フィルター性能が信頼できそうなマスクを2つ紹介。
どうもこんにちは。
マスクオタクです。
最近マスクのPFE(微粒子濾過率)について書いている。
現在は2024年なので今更そんな基本的なことを書いているのはどうかと思うが、最近詳細を知ったのだから仕方ない。
私が気になったのは『マスクの性能指標としてのPFE(99%とか)は過大評価されている』ということで、SNS等で注目している人を見たことはないが論文では懸念されている。そのあたりは以下の記事でまとめた。
この影響がどの程度かは不明だが、大多数の人が使用してきたようなマスクの使い方であれば漏れ率が大きいのでたいした問題ではないように思う。
とはいえ、せっかく調べたことだし、今回の記事ではフィルターの濾過性能が信頼できそうなマスクについてまとめる。
◆前提
問題点を整理しよう。
カケンによるPFE(微粒子濾過率)の試験条件では0.1μmのPSL粒子が除電・中和されず使用されている。
この条件がデフォルトなのが問題。
一方、前に引用した論文によるとNaCl粒子であれば除電・中和しなくても濾過率は誤差程度の違いだったので、NaCl粒子が使用されているN95,DS2系の規格であれば大きな問題はない。たぶん。
で、一般的な不織布マスクはカケンのPFE試験であるため、特殊な条件を選択していない限り条件はデフォルトである。
条件は試験報告書に記載されているが、ほとんどのメーカーは公開していないし、公開されたものを見た限り条件を厳し目に変えているのは非常に稀だ。
つまり、フィルターの信頼性で考えた場合、カケンによるPFE試験とは別でN95相当等の試験をおこなっているかがポイントになるだろう。
◆N95相当のマスク
ということで良さそうなマスクを確認したところ、フィルター性能が『N95相当』っぽいマスクが見つかった。以下2つだ。
ブルーシールドマスク(5層)
(パイオニア・システム)Zexeed
(ヤマシンフィルタ)
もちろん私が知らないだけでこれ以外にもあるだろう。
ちなみに、私が現在メインで使用しており紹介記事も書いた『3DMASK ULTRA』は、ネルソン研究所で行ったN95相当の試験報告書が公式サイトにアップされていたので問題は無かった。(たぶんもう普通には買えないので今回取り上げない)
2つのマスクについて軽く紹介する。
◆ブルーシールドマスク(5層)
ブルーシールドマスクは何種類かあるが、Sタイプの5層が該当する。おそらく。
上の表でわかるとおり、5層マスクでは『JIS T9002(DS3規格)』と謳っている。フィルター性能に限って言えばN99相当ということになる。メーカーの認識が誤りでなければ、だが。(DS3相当にしては吸気抵抗が低い気がするので、メーカーの勘違いもありそう。)
◆Zexeed(シリーズ全般)
Zexeedにも種類が色々とあるが『YAMASHIN NANO FILTER』が使用されているものはすべて問題なさそうだ。
引用部を信用するならゼクシードシリーズは基本的にN95相当のフィルター性能を持つ。実際、画像2枚目で示すとおりDS2マスクを出してるし。
私は画像の2種を一時期メインで使用していたことがあるが、ちょっと目立つので『3DMASK ULTRA』に乗り換えた。
ただ、ナノファイバーフィルターなので洗ったり再利用しても効果があまり低下しないというメリットは大きい。庶民がガチで感染対策に使用する場合、コスパ含めた最適解になりうるマスクだと私は考えている。
◆おわりに
ということで、フィルター性能の高いマスクを取り上げたが、そのまま使用した場合漏れ率が高いのであまり意味がない。
素直にN95,DS2を使用すれば良い話しではあるが、ノーズパッドとアジャスターを併用すればフィルター性能が生かせると思うので、興味のある方は以下をどうぞ。漏れ率1割程度を許容するならこのほうが割安で済むだろう。
◇◇◇
ちなみに個人的には『感染性を持つ微粒子の最小粒径』等を考えるなら、PFEについてそこまでシビアになる必要はないと考えているが、それはまだ憶測に過ぎない。
マスクはTPOで有効活用したいものである。
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