もしも僕に子供ができたら

友達って、いなきゃダメなの？

私は、

友達と仲良くしなさい。

喧嘩はダメ。

そう教えられて育った。

だからか知らないけど、私は友達と喧嘩をしたことがない。

喧嘩になりそうになったら、すぐに自分から折れるし、

自分の意見なんか何一つ言えないような大人になってしまった。

私は高校の時、あまりにも友達ができなかった。

小中一貫校だから、友達の作り方なんか忘れてしまったし、世の中優しい人ばかりだと思っていた。

だから、私は仲良くなりたい人に話しかけることなんてできなかった。

世の中は、優しい人ばかりじゃないんだなって知った。

普段は本当のことなんか喋らない家の中で、友達ができないことを初めて打ち明けた。

でも、家族には

あなたに都合のいい人なんかいるわけないじゃない。

世の中甘く見てる。

それは自分の責任だよね？

そんな感じのことを言われた。

正論だ。

そんな正論が、私とっては言葉の暴力のように感じた。

友達ができなかった。

という現状を既に変えることが難しいのに、そんなこと言われても何も変わらなかった。

私の都合のいいように人は変わってくれない。

自分を変えないといけない。

そんなこと、分かりきっていた。

だから私は、心から傷ついた。

もし私に子供ができたら、そんなことは絶対に言いたくない。

友達と仲良くなれない時は、

「仲良くできなくてもいいんだよ。」

友達ができない時は、

「本当に仲良くなりたいと思った人だけ友達になりなさい。」

「友達なんか、たくさんいなくたっていいんだよ。」

そう言えるような大人になりたい。

友達がいなくても自分らしく生きられる人もいる。

人生、そういう場面もある。

人生は山あり谷ありだし、辛いことから逃れられないこともある。

環境が悪いことだってある。

あなたは悪くない。

そういうことを伝えたい。

恋愛しなきゃいけないだなんて、誰の教え？

私は、よく親に心配される。

二十歳になっても、一度も恋人ができたことがない。

私の親は私がそういう人間だと思い込んでいる。

でも、正直いい迷惑だ。

彼氏ができたことがないなんて、一度も言ったことないのに。

私はちゃんと恋をしたい、恋人が欲しい、そう思う人間だから、正直のところ反論できない。

でもそういう問題じゃない。

なんで私のことを知っていると思い込んでいるだけの大人に、恋愛のことを心配されないといけないんだろう。

そんなこと、自分のことを知っている自分だけが心配すればいい話なのに。

ただのお節介だ。

そんな心配されたところで、恋愛なんかすぐできるわけじゃないし、

心配される以前に私だって悩んでいる。

だから、もうそういうのはやめてほしい。

もし私に子供ができたら、

「恋愛なんかしなくてもいいんだよ。」

「本当に好きになった人とだけ付き合いなさい。」

そう言えるような大人になりたい。

世の中には、結婚しないという選択をしている人もたくさんいる。

同性愛者もトランスジェンダーも、悩みに悩んで、自分を一生懸命見つめて、自分らしく生きている。

結婚したくてもできない人もいる。

子供が欲しくても、できない人もいる。

たくさんの人と性的関係を持っている人もいる。

次々に恋人ができる人だっていれば、

蛙化現象に悩まされて、うまく恋愛できない人もいる。

そして、私みたいな恋愛拗らせ女子だって山ほどいる。

それぞれ、自分が生きたいように生きれない中、頑張って自分らしさを見つめているし、独自の恋愛観を持っているはずだ。

だから、周りに縛られる必要なんてない。

自分が本当にしたいと思う恋愛をしなさい。

したくなければ、恋愛なんて人生に必要ないんだよ。

私は、そういうことを伝えたい。