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双極性障害を抱えながら歩む人生(8)

今朝は4時に目が覚めた。日中予定もなく、読書に充てたいと思ったが、睡眠不足のせいか頭が回らず、読み終わった本の感想をなかなか読書メーターに書けなかった。

そして、日中Twitterはやらないと決めていたのに、ひょんなきっかけからフォロセを始めてしまった。フォロセはいつかはやらないといけなかったから肩の荷が下りた気もするが、私は一度作業を始めるとズルズルと続けてしまい、適度に休憩を取らないので昼前にはすっかり肩が凝ってしまった。

過集中になってしまうのはADHDのせいか。

早起きしたのもあっていつも以上にコーヒーを飲んでしまった。飲みたいから飲む、というよりストレスによる過食と似ている。過飲?

アメブロを見ていると摂食障害に悩んでいる人がとても多い。私は学生時代、環境の変化からか近所のコンビニの菓子類を制覇するという偉業(?)を成し遂げたが、一時的なもので、長年にわたって拒食や過食に悩んだことはない。

自分自身に経験があれば、支えになる言葉一つくらいはかけられるかもしれないのになぁ、と思う。

不思議なもので、私は双極性障害のうつ状態に伴う社交不安障害などの不安障害はあるが、今非常に患者が増えているパニック障害というものにもなったことがない。パニックに陥ることは時折あるが、「パニック発作を起こすかもしれない」という予期不安に襲われることは全くない。

これだけ様々な病気や症状を抱えているというのに、パニック障害には全然ならないというのが謎だ。都会と違って満員電車に乗ることが少ない(ほぼない)からかと考えてみたが、この町でもパニック障害の患者はいるので、必ずしも地域差ではないらしい。

私も双極性障害になってから、夫の転勤で半年首都圏に住んだことがあったが、その時もなんともなかった。

不思議といえば、リストカットというのもほぼしたことがないと言っていい。一回ほど、カッターの刃を手首に当てたことはあった気がするが、切るまでに至らなかった。

20年も精神科の患者をやっていると、必然と患者仲間も増えるが、リスカやアムカの痕が多数ある人はザラだ。なので、そういう人を見ても特段驚きもせず「あ~、この人もなんだ」くらいにしか思わないが、かといってリスカしたい気持ちも正直言ってあまりよくわからない。

リスカやアムカで死に至ることはほぼないといっていい。(私の友人で、アムカがエスカレートして腕の大動脈を切ってしまい、九死に一生を得たという例もあるので油断は禁物だが)

自分はリスカしようと思わないのはなぜだろう。刃物恐怖症だからだろうか?

私は子供の頃から刃物恐怖症だった。父が極端な心配性だったからなのか、原因はよくわからないが、小学校で図工の時間に切り出し刀を振り回している男子がいると内心「ほんと止めてくれ」と思っていた。

うちの娘が時々厨二病っぽいイラストを描くのだが、その人物が刃物を持っているだけで怖くなる(苦笑)。

その代わり大量服薬(OD)癖が酷い。

最初にODしたのはまだ一人暮らししている時だった。私は休職中だったのだが、このまま退職せざるを得なくなるまで居残るか(地方公務員だった)、仕事を辞めて当時遠距離恋愛していた恋人(今の夫)の元に転がり込んで同棲するか、究極の選択を迫られていた。

周りは、「仕事は辞めない方がいい」と言う人と、「仕事を辞めて彼氏と暮らした方がいい」と言う人と真っ二つに分かれた。

そもそも激うつ状態なのだから冷静な判断などできるわけがない。いよいよ決断を迫られたある日、精神的に追い詰められてもらっていた抗不安薬を処方量以上に飲んでしまった(今思えばその抗不安薬はすごく効きが弱くて、当時の私には到底役に立たなかった)。ODといっても数錠多く飲んだだけなので、今から思えば可愛い方だった(でも絶対真似しないでください)。

飲んでしまってから彼氏に電話した。救急車呼んだのかな?覚えてないんだけど町に1つだけある総合病院(精神科はない)に一晩入院した。幸い大したことなく翌朝退院したが、その足でかかりつけ医(精神科)を受診するように言われ、今度はそっちの病院に少しの間入院しろと言われ再入院。でも最初に入院した病院と大違いで、狭いし暗いしで嫌になってすぐ退院させてもらった。

今思えば最初に入院した病院が先生も看護師も環境もものすごく良い所だったので(当時ネットの情報なんかないのでタウンページで探して行ったんだけど大当たりだった)同じ市内の病院なのにあまりの違いにショックを受けた。

本格的にODするようになってしまったのは、退職して同棲を始めてから。最初はODなんて言葉は知らなかったけど、ネット上で患者仲間が増えて、そういうマイナスの口コミもいろいろ知ってしまった。リスカ、アムカを常習的にしている人ともそこで知り合った。

今でこそリスカやってる人なんてたくさんいるけど。

リスカする理由が自罰だったらまだわかるんだけど、「自分の血を見ると生きてる実感が沸く」っていう気持ちが未だにわからない。私がわからないだけで、そう思って自傷する人を否定する気持ちは毛頭ないが。

私は希死念慮が強くなった時は、とにかく自分の意識を止めたくてODしてしまっていた。

死ぬ気だったことはほとんどない。自殺を考えてODしたのは3回だけだ。

でも、リスカと同じで、ODも自殺できる確率は高くない。無意識のうちに、死にたくなくてあえて既遂率の低い方法を取っていたんだろうと思う。

かまってちゃんだ。しかし、夫はそういうことに動揺しない。だから自殺未遂しても無駄なのだが。

今は比較的症状が安定しているので、希死念慮が沸くことはあってもODしたいとか、自殺したいとかは思わない。Twitterに書いても、家族に言っても迷惑がかかるだけだとやっとわかったので、横になって泣きながらノートに「お前なんかクズだ。死ね死ね死ね死ね」と延々と書き殴る。(普通のボールペンだと寝たまま書くとインクが出なくなってしまうので、わざわざ加圧式ボールペンを購入した)

翌日になると大概元気になっているので、書き殴った数ページを破り捨てる。その繰り返しだ。

攻撃の対象が自分ではなく他者(特に母親)に向くこともある。その時はその気持ちをノートにぶちまける。書いたからといって母親がまともな人間になるわけでもないが、罵詈雑言を並べ立てただけでなんだかすっきりする。

今後、体調がまた悪化しても、こういうスタイルでODや自殺未遂をせずに病み期をやり過ごせるようになるといいのだが…。




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レモンメロン
まだまだひよっこライターなのに、既に「サポート」してくださる方が現れました。 応援の意味と思い、感謝を忘れずに楽しいnote生活を続けていきます。