新型コロナ・第9波について考える。
トップ画像は記事の内容と関係ありません。
なんか需要無さそうな記事なので『せめて涼しげにしてみよう!』と。
さて。
前回の記事で『おそらく今夏は過去最大の被害を出すでしょう。』と書きました。
記事が長くなりそうだったので論拠は細かく書かなかったですが、状況を見る限りそんな感じなんですよね。
ということで、後から自らの誤りについて認識するためにも、論拠をまとめておこうと思います。
素人個人の憶測を含みますので、ご了承ください。
◆現在の第9波が第8波を超える要因
感染は既に明らかな拡大傾向ですが、現状まだ第8波を超えていない地域が多いかもしれません。
とはいえ、いくつかの要因は今の拡大傾向がこのまま終わらないことを予測させるものです。具体的には以下。
・脱マスク
・夏休み
・沖縄の実績
個々に説明していきます。
◆脱マスク
脱マスクにより会話、咳などの際の飛沫・エアロゾル抑制が無くなります。
そのため、全体的に感染リスクは上がるでしょう。
(もともと会話の無い状況ではほぼ変わらないかと推測しますが。)
論拠については以下参照。
マスクにより感染リスクを低下させていた状況ではリスクが高くなると思われます。具体的には以下。
・通勤時間帯を除く公共交通機関
・会議、授業、セミナー等
・スポーツジム、ヨガ教室等
・一般的な商業施設
・繁華街など人の多い雑踏
個人的には中途半端に空いている電車、バスは結構高リスクになっていると予想します。仲間内での会話が多く、換気は不十分でしょう。
ちなみに、以下のようなニュースもありました。
(コロナ感染の影響によるバス運休)
◆夏休み
以下の記事で引用した論文で言及されていましたが、子どもが長期休み中は市中感染リスクが増加する傾向にあるようです。
私は仕事中にコンビニや商業施設を利用することがありますが、最近は結構子どものグループに遭遇します。高確率でノーマスクです。
子ども・学生は長期休み期間中でもそれぞれのコミュニティを形成していますが、それと共に大人の行動範囲に重なってくる割合が増えるということでしょう。
抗N抗体保有割合を見る限り、若いほど感染率が高い傾向は明らかです。
以上のことを考えると夏休みは感染リスクが上がります。
なお、当然の事ながら『子どもが悪い』とか『ノーマスクが悪い』とかではありません。
◇◇◇
また、暑さのせいで換気はされず空気清浄の対策をしているところは極めて少数でしょうから、屋内は脱マスクも合わせてエアロゾル感染リスクが上がっていると考えていいでしょう。
◆沖縄の実績
沖縄は観光客や米軍基地の影響もあり、最近の脱マスクの影響が少ないと予想しています。(たぶんもとから着用率が低い)
それでも今回第8派を明らかに超える感染者数となりました。
沖縄のピークを形成した変異株は『XBB系統』で、現在の全国も似た傾向かと思います。
そして、沖縄の直近を見ていただければわかるのですが『EG.5』が増えています。(図の右下)
◇◇◇
XBB系統で得た免疫がEG.5にどれだけ有効かは沖縄の状況を注視しなければならないでしょう。
EG.5は既に全国的にも増加傾向のようです。
第9波中に『XBBからEG』へのドミナント(支配的な変異株)の移行が起こると、被害は長く大きいものになるでしょう。
◆おわりに
ツイッターでは『最近、第8波ではあまり見られなかった肺炎が増えている』という報告がいくつか見られます。
そして『肺炎はワクチン未接種者や2回で止めた人の割合が高い』とされていました。
いずれも統計的な分析はされておらず、単に年齢的な偏りの可能性はありますが、私は現場の医師の肌感覚のようなものは結構信用します。
私はウイルスの曝露量と症状に関係性があると考えているので、肺炎が多くなっていることは理解できます。
『ノーマスクで感染してない!マスクは意味がない!』という理屈は、周囲がマスクを外しだしてから試されます。
まあ、まだどうなるかわかりません。
私の予測が外れる事を願います。