鼻うがいについてはこれまでの記事で何回かオススメしてきました。
しかし、新型コロナウイルスに対する効果の原理について詳細な説明は出来ていませんでした。
最近、原理について説明されたものを見つけましたので、今回の記事でご紹介したいと思います。
◆生理食塩水がSARS-CoV-2の複製を抑制する仕組みが判明
Medical Xpress というサイトの記事を以下に引用します。
長いので興味の無いかたは読み飛ばしてください。
なお、記事は2021/9/24のものです。
(『略』や強調表示、改行等は私が手を加えています。)
ちなみに、上記の元ネタとなっている論文は以下です。
(私には精査出来ないレベルと量なので自動翻訳結果を飛ばし読みしました。)
◆所感
重要な箇所は引用部の最後、「細胞はナトリウム-カリウム・ポンプを使ってナトリウムを排出しなければなりませんが、これによってエネルギー貯蔵量が消費されるため、ウイルスの複製に必要なATPが残っていないのです」というところ。
生理食塩水での鼻うがいの効果は『物理的な洗浄』『鼻腔粘膜の正常化』『次亜塩素酸水による殺菌効果』くらいだと思っていましたが、このような化学的な効果(ウイルス複製阻害)まであるようです。
記事では濃度 1.1%,1.5% について触れていますが、一般的な濃度 0.9% でも 大きく違うということは無いでしょう。
総合して生理食塩水(高張食塩水)による鼻うがいのデメリットは見つからないので、焦点をこの原理に絞ったうえで大規模な臨床試験でも行って欲しいところです。
しかし、仮に効果が大きくてもおそらくそれは行われないので、鼻うがいが大きく注目されることはないのでしょう。
なにしろ、高張食塩水のみで効果が出てしまったら誰も儲かりませんからね。
◆市販品点鼻スプレー
さて、儲かるかはさておき、個人としては効果が見込めそうなら採用したいものです。
鼻うがいは良いものだと思っていますが、未経験の人にとってハードルが高いのは知っています。
ということで、高張食塩水の点鼻スプレー(市販品)は無いだろうかと探したところありました。
以下です。さすがニールメッド。
知り合いに勧めるならこういうのが良いですね。
あと、実際に感染した場合、鼻うがいよりもこっちのほうが手軽に頻繁に出来るぶん効果が高いかもしれません。
ちなみに[2022.03.31]現在、アマゾンでは売り切れ。楽天では在庫ありです。
◆おわりに
私自身は既に毎日鼻うがいを行っており、最近は重曹の増量なども試みていますが、塩も増量したほうが良いのが今回明らかになりました。
とはいえ、多ければ多いほど良いとは限りません。
記事中ではミトコンドリアへの影響が懸念されており、少なくとも 1.5% では問題無かったことが記されています。
ハイパートニックの濃度は 2.7% ですので、その程度までならそこまで悪い影響は無いと思いますが、重曹などもブレンドした場合はわかりません。
自作や濃度調整などされている方はそのあたりに十分気を付ける必要があるかと思います。
ウイルス対策としての鼻腔ケア、まだの方はこれを機会にやってみてはいかがでしょうか?