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x欠ける0


彼と出会ったのは4ヶ月くらい前の話だった

意気投合して、好きになって、

私たちは本当に気が合うねって

二人にしかわからないコトバで

たくさん笑い合ったのはいい思い出

そんな日々も

きっとすぐに終わってしまうんだろう

出会った時からずっと気づいていた


私も彼も

これまで恋愛なんてろくにしていなかった

それは恥ずかしいことなんだ

そう思っていた私は

急いで誰かに出逢おうと

今年こそ恋をしようと

心に決めていた


初めて聞いた君の声は

優しくて


あたたかい匂いがした


赤の他人と出会って、付き合って、愛し合った

でも、所詮赤の他人だった

そんなの分かっていた

でも、私はきっと愛していた

彼のことを


それが突如、消えてしまったのは

なんでこの人と愛し合っているのだろう

そう思った時からだった


何日一緒にいたって

私たちはいつまでもゼロのまま


0の状態のわたしたちには

何をかけても無駄だった

いつだって、何かが欠けてしまっていたみたい



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