鼻スプレーのススメ、だが、まずはちょっと感染症情報について。
最近マイコプラズマ肺炎が流行していると言われている。
上の記事によると『8年ぶり大流行』とのこと。
ちなみに直近10年のデータは以下だ。
たしかに2016年以来8年ぶりの大流行。
なお、コロナ禍では2020年から『感染対策は効果があった』と言えそうな推移が確認できる。しかし、マスク等が大幅に緩和された2023年になってもかなりの低水準で抑えられており不思議だ。
その理由はともかく『免疫負債』的な概念で考えると、ここ数年で曝されなかった子どもが今年発症する確率は上がっていると言えるのではないか。
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地域によってはまだ新型コロナも流行していることだし、感染症対策は意識しておいて良いだろう。特に罹ったあとの緩和策。
ということで、今回の記事では鼻スプレーの良さげな論文を見たのでご紹介。
◆論文引用
対象の論文から重要箇所を引用する。
(強調表示は私による)
以下リンク。
https://doi.org/10.1016/S2213-2600( 24)00140-1
◆まとめと所感
これまで鼻腔ケア(鼻スプレー、鼻うがい)は高い効果が見込めると言われながらも、研究のサンプル数が少ないという懸念があった。今回は各サンプル数3000人弱で、十分な規模と言えるのではないだろうか。
結果は以下の感じ。
<平均罹病日数>
・通常のケアグループ:8.2日
・ジェルベーススプレーグループ:6.5日
・生理食塩水スプレーグループ:6.4日
・行動ウェブサイトグループ:7.4日
単なる生理食塩水スプレーでも平均罹病日数で1.8日短縮。スゴイ。
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ちなみに使い方の目安は以下だったっぽい。
(ただし、これが遵守されていたわけではない。)
最大で1日6回まで(各鼻孔に2回スプレー)。
曝露リスク後などにも推奨されている。
なお、デメリットが無いわけではなく多少の有害事象は報告されている。使用後に頭痛などの不調を感じる場合は使用を停止し、医師に相談したほうがいいだろう。
◆おわりに
ちなみに私は高張食塩水スプレーを高リスク時に活用しており、さらに毎日鼻うがいもしている。そのおかげか、ここ数年マトモな風邪症状を実感していない。(ガチのマスクもしてるけど)
なお、生理食塩水の鼻スプレーはいくつか種類がありそうだが、個人的にはニールメッドがオススメ。以下のガス圧で出るタイプがお手軽で楽な気がする。初心者ならまずは『サイナスミスト』が良いかもしれない。
鼻うがいが苦手(または食わず嫌い)という方は多いかもしれないが、まずはスプレーから試してみるのはいかがだろうか?