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    映画、本、美術などの文化芸術を観て、読んで、感じて、思ったことを記した文章たちです🖋️

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2020年4月に都内の編集プロダクションに入社。 雑誌、WEBメディアを中心に、ディレクション、編集、執筆などを手がけています。これまでのお仕事を一部抜粋。気が向いたときに更新します。 編集 / 執筆 metropolitana.tokyo 2021年11月号 「プロフェッショナルの肖像 PRO-FILE」 『偶然と想像』濱口竜介監督インタビュー metropolitana.tokyo 2022年1月号 「プロフェッショナルの肖像 PRO-FILE」 『ちょっと思い出した

    • 『世界はひとりの、一度きりの人生の集まりにすぎない。』

      この前まで猛暑により早く長袖ファッションを楽しみたいと思っていたのに、今は寒くて朝起きるのがつらい。今日も仕事のタスクは山積み。ネットや情報番組を見れば、気分が落ち込む事件や世界情勢ばかりが目に留まる。 有楽町の街を颯爽と歩くあの女性も、スーツをビシッと着こなし姿勢良く歩く彼も、同じように些細なしんどさを感じて生きているのだろうか。 生きるって、難しい。 この国から抜け出して未開拓の新大陸を発見し、好きな人だけを集めて平和に暮らしたい。あるいは、この星を抜け出して新しい星

      • 漂う

        水に潜ると、外界の一切の音が遮断され、水中の自分と対峙しているような感覚に陥る。時折、このように周りの世界の音や動きがピタッと止まり、自分という人間の孤独さと向き合う時間が訪れることがある。 孤独と向き合う時間は、つらいけれど楽しい。 やりたいことはたくさんあるのに、時間と能力とお金が足りない。叶えるまでの険しい道のりを想像して無になりながらも、叶った日のことを考えると、いつの間にか笑顔になっている。 自分の人生を満たしてくれるのは自分しかいない。だからこそ、独りの時間と

        • 『裸足で鳴らしてみせろ』

          [あらすじ] 舞台はとある田舎町。父の営む不用品回収会社で働く直己(佐々木詩音)は、泳ぎを習得すべく向かったプールで槇(諏訪珠理)に出会う。槇は、かつて世界一周をしたことがあるという、盲目の養母・美鳥(吹雪ジュン)とともに2人で暮らしていた。ある日、病に倒れた美鳥は、槇にある秘密を打ち明け、「自分の代わりに世界を見てきてほしい」と告げる。実際にその地へ足を運ぶことができない槇は、直己と共犯関係を結び、不用品回収で手に入れたレコーダーを手に、世界のさまざまな“音”を集め、架空の

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          2本

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          2022年の東京から、香港を想う

          私は学生時代、たびたび海外旅行に行っていた。 コツコツと旅行のために貯金し、出発の2ヶ月ほど前から鬼のようにバイトのシフトを入れて怒涛の追い込みを仕掛け、十分に楽しめるだけのお金を握りしめて海外に行く。必死にバイトに明け暮れる日々も、異国の地へ行ける喜びを想像すれば、なかなかに楽しかった。 社会人となったいま。あらためて考えれば、お金のない学生時代に頑張って行かずとも、社会人になって安定して稼げるようになってから行く、という選択肢もあったのかもしれない。そのほうが、経済的

          2022年の東京から、香港を想う

          プリンと孤独

          最近、ひとりの時間が多い。 起きて、ごはんを食べて、仕事をして、寝る。平日であろうと、休日であろうと、同じようなルーティーンを淡々とこなす日々が続いている。一人暮らしをしているわけではないのに、気持ちはいつも独りだ。 目的なく電車に乗り、適当に入った映画館でそのときにやっている作品を観てみる。突然誘われて友達に会い、コーヒー片手にたわいもない話をする。明らかに酸素の薄い高人口密度な居酒屋で、気の許せる友達と杯を交わす。そんな私にとっての日常が揺らぎ始めたとき、私の心は少し

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