子連れのお出かけも悪くない

小さな子供連れで出かけると、大小様々な制限がある。

ベビーカーならエスカレーターに乗れない。

レストランで好きなものが食べられない。

夜遅くまで出かけられない。お酒も飲めない。

映画館、劇場、静かなお店に行けない。

オムツ替えスペースがないところには行けない。

走り回れないところには行けない。

などなど。これらの制限をかいくぐり、なんとか楽しく過ごそうと日々お出かけをしている。

ストレスが無いと言えば嘘だが、それなりに楽しんではいる。子供がいなかったときに見えていた世界はもっと自由だった気がするが、もう違う世界に来たのだ。

私はいま、我々がもう失ってしまった子供の感性に寄り添って生きている。

例えば何もない原っぱをひたすら歩いたり、石ころを拾ったり、ボタンを何回も押したり。

オトナの物差しで見るとそれは退屈なのだが、オトナがいう面白さの方が優っていると思うのは思い上がりだ。

子供の手を引いて歩んでいる様で、実は手を引かれているのは我々のほうなのか。




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