可溶化剤として使用されています。日本の点鼻スプレーでもポリソルベート80が使われているものが多く見られます。また、化粧品にも使用されています。買おうと思えばamazonなどで買えます。

・カラギーナンについて
イオタタイプであることが大前提になります。カッパ、ラムダタイプでは効果がかなり劣ることが確認されています。個人でそれが本当にイオタなのかの確認はできないでしょう。購入する際はトレーサビリティーに信頼がおけそうな業者を選ぶのがいいかと思います。amazon、楽天などで売っています。

・生理食塩水について
コンタクトレンズ用のものを使用しています。煮沸させた水道水と塩で作ることはできますが、水道水中の不純物や製造過程での細菌混入リスクを考えると買うほうが良いでしょう。ドラッグストアで¥200くらいです。

・容器について
amazonで中国製のものを買いました。私が知る限り100均では売っておりません。国内メーカー販売(松吉医科器械)のものがモノタロウで買えます(10個セットで¥2,000程度)。使用時は消毒します。

・容器および製造器具の消毒について
哺乳瓶の消毒液(ミルトンなど)を使用し、指定された用法で行うのが良いかと思います。私はジクロロイソシアヌル酸塩を使用しています。

・XGSEとか良さそうなのは全部混ぜたほうが最強じゃない?
影響が不明なので私はカラギーナンのみです。

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免責事項(2021.11.7記載)

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おわりに

実際に運用してみると手間ではあります。本当に効いてんのかね、という疑念もあります。
まあでもコロナ対策全般に言えることですが、これをやれば感染しない、などと言うものはありません。細かい積み重ねで総合したリスクを低下させることが重要なのだと考えています。

これからの季節はインフルエンザの流行まで示唆されていますね。本記事で書いたカラギーナンの点鼻スプレーはインフルエンザにも有効性が示されています。

冬に備えましょう。
皆さまの健康を願います。

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