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私のシェディング体験からマスクの効果について推測する。
最近、測定器で各所を測定しながらシェディングを体験してきました。
(それについては直近数回の記事で書いてます。)
その体験は、私のシェディングの認識を若干変えるようなものでした。
具体的には以下の2点。
・シェディングの影響範囲
・マスクの効果
今回の記事ではそのあたりを書いておこうと思います。
◆シェディングの影響範囲
私はこれまでの体験から『ヒトと濃厚接触した際にシェディングの影響を受ける』と考えていました。つまり、飛沫、エアロゾルの危険性です。
しかし直近での測定結果は、それがそうとも限らず影響範囲が広いものであることを示しています。
◇◇◇
スーパーなどでの測定は基本的に動きながら行ったもので、人の傍を意識して動いたり留まったりしたわけではありません。喋っている人が多かったわけでもない。
なのに、コンスタントに指針値を超えていた。
つまり、空間自体のリスクが高かったということ。
これは予想外でした。
そして、実際の影響は測定結果の数値よりも大きいと考えます。
◇◇◇
私は測定器の原理について詳しくありませんが、簡単に調べたところ、半導体表面に物質が付着することによる電荷の変化で判断しているようです。
それが何を意味するのか。
おそらく、私の測定結果の数値は『ガス』か『微粒子等の表面のごく一部』のみによるものだと推測します。測定器の数値は実際の曝露量よりも過小評価されているのではないか。
◇◇◇
TVOCを含む物質の形態は『ヒトからの排出』を前提にした場合、大雑把に以下のようになるかと思います。サイズの小さい順に。
・ガス
・微粒子
・エアロゾル
・飛沫
私が測定した数値はおそらくガスかそれに近い形態のもので、その他の影響は一部のみに限られていたのではないかと考えます。
そして本来なら、空間のリスクとして微粒子とエアロゾルの影響がさらにプラスされる。また、ヒトと濃厚接触した際にはエアロゾルと飛沫の影響がさらにプラスされる可能性がある。そのように推測します。
◆揮発性有機化合物へのマスクの効果
以前の記事で『マスクの効果は限定的』と書きました。
私の推測が正しいのなら、ガスという形態のみでも結構な高濃度を示している。それではN95相当のマスクを極力隙間なく着けている私でも影響が出るでしょう。
◇◇◇
私はこれまで『シェディング被害はマスクで緩和できる』とたびたび書いてきました。
これはある点で誤りでした。
ガスという形態で偏在しているのなら、感度の高い方にとってマスクを着けたところで効果は実感出来ないでしょう。そのような方にとって『マスクは何の意味もない』というのは理解できます。
(臭いや短期的な影響として。)
◇◇◇
しかし私は、前述した『微粒子、エアロゾル』の影響が大きいと推測しています。
これは私の体験からも正しいように思えます。
私の最大の短期的な症状は頭痛と吐き気ですが、それが生じたのはノーマスク時を含む濃厚接触時のみです。
◇◇◇
屋外でそれが起きたのは印象的です。
私は屋外でもマスクを着けたり外したりしていますが、屋外でのシェディング体験はノーマスク時の1回だけです。
具体的には、大きな自然公園で狭い道を人とすれ違う際に、50cm以内などの近距離により『相手の新鮮な呼気(エアロゾル)に高濃度で曝された』という影響が大きかったと推測しています。
私にとっておなじみの『目のショボショボ感』が出て、その後時間差で『頭痛、吐き気』となった。
これは良いマスクを正しく着けていたら緩和出来ていた状況かもしれません。
◇◇◇
そのような意味で、各々の『マスクで症状が緩和した/しない』という実感は正しいものだと予想します。
状況や感度により短期的に実感出来る効果は違うということ。
(もちろん、使うマスクや着け方によっても。)
もし経皮でも強い影響が出るのであれば、例えばセラピストの方など軽装で濃厚接触される方は、マスクの効果は全体からすれば誤差程度の可能性すらあるかもしれません。
◆おわりに
『スーパーなどの大きな空間のほとんどで指針値を超えている』という事実は、『排出された直後のものが非常に高濃度である』ということを示すものだと思います。
慎重な私の中では『ヒトからの排出』というのはまだ確定させていませんが、一時期話題になっていた『ペット等小動物への影響』は、それを裏付けるもののようにも思います。
ではでは、皆さんも引き続きお気をつけて!