どうもこんにちは。 マスクオタクです。
私はTPOでマスクを着けたり着けなかったりするのですが、マスクのデメリット(健康被害)については気になります。
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ちょっと前、デメリット関連の2つの論文が話題になっていました。 『コロナ後遺症とマスク誘発性疲労症候群の関連付け』と『CO2再吸引による健康被害』に関連するものです。
対象は以下のものです。(タイトル訳はdeepL)
・Physio-metabolic and clinical consequences of wearing face masks—Systematic review with meta-analysis and comprehensive evaluation (フェイスマスク着用による生理・代謝・臨床的影響-メタアナリシスと包括的評価によるシステマティックレビュー)
・Possible toxicity of chronic carbon dioxide exposure associated with face mask use, particularly in pregnant women, children and adolescents ? A scoping review (フェイスマスクの使用に伴う慢性的な二酸化炭素曝露の毒性、特に妊婦、小児および青年における可能性 - スコーピングレビュー)
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2つともざっくり見たんですが、膨大な参考文献の量など含めると『精査するのにどんだけかかんだよ…』という感じでしたので、諦めてレビュー記事を待っていました。
で、ひと月ほど前に Forbes に掲載されたものがありましたので、今回の記事で翻訳引用したいと思います。
なお、始めに書いておくと、論文の問題点を指摘する内容となっています。 長いので時間の無い方は引用部は飛ばしてください。
◆2 Papers Claim Face Masks May Cause Long Covid, Stillbirths, Here Are The Problems With Them 記事中の気になった箇所を翻訳引用したいと思います。 リンクは以下です。
フェイスマスクが長時間のCovidや死産を引き起こすとする論文、その問題点はここにある ブルース・Y・リー Apr 29, 2023,03:29pm EDT
外科医、看護師、歯科医、歯科衛生士、大工、建設作業員、俳優、コスプレイヤー、デッドプールなど、多くの人々が何年も何年も、場合によっては毎日、定期的にフェイスマスクを着用しています。しかし、Covid-19が流行する前、フェイスマスクが死産や認知障害、長時間のCovid、あるいはMIES(Mask Induced Exhaustion Syndrome)と呼ばれるような問題を引き起こすかもしれないという主張を聞いたことがあるだろうか?しかし、一部の政治家やタレントがフェイスマスクの使用を政治的に利用したために、突然そのような主張が出てきたのです。そして、最近、ソーシャルメディア上の一部の人々や匿名のアカウントが、フェイスマスクについてそのような主張をしたHeliyonという雑誌とFrontiers in Public Healthという雑誌の2つの最近の出版物を押し付けようとしています。しかし、よく見て実際にこの出版物を読んでみると、どちらも最近流行している「結論に飛びつく」ことの例であることがわかります。 実際、この2つの出版物には深い欠陥があり、また、一緒にリンクされているのをご覧の通りです。どちらも、フェイスマスクの着用がヒトにそのような問題を引き起こす可能性があることを実際に示していない。その代わり、どちらの論文も、ヨガボールの上に立ってジャズハンドをする人よりも、手を振っている。両誌とも、非常にフルーティーな懸念があり、例えば、かなり多くのチェリーピックやリンゴとオレンジを比較しています。
大きな問題は、測定値が変わったかどうかではなく、どれくらい変わったか、そして、そのような変化が実際に健康に違いをもたらすかどうかということである。コロンビア大学アービング・メディカル・センターのホスピタリストであるエリック・バーネット医学博士は、この論文と、この論文を推進してきたブラウンストーン研究所の創設者ジェフリー・A・タッカー氏を、なんと言うか、新たに引き裂くようなTwitterスレッドを投稿しました:
スレッドの中でバーネットは、Frontiers in Public Health誌が行ったことを要約した後、タッカーに「統計的有意差=臨床的有意差であれば」と質問しました:
