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読む、れもらんらいふデザイン塾vol.10【舘鼻則孝】
ヒールレスシューズ
©NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
アイデンティティとは、「自分にしかないバックグラウンド」ということ。
「価値観」は経験値の蓄積によって構築される。つまり、今まで自分がどのようなものを見て、聞いて、感じて、体験したかによって「何を、どれくらい大切にするか」は変わってくる。それをていねいに紐解いていくことは決して無駄なことではない。一つひとつの選択の理由(無意識を含めた)は、原風景と繋がっていることに気付かされる。
「ものをつくる」ことに関してはそれが顕著に現れる。
©NORITAKA TATEHANA K.K. Photo by GION
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こんにちは、嶋津亮太です。今回はアーティストの舘鼻則孝さんの講義です。冒頭の一文───「アイデンティティとは、自分にしかないバックグラウンドということ」は、講義の中での舘鼻さんの言葉です。
講義を通して、ヒールレスシューズについて深く知ることは「アーティスト・舘鼻則孝」の人生について知ることと同義語だということに気付きました。「作家として生きる」ということは、自分にしか創作表現ができないものを生み出すこと。それは「アイデンティティとは何か?」を考えるきっかけとなります。
「新しさ」とは、常に過去からの脱却です。極端な話ではありますが、美術の世界においても、新しい時代の芸術は常に過去の否定の上に成立しているような気がします。コンテクストと時代性が影響し合って、作品は生まれてくる。作家のアイデンティティもまた、その人物の過去を知り、時代の背景を観察することで浮き上がってくる。
そのアイデンティティを「新しさ」の中にいかに落とし込んでいくか。
それは、あらゆる人の人生に応用できる思考法です。それでは、舘鼻則孝さんの講義をお楽しみください。
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