読む、れもらんらいふデザイン塾vol.11【テリー伊藤】
価値を与える
───見下すような思考回路は絶対に持たないでください。
マイナスをプラスに変える力は「ものを見る視点」にある。ネガティブなことでも、捉え方によってはポジティブに転化させることができる。演出家、テリー伊藤さんはそのことを教えてくれた。
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こんにちは、嶋津亮太です。「価値」というのはおもしろい。その時々によって変化する。興味深い点は、新しいもの、あるいは性能が良いものが必ずしもベストではないということである。「価値」は時間軸と相対関係にあるわけではない。
それはDJが音楽を選曲することに似ている。その「場」に最も相応しい曲を選び取る力。凡庸であってはいけない。意外性あった方がおもしろい。最新の曲が全てではなく、それが無名のアーティストの曲でも、昔流行した曲でも、その「場」が盛り上がる曲を選び、流せばいい。
一見、「価値がない」と思われているものでも、光の当て方によって輝かせることができる。0から1をつくるだけがクリエイティビティではない。既に存在するものに、価値を与えていくこともまたクリエイティブな営みである。
この講義の中には、世の中に「価値がない」と思われている(あるいはネガティブな印象の)ものに「価値を与える」ヒントがたくさん隠されている。テリー伊藤さんの言葉を、ぜひお楽しみください。
※写真は伏見歴堂さんのものを使用しています。
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