第9波?『マスクの着用基準』について考える。
マスクとの距離感を決めかねている人に向けての記事です。
世間ではマスク着用について個人の判断とされています。
そもそも、本当に効果はあるのか?どういう基準で着ける(外す)のが良いのか?あらためて軽く整理してみたいと思います。
結論は『流行期は着けたほうが良いんじゃない?』という感じですけど。
よろしければどうぞ。
◆最近の脱マスクの流れ
最近、と言っても 5/8 の新型コロナ5類移行の前後くらいですかね。
『マスクを外そう!』という記事を良く見ました。
ちなみに『マスク』で検索すると、直近だと次のようなニュースが話題のようです。
・マスク氏、ザッカーバーグ氏に「金網マッチ」挑発
…特に言う事はないですね。
がんばって欲しいと思います。
◇◇◇
『マスクを外そう!』という記事では、感染対策的な観点(もしくは、マスクの効果がある/ない)ではなく、以下のような『思想』に関わるような方向性のものが多かったように思います。
『外す勇気』
『個人の判断』
『笑顔』
『日本だけ』
『同調圧力』
それはそれで個々に論じられるべきことでもありますが、前提としては感染対策だと思うわけですよ。
◆『マスクの効果』についてあらためて
マスクを着ける意味について基本に立ち返るなら『他人へ感染させない』ということになります。
わかりやすい効果については以下の記事にしましたが、教室という空間内でノーマスクと比べてエアロゾル濃度が70%削減されたとされています。
エビデンスとしてはちょっと弱い気もしますが、個人的にはこれで十分です。
◇◇◇
『自分が感染しない』というよりも『自ら感染済であることを想定し環境リスクを低下させること』これがマスクの目的でした。
そして、多数がマスクを着用することにより、自ら及び社会全体の感染リスクを低下させる。(ユニバーサルマスキング)
たまに『今までノーマスクで一回も感染してない!』という人を見ますが、それは周りがマスクを着用していたから、という要因もあるでしょう。
◆『不顕性感染』についてあらためて
まあ『自分健康なんで。感染させるわけないし。マスク不要でしょ。』ってのもわからんでもないですが。感染してるかどうかなんてわかりません。
たとえば、抗N抗体保有割合を見てみましょう。
どうでしょうか?
これを見る限り、40歳未満の半数以上は感染していることになります。
(15歳以下も除く)
実際に確認された感染率よりも明らかに高い数字ではないでしょうか?
つまり『私たちは気付かずに感染している』ということでしょう。
◆マスク着用のタイミングについて
『こんだけ感染しててこの程度の被害なら、どうせ感染するしほとんど重症化もしてないし、いんじゃね?』ってのも一つの考え方ではあります。
医療が通常程度に余裕のあるときであれば、いいかもしれません。
重要なのは医療逼迫を避けることじゃないでしょうかね。
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コロナの感染状況は地域により違いがありますが、沖縄は以下のようになっているようです。
・沖縄でコロナ感染急拡大「医療崩壊する」と悲痛な声 再び自粛生活に戻る必要があるのか?
私は沖縄からすれば異世界の埼玉県に住んでいるので、正確なところはわかりません。しかし、現地の医師のツイートを見る限りでは、やはり厳しい状況のようです。
医療が逼迫すれば、その他疾患で対応の遅れが出ます。
(または受け入れ拒否も。)
超過死亡はコロナの波に連動しているように見えますが、このような影響も要因の一つと考えられるのではないでしょうか。
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ということで、個人的な推奨としては以下です。
『マスクは流行状況や環境リスクに応じて着けたり外したりしましょう。』
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ただし、個人的には子どもや高齢者の方などについては無条件での推奨はできないと考えています。
もちろん、大きな不快感やストレスにより着けたくない人に強制するようなものでもありません。
また、これから暑くなってきますので、着けるにしても体調不良には十分気をつける必要があるでしょう。
◆おわりに
先日、ニューヨークは山火事の影響で景色がオレンジ色に染まるほどの大気汚染被害に見舞われました。
そんな中、ビルの屋上でノーマスクでヨガをする多数の人の姿が見られたらしいです。(ツイッター情報)
健康的だかなんだかよくわかりません。
まあつまり『マスクを思想で外すと着けるキッカケが無くなる』と思うんですよね。(ヨガの人の真意はわからないですが。)
そのような自縛に陥らないため、ごく普通に、感染対策を意識して着けたり外したりするのでいいんじゃないでしょうかね。