バーネットは、マスク着用者と非着用者の間で見られた血中酸素濃度と二酸化炭素濃度の差が比較的小さいことを指摘した:
さらにバーネットは、Frontiers in Public Health誌の著者たちが、すでに深刻な呼吸障害を引き起こすことが知られている慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者97人に焦点を当てた研究に大きなウェイトを置いたことを強調しました:
COPD患者のフェイスマスクの使用に関する研究は、ピーナッツアレルギーの患者のピーナッツ脆剤の使用に関する研究と同じようなものではないでしょうか?さらにバーネットは、著者たちが非常に欠陥のある研究を分析に含めていることを強調しました:
一方、自らを "Health Nerd "と呼ぶ疫学者のGideon Meyerowitz-Katz氏は、Mediumのブログで、Frontiers in Public Healthの出版物を "絶対に基本エラーだらけだ "と評しています。Meyerowitz-Katz氏は、著者たちがレビューした研究から、何度も間違った数字を抜き出していたことを示した。例えば、Meyerowitz-Katzは、「Goh 2019というある試験について、著者らは血中C02の値をマスクなし群で27.1、マスク着用群で32と言ったが、実際には最初の数字は28.2であったはずだ」と書いている。著者らは誤って、マスクを着用していない対照群の数値ではなく、サージカルマスク群の運動前の数値をとってしまったのです。"
全体として、誤り、リンゴとオレンジの比較、欠陥のある研究の掲載、発見されたわずかな変化、結論への飛躍は、Frontiers in Public Healthの出版物が主張したことを支持する十分な証拠を提供しないことを意味します。著者らは、フェイスマスクの着用がMIESと呼ばれるものにつながる可能性があると主張し、MIESが長いコビドに似ている可能性があると根拠のないことを主張しています。
2 Papers Claim Face Masks May Cause Long Covid, Stillbirths, Here Are The Problems With Them [2023.05.02 引用] www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。 https://www.forbes.com/sites/brucelee/2023/04/29/no-these-2-papers-dont-show-face-masks-cause-long-covid-mies-stillbirths ◆まとめと所感 個人的には『Forbesに載った記事だしなあ』というのはあります。 (体制側の記事が載りやすいと考えています。)
それでも、2つの論文に雑な論拠が見られるのは間違い無いようです。 死腔のCO2計測手法のあたりで私も『雑だなあ』と思いました。
『リンゴとオレンジの比較』とも言われていますが、個人的にはN95マスクと一般人の着用するマスクを『総体としてのマスク』として評価するのは、大きな誤りだと判断します。
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なお、論文中では『ヒトにおいての実験データは無い』『短時間での着用は害が少ない』などとも書かれており、それなりにバランスが取れているようにも感じました。
膨大な参考文献についてはリンク集としての価値もあり、マスクについての理解を深めたい方にとっては有用なものだと思います。
個人的にマスク着用はノーリスクではないと思っていますし、正しい運用がされているとも思えません。 (マスクをして、走る!?ありえない!!!)
そのような誤解・誤りへの反論・注意喚起という意味で注目されるのは良いことだと思います。
◆おわりに レビュー記事中で『最近流行している「結論に飛びつく」ことの例』と書かれていますが、確かにそのような傾向は感じます。
日本でも論文の一部切り抜きで自説を補強する、というのを見ますが『ホントに読んだの?』と思うことが多々ありますし、そのような方がコロナ騒動に強い影響を与えてきたと思っています。(マスク情報について、方向性がどちらであれ、私が判断する限り。)
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素人にとっては『論文』というだけである種の正しさ・権威を感じてしまいがちですが、その中身をどう解釈するかというのは結構シビアだと実感しています。気をつけたいところですね。
とはいえ、『火のない所に煙は立たぬ』というわけで、素人としてはそのような問題が注目され、専門家の方が正しい火消しをするか問題点として取り上げてくれるのを期待したいところです。
がんばれ!専門家!